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崗上虜囚の備忘録

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安部叩きは社是の意味

『(安部叩きは)社是だ』と言った朝日新聞主筆(元論説主幹)若宮啓文の意味は何処にあるのだろうか

安部叩き同様。朝日新聞は1993年日本民間放送連盟 の会合で報道局長が『自民党政権の存続を絶対に阻止して、なんでもよいから反自民の連立政権を成立させる手助けになるような報道をしよう』と提案した事件(椿事件)を起こした前科がある。

今回もそれの続きのようである。以前の安部政権発足前、ニューヨーク・タイムス紙が盛んに安倍晋三氏のことをナショナリストと叩いていたのも、恐らく朝日新聞の差し金であろう。何故ならニューヨーク・タイムズと朝日新聞は提携関係だったのである。では、何故是ほどまでに朝日新聞は安倍晋三氏を叩くのであろうか。

それは北京の意向である。尖閣問題の対応を見ても、『冷静に』とか『大人の対応を』とか、作家村上春樹を使って尖閣問題で中国を批判する日本側の動きを『安酒に酔っているようだ』とか、朝日新聞がもっぱら日本人の動きをけん制していたのは、北京の意向に他ならない。つまり朝日新聞は中国共産党の機関紙なのである。

そして北京がこれほどまでに安倍を叩きたいのは、安部氏を苦手と考えているからである。それは以下ののエピソードで想像できる。

2007年中国温家宝(おんかほう)が来日したが、中国側は『台湾の李登輝の日本入国を許すなら温家宝は東京へ行かない』と通告してきた。

外務省は縮み上がったが、それに対して安部首相は『李登輝さんを呼ぶのは日本側の問題だ、それが嫌なら来るな。そう返事をしなさい』と言ったそうである。結局、温家宝は何事もなかったように来日した。

その半年前の2006年10月、訪中した安部氏は胡錦濤主席の会談前の温家宝の会談の冒頭、安部氏は温家宝につかつかと歩み寄り、二人だけの握手を交わした時、温家宝の耳元で『中国にも北朝鮮の拉致問題は有りますよね』と囁いた。

TVで見ると温家宝は仰天して、棒立ちになったように見えた。何故なら『はい、拉致問題は有ります』と答えたら、『では拉致問題を一緒に解決しましょう』と安部氏にたたみかけられる。逆に『そんな事実はあちません』と言ったら嘘を付いたことのなるからである。

安部氏が就任直後にドイツでサミットが開かれた。議長国であるドイツのメルケル首相が開口一番『中国がサミットへの参加を求めている。せめて傍聴させて欲しいとの要求が来ている。どう取り扱いましょうか』と言った。日本に発言を求められたとき、安部氏は『中国にはそのその資格はありません』と述べて、中国が国際条約を守ったことが無い等のいくつかの理由を説明した。

そう発言したらメルケル首相がほっとした表情を見せたと安部氏が言っていた。後日談として、その後メルケル首相から安部氏に電話があり、彼女はサミットの礼を述べた後、北京に行くことを告げた。

それは、恐らく中国の参加の要求を退けた言い訳に行くので、日本が後になるのは許しいて欲しいの意味と思われる。そこで安部氏は『北京から東京に来るんですね。途中南京に寄ってはいけませんよ』伝えた。


以上は、日下公人著『日本人の覚悟』(祥伝社)からですが、こうしてみると安倍晋三という政治家は近年まれに見る有能な政治家なのが分かる。

安倍晋三氏は成蹊大学法学部卒、片や『(安倍叩きは)社是』と言った若宮啓文氏は東大法学部卒。安部氏が自分の頭で考え行動して北京を翻弄しているのに、若宮氏は洗脳頭そのもので北京の言うままに動く猿回しの猿。なんで安倍叩きをしているか分からないから『安倍叩きは)社是』と言ったのだろう。

あの戦後最高の政治家と言われる吉田茂もマッカサーへの媚び諂いぶりは見ていられなかったと言う人もいる。ところが戦後レジームの脱却、即ち東京裁判史観の脱却を言った総理大臣は安部氏が始めてである。安部氏には吉田茂以上の資質を感じられる。前回は、病気の為途中降板したが、安部政権が順調に進めば、ひょっとしたら安倍晋三は戦後最高の総理大臣になるかも知れない。

日本国民は以下の事を理解するべきである。総理大臣はなんでも頼むべき相手ではない。総理大臣は一国を背負って他国と戦う戦士である。それなら戦士を守るのは国民である。これからの安部氏がその能力を発揮できるどうかは、国民の支援にかかっていると言えるだろう。その安部氏が駄目なら、日本にその後は無い。
 


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