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崗上虜囚の備忘録

日本よ!。私の日本への思いです。 コメントに返事を書かないこともあります。悪しからず。 コメントの投稿は日本人だけにしてください。 日本人でない場合は、国籍を書いてください。 注、google chromeで閲覧出来ませんので、filefoxかinternet explorerで閲覧してください

天皇の遺伝子2

Y-DNAは父から息子に伝えられる男性だけの遺伝子ですが、近年遺伝子検査技術が簡便になったため、天皇のY-DNAについての情報が色々出ています。例えば東山天皇の複数の子孫のY-DNAがD1b1a2(D-IMS-JST055457)、崇光天皇を先祖とする伏見宮家の子孫のY-DNAがD1b1a2(D-IMS-JST055457)、その他どのようなサンプルか不明ですが、継体天皇、桓武天皇、後村上天皇、近衞文麿のY-DNAもD1b1a2(D-IMS-JST055457)なので、かなりの確立で天皇の遺伝子はハプログループD1b((D1b→D1b1→D1b1a2)から分岐した系統のようです。
 
ハプログループD1bは、従来の分類法ではD2の系統名称で呼ばれていましたが、日本人男性の中に30%~40%存在する遺伝子です。又D1bは、近縁のD1aがチベット等にいますが、世界で日本列島とアンダマン諸島にしか見られない極めて稀な遺伝子です。従って天皇の遺伝子は、日本列島の先住民である縄文人の遺伝子と考えられています。
 
それにしても日本国の象徴、日本の国体、即ち日本の長である天皇が、日本列島の先住民である縄文系で有った事は凄いことです。何故なら世界の歴史は、後からやって来た民族が、先住民族を迫害し、又は奴隷にし、あるいはホロコーストをしたりして、国/土地を乗っ取った歴史でもあるからです。
 
例えばアメリカ。北米には先住民のインディアンが『土地や自然は皆の物』の考えの下、極めて民主的で平穏な暮らしを営んでいましたが、そこに15世紀に白人がやってきます。インディアンは『全ての物は皆の物』の精神の下、白人に物を分け与えます。ところが結果はどうでしょうか。
 
RACE, ANCESTRY, AND GENETIC COMPOSITION OF THE U.S.
アメリカの2億1500万人の69%が白人で、500万人のアラスカの先住民を含む約3400万人がアメリカの先住民人(13.6%)ですが、遺伝的にはほとんど白人です。下の表のように先住民人男性のY-DNA遺伝子を受け継ぐ人は3%しかいないのです。
  Y-DNA  人口  人口比%  出身地
    R1b      156     50       西ヨーロッパ
    E           43     14       アフリカ
    I            44     13       中欧
    R1a        16       6       東欧
    J            14      5       南欧、中東
    G            12      4       南西アジア
    O            10      3       アジア
    Q              9      3       先住民
    N              2     0.7      バルト諸国、シベリア
    M            0.5    0.2      太平洋諸島
 
これはアメリカの例ですが、南米も同じでしょう。アメリカ大陸の殆どの先住民の男性は子孫を残せなかったのです。
 
これはアメリカ大陸だけで起きた事ではありません。例えば旧約聖書の民数記・第31章を見て下さい。「ミデアンびとと戦って、その男子をみな殺した」、「女たちとその子供たちを捕虜にし」、「この子供たちのうちの男の子をみな殺し、また男と寝て、男を知った女をみな殺しなさい」、「まだ男と寝ず、男を知らない娘はすべてあなたがたのために生かしておきなさい」。これが世界で常識だったのです。勿論アジアでも同じす。
 
母親だけから伝わるミトコンドリアDNAにも色々のハプログループの系統が有りますが、その比率は日本列島とアジア大陸で大した違いがありません。それに対してY-DNAのハプログループの系統の比率が違うのは、旧約聖書の民数記と同じことがアジア大陸でも行われていたからです。つまり大陸では、殆どの女性は生き残びて子孫を残せるチャンスが平等にありましたが、男性は子孫を残せるチャンスが平等では無かったのです。
 
ところが日本で大陸では殆ど見かけないか、偏狭な地に追いやられているようなY-DNAハプログループが、堂々と日本国内の何処でも粗一定の割合で存在するのです。しかも現在、それらの人は、単一民族とも言われる日本人の構成要因になっているのです。
 
それは先住民の下、秩序ある他民族の受け入れが行われたからでしょう。そしてその秩序は日本列島の先住民に長がいたから生まれたからではないでしょうか。その長が天皇です。
 
民族は何故移動するのか。それは食料や気候などのより良い環境を求めての移動の場合もありますが、危機、民族が滅亡するかも知れない危機から逃れる為に移動する場合もあります。歴史を鑑みれば、その危機はホローコーストのような危機だろう事は、容易に想像できる筈です。
 
長江人と思われるハプログループO1b2(旧O2b)は朝鮮半島や日本列島を主に満州や東南アジアにいますが、大陸に殆どいません(注1)。又日本のハプログループD1bと近縁のD1aの民族がチベットのような高地に追いやれていることを見れば、それが人間が起こした危機によるもので有った想像できる筈です。否、想像しなくても現にチベット・ウィグルで今正に起きている事です。
 
