忍者ブログ
  • 2017.10
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 2017.12
脳の話3
脳の話2の最後に記憶とパターン認識については自信が無いと書いたが、それは恒久的な記憶がどのようになされているのかとか、その記憶情報と新たに現れたパターン情報をどのように照合しているのか分らないからである。ともあれ聴覚情報も音声認識で使われているような周波数毎のスペクトル信号に変換出来、視覚情報と同様なパターン情報として扱われているだろう事は推測出来た。
 
脳の話2では聴覚情報も音声認識で使われているような周波数毎のスペクトル信号に変換出来、視覚情報と同様な並列的なパターン情報として扱う事が出来るだろう事を述べた。そのパターン情報を以前に記憶した情報と照合するには、恒久的記憶もパターンであろう事は推測出来るが、恒久的記憶がどのようになされているか残念ながら分らない。また新たなパターン情報と恒久的記憶情報をどのように照合しているのかも分らない。したがって以下は筆者の推測、否憶測による話である。
 
自分の脳による推測であるが、人は新たな情報と記憶の情報と照合してそれが記憶に無い情報だとすると、どうも落ち着かないようである。しかし脳が活性化するのは此処からである。人は未知の事に遭遇すると眠気も吹っ飛び、脳が目まぐるしく働く事を体験している筈である。おそらくこれは記憶が蓄積されている箇所の神経細胞からの発火が激しくなり、その刺激により脳内物質が増えたからでは無いかと思われる。
 
記憶が蓄積されている箇所は海馬であり、海馬は大脳辺縁系の脳内物質を生み出す視床下部のすぐ近くである。例えばTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)は甲状腺刺激ホルモン放出させることで脳神経を生き生きと働かせ、人にやる気を起こさせる。そしてドーパミンはヒロポンと同様覚醒作用があり、脳内報酬を与える快楽物質である。
 
人が未知の事に遭遇したりすると、やる気が起きたりするのは脳内物質の報酬によるものだったのである。このとき人は「これは何だ」と言い思考を巡らしている筈である。その思考は過去の記憶から同様なパターンが無いかを探している筈である。
 
そしてあるとき晴れ晴れとした顔になり「分った!」と言って記憶領域の探し物が見つかる。しかしそれは必ずしも未知の物のパターンと同じ物ではない。物事を解明するとは、似たパターンの物を記憶から探し出すことである。このときも脳内に何らかの快楽物質が出ている筈である。これが第二の報酬である。この第二の報酬がなんであるかは、ちと不明。
 
では脳内で探り当てた似たパターンとはどのような物であろうか。例えば電気理論の元になっているオームの法則があるが、オームは電流を水の流れに例え、電圧を堰の高さに置き換えることで、自然現象を記憶している脳の中から同じパターンを見つけたと思われる。従って「分る/理解する/解明する」とは、情報を置き換えることとである。しかしそれが進歩であり、その情報も記憶に付け加えられる。
 
物理学者の発見は数学に置き換えるなど高度であるが、脳内物質の第二の報酬も大きいので喜びもひとしおになる。当然解明には脳に労力もかけただろうし、それが出来たのは第一の報酬の分泌が多かったのであろう。それに対して一般人の「分った」は言語の置き換えに過ぎない場合が殆どである。それは第一の報酬の分泌が少なかったせいかも知れない。だからたいしてやる気にならなかったのである。
 
人間は言語を理解する。その分析は大脳の電気回路網によって行われるが、その分析の深さは脳内物質の放出の量によって変わる。また脳内の快楽物質の報酬によって新たな意欲が生まれて来るのである。人間は言語の分析の結果行動するように見えるが、分析は脳内物質によって作用されているのだ。
 
そこで最初命題である反日日本人の脳について考えてみよう。反日日本人、サヨク、彼らの言動に特徴的なところがある。それは言葉の置き換えをしただけで思考停止してしまう人間が多いのである。彼らの中には書物を何冊も書いている者や、弁舌さわやかな者もいるが、その内容は言葉の置き換えに終始している。安保法案の事を「これは戦争法案だ」と言った弁護士の言葉もその一つである。「だから何なんだ」と言われても可笑しくないのだが、彼らの思考はそこで止まってしまうのだ。
 