 
これらの事を敢えて無視し、ミトコンドリアDNAのハプログループ等のみに着目して、昔は国家など無く、民族も無く、世界がグローバル化していたように言う学者がいますが、彼等は学者と言うより特定な思想(グローバル主義)のスポークスマンでしょう。特にそのような学者は『混血』等の言葉を好んで使い、ホロコーストが起きてきたことを曖昧にします。
 
ともあれ、大陸で希少になったY-DNAの民族も受け入れ、和して一つの民族国家となった日本は、世界でも希有な国です。その希有な国が2000年以上の長きに渡り継続してきたのは、先住民の長、即ち天皇を頭に置き、民も秩序を重んじ、後から来た民の勝手を許さなかったからです。本来なら日本は世界の模範となるべき国です。その為か、近年欧米人の中には、自国の無秩序の移民政策による民族間の紛争に悲観してか、日本に羨望し或いは期待している人が増えています。
 
処が日本では、帰化しても日本国民になりきらず、出自の仲間と結託して日本から天皇を無くそうとする輩や、出身国と連携して日本乗っ取りを画策している者が多数います。馬鹿々しいことに、天皇が存在している事の有り難味も分らず、彼等に協力して日本を壊そうとする日本人もいるのです。このまま行けば、日本は世界の模範どころか、過去のアメリカ大陸で起きていた、後から来た民族による先住民への迫害が、日本でも始まるでしょう。
 
  BC14000 長江文明開化  旧O2b+旧O2a
  BC4500   河姆渡城陥落  旧O2b1の流入
  BC2500   良渚文化滅亡  〃
  BC1000   弥生時代         旧O2b*+旧O3の流入
   AD200    邪馬台国
   AD300    古墳時代    
   AD660    百済滅亡         旧O2b*+旧O3+旧C3の流入
   AD668    高句麗             旧C3+旧O3の流入
新しい系統名称では、旧O2b1がO1b2a1b、旧O2b*がO1b2a1a2a、旧O3がO2、旧C3がC2になっています。
BC4500年頃からから7世紀の間の民族移動の概念図
 
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ついでに。『文化・歴史』のカテゴリーではY-DNAを度々扱ってきましたが、自分のY-DNAも調べてみました。結果はD1b1a2b1(旧D2タイプ)D1a2a1b2a1...(D-CTS1982)(注:2023/09/08修正)縄文系でした。
 
子供の頃に父親から「先祖は菅原道真で、戦国時代は岡山県新見市のとある城主で有ったが、尼子氏-毛利氏の抗争で尼子側に付いた為に毛利に滅ぼされた」と聞かされ来たので、一度祖父(祖父は次男)の実家を訪れたところ、先祖は岸本城城主吉岡道秀であることが分りました。
 
先祖が吉岡道秀であることが分ったのは、実は落城のときに兄弟で落ち延びて、兄にあたる子孫が同じ市に住んでいたのです。向こうはこちらを知っており、道秀の子が落ち延びたとき、兄は道秀の位牌を持ち、弟は観音像を背負って落ち延びたとの言い伝えがあったそうで、事実祖父の実家には観音像が有り、近年と言っても大分前ですが、その胎内から鎧観音が見つかり、又位牌の戒名も『賢休院殿右近道秀清居士』と『殿』が付いているので道秀が城主であったことは間違いないようです。
           
                  
鎧観音
 
では何故自分の遺伝子を調べる気になったかですが、菅原道真は天孫族の天穂日命の子孫(天穂日→出雲国造家→野見宿禰→菅原道真)と言うことになっていますが、それとは違い、菅原道真は出雲族の長である大国主命の直系であるとの説を唱える人もいますので、ひょっとしたら菅原道真の系譜も分るかも知れないと思ったからです。
 
出雲国造家についてはD1b2a(D-CTS220)の情報もありますが定かではありません。この情報が正しかったとすると、同じ天孫族でも天皇の先祖と天穂日命の先祖はハプログループD1系統ですが、2万5千年程前にようやく同じ先祖にたどり着けるの程離れており、天穂日命は天皇の先祖である天之忍穂耳命の兄弟では無さそうです。尤も神代の話なので、2万5千年前の出来事なのかも知れません。
 
結果として私の遺伝子(D1b1a2b1D1a2a1b2a1)は、同じハプログループD1b1D1a2系統ですが、天皇の遺伝子(D1b1a2D1a2a1b)や出雲国造家の遺伝子(D1b2a)と違う結果になりました。菅原道真が大国主命の子孫で、出雲族も縄文系だった可能性も出てきたのです。それが正しければ「出雲族は渡来系」の話も無くなります。
 
と言っても、自分も吉岡道秀さえも、菅原道真のY-DNAを受け継いでいる確証など有りません。日本では男子に恵まれなければ養子で家を継ぐことが普通だからです。それでも誰かが菅原道真の系統を調べる事があれば、私の遺伝子情報も統計上のサンプルの一つとしてお役に立てる筈です。また岡山の片田舎にD1b1a2b1D1a2a1b2a1の男性が居たことの情報も、何かの役には立つでしょう。
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