では何で彼らの思考はそれ以上いかないのだろうか。それは先に分析の深さは脳内物質の量によって決まると書いたとおり、彼らが思考するに当たり彼らは何らかの理由による脳内物質の量が少ない体質では無いかと考えられる。だから脳内で大きい報酬得た経験が少ないので安易の言葉の置き換えだけの報酬で満足しているのではないだろうか。
 
そこで考えられるのは、恐らくその体質は子供の頃から結論だけを教えられる教育を受けた為、と推測できる。確かに教育は記憶させるために脳を使う。しかしこれでは脳内物質の出る幕が無い。彼らは問題を解くことで得られる脳内での報酬も、得た経験が少ないのではないだろうか。彼らが解く問題は常に誰かに与えられた問題である。解答は自分の結論ではなく、決まっている答えと合っているかどうかであり、これも他人に与えられたものである。また彼らに与えられる報酬は、脳に分泌される報酬ではなく、支配欲や権勢欲を満足させるためのものである。これは男性ホルモンであり脳内ホルモンでは無い。
 
そう考えると、高学歴の者に共産主義やオウムのようなカルトに嵌る者が多い理由が理解できる。彼らは自分で問題を考え、自分で問題を解く喜びを知らないのである。だから他人が作った安易な結論に飛びつくのである。それはTV・新聞に操作されている一般人にも言える。
 
例えば森本学園問題や加計学園問題で、報道TV番組の中の誰かが「首相のお友達」などと怒ると、操作されやすい人は「首相のお友達」が問題だと思ってしまう。そのような人は問題の結論だけでなく、怒りさえ学んでしまうのである。なんでも無い問題を問題として思い込ませ、結論も教えられ、怒りさえ学習させてしまうのは共産主義の常套手段であるが、それに嵌る人間は子供の頃から安易な結論に飛びつかせるような教育をされた筈である。反日日本人はその典型である。
 
最後に。韓国保健社会研究院が韓国人の91%は認知バイアスであると発表した。意味は聞かなくても分ってしまうが、嘘話でも自分に都合が良ければ飛びつくだけでなく、自分で嘘まで付いてそれを信じてしまう朝鮮人が多いのは、遺伝・後天に関わらず、やはり脳の働かせ方と脳内物質が関係しているのだろう。彼らも安易な方法で小さな快楽を得る方法を選んでいるのである。サヨク・反日日本人と朝鮮人の親和性が高いのもうなづける。
 
それと関連して、何故日本人に職人が多いのかを考えると面白い。脳内快楽物質にはβーエンドルフィンと言うものもある。βーエンドルフィンはモルヒネと同じ作用をし、末期癌のような激しい苦痛があると分泌されることが知られているが、マラソンや座禅でも分泌されることがある。職人も長時間仕事に集中しているとβーエンドルフィンが分泌されることを知っているのでは無いだろうか。実際知り合いのシステム・エンジニアは、長時間仕事をしているとハイになると言っていた。
 
日本には「寝食を忘れて・・」と言う言葉がある。仕事に没頭し、または発明・工夫をするのに没頭する様を表す言葉である。誇るべき文化ではないか。彼らによりどれだけ世の中が便利になったか。それを仕事中毒とか奴隷のようだ言っている人間はむしろ奴隷である。彼らは金に条件付けられた金の奴隷なのだ。
 
     
     「こころの量子論」大木幸介著
この人は凄い。商業学校から実習見習いをしながら夜間高商へ、そこから薬学専門学校に転じ大学は農学部。戦争のどさくさから理論物理学教授の助手になる。そこで知らないうちに学んだ量子論で化学も解明。医学部の量子論の講師をした関係から神経細胞にも興味を持って脳の解明にも乗り出す。なんと物理学、化学、生物学、医学(脳科学)の専門家。「こころの量子論」は図も一杯である。脳科学を解説する本なのに図がない本は偽物である。人間は言葉だけで考えている訳ではないのだ。なので古い本だが良書である。
PR
【2017/07/06 17:38 】 | 脳科学 | 有り難いご意見(2)
脳の話2
脳の話1では脳内ホルモン・ドーパミンと分裂病の関連について話をした。では脳は外部からの信号をどう処理しているのだろうか。例えば目からの信号、即ち視覚情報は網膜に並んでいる視細胞が光を電気信号に変換し脳に送る。デジタルカメラの受光素子に似ているが、Wikにはその数1億個程度あると書いてある。膨大な信号となるので脳に信号を送る前に目だけで有る程度処理をしている。だまし絵やトリックアートのような錯覚は脳の処理の結果ではなく、目での信号処理によるものである。いずれにしても視覚情報はパラレル情報である。パラレル情報なので脳全体に粗同一時刻にパターン情報として拡散し、記憶されたパターン情報と照合されて認識(意味有る情報)されると考えられる。
 
人の長期記憶は海馬と呼ばれる小指大の器官である。器官といっても整然と並んだ神経細胞の集まりである。そう言うとコンピュータの記憶素子を思い浮かべるかも知れないが大きな違いがある。コンピュータの記憶素子は一部が欠損すると、そこに記録されている情報だけが無くなるが、人間の脳で一部が欠損した場合は全体的にぼやけた記憶になるだけで、特定の情報だけが無くなる訳では無い。そこが脳の記憶とホログラムが似ているといわれる所以である。と言っても特定の人間の顔を見せると特定の箇所の神経細胞が興奮するようなので、ある箇所が欠損すると特定した情報も消えるかもしれない。
 
では耳からの信号はどうであろうか。人は耳から音声を聞き分け、文字を思い浮かべ、文字の並びから単語、そして文として理解する。しかしそれらは元は只の音の羅列のシーケンシャル情報である。ではそれについて神経細胞から考察してみよう。

          拡大図
 
図1は簡略化した1神経細胞である。この図の神経細胞では左側が入力で右側が出力になる。1神経細胞内で処理した信号は電気信号となり、軸索を通って枝分かれした複数の軸索端末に行き渡る。軸索にあるダンゴのような物は髄鞘細胞がテープ状に巻きついた物で、材質はコレステロールからなり、コレステロールは優れた絶縁物なので軸索の絶縁被服になっている。従って軸索は絶縁被服つきの電線といってよいだろう。
 
軸索端末は触手よろしく他の神経細胞の樹状突起部に接触する。接触した箇所はシナプスと呼ばれ、此処が分裂病で説明したドーパミン等の脳内ホルモンの働く所である。従って神経細胞ではシナプスで電気信号をドーパミン等により化学的な変換を行い、さらに内部処理をして電気信号変換して出力していることになる。出力は1本の電線即ち軸索だが、シナプスの数は1つの神経細胞で数万以上有るので軸索端末の数もそれだけある。またシナプスでの処理方も千以上あるので、1つの神経細胞だけでコンピュータと言えるだろう。現在の処、神経細胞がどのような処理をしているのか殆ど解明されていないと思われるが敢えて挑戦してみよう。
 
そこで図1の神経細胞図を電気回路に置き換えると多分図2のようになるだろう。図2の樹状突起部シナプスにある△は入力部のアンプで、隣の細胞体は何らかの変換しているが何を変換しているか不明な箇所である。信号は図1と同様、左から右へである。そして図2を更に簡略したのが図3の簡易神経細胞の模式図である。不明であった細胞体の処理は、図3では只の加算処理とした。Tと書いてあるのは時間遅れである。実際の細胞でも電気→化学→電気の変換を行っているので時間遅は当然ある。但し図3の模式図では全ての細胞の時間遅れTは一定の値とした。
 
それでは図3の簡易神経細胞4つが図4簡易神経細胞直列接続のような接続回路した場合はどうなるのであろうか。×1と書いてあるのはアンプの増幅度が1倍、1/4と書いてあるのは0.25倍を意味する。簡易神経細胞直列接続としているが完全に直列では無い。最後の神経細胞は直列に接続した神経細胞毎の信号の総和演算を行っているのである。
 
では図4は一体どのような信号処理になるのかと言えば、実はこれは4の移動平均処理の回路なのである。移動平均処理と言えば、凸凹データを平滑にするので、ローパスフィルタである。これが百、千、・・となればかなりのローパスフィルタになる筈である。従って神経細胞がこのような接続されている箇所が有れば、ローパスフィルタ処理を行っていることを想像できるだろう。
 
では図5簡易神経細胞フィードバック接続有りのような接続されている場合はどうであろか。図にあるA1、A2、B1、B2、a0、a1、a2、b1、b2はそれぞれのアンプの増幅度である。これは2次の伝達関数ならどのようなフィルタ特性でも作れるフィルタ回路である。ローパス/ハイパス/バンドカット・フィルタ等、特性はA1、A2、・・、b2の増幅度の値の如何による。さらに図5の回路を直列に段重ね接続をすれば、もっと急峻な特性のフィルタになるのである。この図5の回路が図4の回路と違うのは、図5の回路は自分が作り出した信号を又入力している所が有る事である。場所は図5のフィードバック信号と書かれた箇所である。
 
ところでこのフィードバックが癖者である。フィードバックはエンドレス・ループなのである。フィードバックが問題となる簡単な例は、スピーカにマイクを近づけるとピーとなるハウリングと言う現象である。フィードバックは自動制御で必ず使われているが、設計を間違えるとハウリングのように特定な周波数で共振し、その振幅が次第に大きくなり機器を破損する場合もあるのが知られている。
 
一般的に図4のようなフィードバック回路が無いフィルタはFIRフィルタと呼ばれている。このFIRフィルタは幾ら何千段何万段重ねても信号は何れ収束する。それに対して図5のようなフィードバック回路を持つのフィルタはIIRフィルタと呼ばれ、幾つかの共振点を持ち、各々アンプの増幅度の如何によっては発振し、収束しない場合が往々にしてある。IIRフィルタは系が不安定なのだ。
 
実際の神経細胞の回路でアンプに相当する箇所と言えば、まず考えられるのがシンプスである。ここではドーパミン等の情報伝達物質であるホルモンが活躍する所である。ドーパミンは神経細胞の入力アンプの役割を果たすのだ。そうするとドーパミン過多が分裂病を誘発するのかが、神経細胞回路網のフィードバック接続で説明できるので無いだろうか。またドーパミンが少なすぎる場合は精神障害にならないのも説明できるだろう。
 
そして大脳だけで神経細胞の数は数100億、1神経細胞あたりのシナプスの数は数万。それがエンドレス・ループで繋がっているのである。分裂病患者だけではなく、正常人と思われている人でも、何時何時とんでも無い思考が現れてくるか分らないのが脳である。
 
話を元に戻すと耳からの信号を受けるのが1つ神経細胞でも、それを複数の神経細胞の回路網に振り分けることで、色々のフィルタを通した信号が同時並列的に脳に現れることが分るだろう。聴覚信号も視覚信号と同じような処理が出来るのだ。そのフィルタ処理が出来るのは、神経細胞間に信号伝達時間に遅れTが有るからである。実は時間遅れTとは微小積分である。それにより直列接続やフィードバック接続されることによりあらゆるフィルタが出来ることは前に述べた。
 
しかしながら、脳科学で神経細胞回路網と時間遅れTとフィルタに言及している研究資料は見たことが無い。それは既にボツになった研究なのかも知れないが、若しそうでなければこのブログ記事が本邦発公開になるだろう。と言っても、確かに図3以降で説明に使った簡易神経細胞の機能と本物の神経細胞の機能は大きく違う。説明に使った簡易神経細胞は入力信号も出力信号も連続的な値を取るアナログ的回路であるが、本物の神経細胞は出力信号は発パルス列であり、信号は細胞内でなんらかの条件で出力される発火と呼ばれる現象なので、1か0のデジタル的回路に近いかも知れない。
 
おさらい。
・耳からの信号も並列処理が出来るようになる。
・神経細胞間の信号伝達時間の遅れによりフイルタ回路が形成される。
・脳に入った情報はフィードバックされエンドレスループで回る。
・フィードバック接続された回路は不安定で信号が収束しない場合がある。
・その情報が収束するかしないかは、脳内ホルモンが関与している。
 
次は記憶とパターン認識を書こうと思っているが、これについてはまったく自信がない。
【2017/07/02 19:51 】 | 脳科学 | 有り難いご意見(0)
脳の話1
国連の拷問禁止委員会が既に日韓で合意した慰安婦合意の見直しを勧告したり、人権理事会の特別報告者(ケナタッチ)が共謀罪に懸念したり、別の報告者(デービッド・ケイ)が日本は報道の自由が無い国だと言ったりしているのは、元々国連が共産主義者が世界統一をする為に作った機関なので、日本政府の権限を弱めようとするのは、有る意味当然の現象であろう。
 
然しながら、大嘘の慰安婦問題を事実として世界に定着させたのも日本人の工作活動によるものであったし、日本が独裁国家で有るかの様に一々国連に進言していたのも日本人だったのである。元を糺せば、それらは全て日本人の工作活動の結果なのである。そこで分らないのはその工作活動をする日本人の頭の中である。
 
現在の日本の衰亡危機の原因は外部侵略より内部侵略によるものである。その内部侵略を招いているのは反日日本人である。それに対処するのに、只日本人が悪かったでは治まらない筈である。日本を貶める為に彼らがついた嘘一々調べ上げて反証して状況を変えるには多大な労力を必要とする。結局は元から絶たねば駄目である。それには反日日本人がどのようにして生まれたか、何故反日になるのかを知る必要がある。
 
沖縄で基地反対運動をしている山城博治被告の意図を国連人権理事会で粉砕した我那覇真子氏も「独裁政権を闘う国の人であっても自国が悪い国であるかの言うような人はいない、でもわが国ではそのような反日日本人が一杯いるのが不思議である」ような事を言っていたが、やはりこの問題を解くには頭の中を知る必要があるだろう。と言うわけで今日は脳の話である。
 
筆者が脳に興味を持ったのは、心理学を専攻した姉の本棚に有った本を読んだときからである。その中にはロールシャッハのテストやフロイトの理論などが書いて有ったが、そんなものは只のこじ付けとしか見えなかったが、それに対して精神病、特に分裂病(統合失調症)がどのようなもので何故おきるかには興味が湧いた。その興味は脳科学の興味となり、社会人になっても脳科学の本を漁るのがライフワークの一つになった。分裂病が脳内ホルモンである情報伝達物質ドーパミン過多によるものと知ったのはそこからである。その甲斐あって(?)なのか、どう言う訳か分らないが、その後分裂病の人に親しく接する機会を得た。
 
一番初めは20代初めの頃であったが、同僚の一人が筆者の隣で着替えをしている同僚を殴る事件に出くわしたのである。殴られた同僚は一瞬あっけにとられたが「何するんだよ!」と怒鳴った。しかしそれより怒っていたのは殴った当人である。「何をしらばくれているんだ!。お前らは毎日トラックに乗ってやってきて、窓の下で拡声器で人を誹謗してたではないか」と、数人の名前を上げた。
 
その事件以前から他の同僚から「彼は仕事をしていると、クッ!、クッ!と言う」とか、「時々笑うんだよ」とか聴かされていたので、薄々精神病であることは想定していたが、あらためて分裂病の実物を見ることができた。彼は重役のところに連れていかれ、他の同僚は警察沙汰になるのでは?と心配していたので「病気だよ」と言っておいたが、見かけなくなったので恐らく首になったのであろう。
 
二番目は隣の家の娘であった。別棟で仕事をしていたところ一人の女が本宅の玄関に入るが見えた。多分お袋を尋ねてきたのだろうけど生憎お袋は出かけて留守。その内諦めて出てくるだろうと思ったが中々出て来ない。そこで家に入ったところ、一人の女が二階から降りてきた。「あんた誰!」と聞いたところ、「隣のAです」と悪びれる様子もなく答えた。「おいおい」と言いながら更に問い質したところ、その女は「私の好きな人が、この家に閉じこめられているのが分ったから助けに来た」と言い出した。そこでピンと来た。分裂病である。可哀相な事に彼女の弟は自閉症であった。
 
すぐ姉に電話したところ返事は「怖い」であった。まったく馬鹿かよ!である。「精神病学は化学や細胞学が乗り出すべき学問で、心理学なんかが手に負える学問ではないだろう」と言ったところ、周りにいる精神科医も同じようなものだそうである。姉が教わった大学の担当教授は切れる人間であったが、授業は殆ど統計学だったみたいである。恐らく担当教授は心理学の限界を分っていたのだろう。心理学は既に死んだ学問である。
 
三番目の人間Tは若い会社の同僚であった。彼も口の悪い同僚から「昼飯を食べる席はいつも同じ。食べる物もいつも同じ物」と言われる変わり者であった。そのTが突如筆者が一人で仕事をしている部屋に入って来て、「崗上さん、私は実は刑事なのです。隣の食堂の親父が怪しいので調べています」と言い出した。もう典型的な分裂病の症状である。
 
そこで筆者は「T、君は自分では分らないかも知れないが、君は分裂病と言う精神病なのだ。精神病と言っても分裂病は脳内ホルモンであるドーパミンの分泌異常の病気で、ホルモン分泌異常の糖尿病と変わりが無い。但しドーパミンは情報伝達物質なのでドーパミン過多の場合は、情報が勝手に脳内で作り出されてしまう。君が今言った話は脳内で出来た幻影から、つじつま合わせに君が作った物語なのだ。俺は請負の開発の仕事で今手が離せないけど、一日ぐらいなら付き合ってやっても良い。すぐ近くに大学病院が有る。現在ならドーパミンを抑える薬があるはずだ。今日にでも明日でもいいから一緒に病院に行こう」と言ったところ、反論もせず半信半疑の顔をして出て行った。
 
どうだろう。一般の人が怖いと思っている分裂病であるが、彼らの可笑しな言動には理由が有ったのである。彼らには一般には見えない情景が見え、一般の人には聞こえない音・声が聞こえていたのである。その後の言動は、それらに対して彼らなりに対応した結果なのである。例えて言えば夢が似ていると言えるだろう。正常人が見る夢も、物語として見える場合は、頭に浮かんで来た取り止めの無い情報を、つじつまを合わせるようにつなぎ合わせて説明しているに過ぎないのである。それが分裂病の場合は、醒めない夢、もっと現実感の有る夢を見続けていると言って良いだろう。
 
従って分裂病の人間の行動は論理的である。ちゃんと理由が有るのである。それが人によって暴力的になったり、奇妙ではあるが芸術的な才能を発揮したり、お花畑に生きているようになるのは、その人の性格や思想・心情が異なるからである。一般的に女性の分裂病患者の方が、たわいが無くお花畑に生きているようになるのではないかと思われる。それは先の隣の娘の例や、智恵子抄で知られている高村光太郎の妻の例だけからの想像なので、違うかも知れない。
 
そう考えると分裂病の人間より反日日本人の方が異常に見える。彼らは真実を見せても彼らの行動は変わらず、事実を捏造することも嘘を付くのも平気である。従って反日日本人の脳内で起きていることは、脳内ホルモンのドーパミン等の影響ではなさそうである。
 
そのドーパミンであるが中々面白い。ドーパミンにそっくりな分子構造を持つのがアンフェタミン=ヒロポン=覚せい剤である。ドーパミンはやる気のホルモンと言われ快楽物質であり、覚せい剤も快楽物質であり覚醒効果がある。そのため覚せい剤中毒になると幻覚症状が現れ、分裂病の人間と同様な行動をとるに至るのである。
 
そしてさらに面白いのは、ドーパミン分泌過多は分裂病になるが、分泌量が少ないとパーキンソン病になる事である。片や精神障害であるが、パーキンソン病の症状は手が震えるとか歩行困難になるとかの運動障害である。パーキンソン病も病状が進めば認知障害が起きるのかも知れないが、精神は正常である。
 
次は神経細胞を例にとり、分裂病とパーキンソン病の差の理由とか、脳内の情報分析の仕方などを考察してみたい。
【2017/06/30 17:58 】 | 脳科学 | 有り難いご意見(0)
| ホーム |