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崗上虜囚の備忘録

日本よ!。私の日本への思いです。 コメントに返事を書かないこともあります。悪しからず。 コメントの投稿は日本人だけにしてください。 日本人でない場合は、国籍を書いてください。 注、google chromeで閲覧出来ませんので、filefoxかinternet explorerで閲覧してください

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国を滅ぼす放射脳

何度も言っておりますが、国家にとって最重要な事は食料の確保とエネルギーの確保、そして軍事力です。その中のエネルギーの確保ですが、日本にはエネルギー資源は殆ど有りません。メタンハイドレードも有りますが、未だ海の物とも山の物とも付かない状況です。太陽光発電や風力発電等の自然エネルギーでは、工業国である日本のエネルギーは賄えません。唯一自給の可能性が有るのが原子力です。
 
「でもウラン燃料は全て輸入では?」と思う人がいますが、処が日本は四方海に囲まれ、その海には陸で可採埋蔵量の1000倍以上、人類が120万年使用できる程のウランがあるのです。しかも日本の研究者は海藻状のモール捕集システムでウランを採取する事に成功しています。採算についても、円高時代のときで石油と現行の原発の半分程度と、十分合うようです。
 
日本は、また何時エネルギー供給が絶たれる事態に遭遇するかも知れません。従って原子力発電所の確保と原発技術維持は超重要な事なのです。東芝問題が噴出していますが、本当の問題は東芝が倒産した場合、日本の原発技術が失われることなのです。
 
然しながら、多くの日本国民はその事を深刻に考えてていません。その理由は放射線に対する正しい情報を得られていないことから来ている放射線恐怖症により、原発など無くても良いと思っているからです。従って放射線に対する正しい情報を拡散させるのは重要です。
 
放射線についてはブログで以前にも取り上げましたが、国民の放射線恐怖症が改善されて無いようなので、あらためて今回の記事で放射線問題について書きます。
 
国を滅ぼす放射脳
記事の内容は以下動画の要約です。時間が有る方は動画の方を見て下さい。動画を見た方は記事は読む必要は有りません(汗)。
以下質疑応答
 
放射線医学の草分け、近藤宗平
福島原発事故の時は驚きました。そこで私とった行動は、ネットで放射線関係のことを調べると共に、本屋で数冊の本を買いました。その買った本の中で一番有用だったのは、近藤宗平著『人は放射線になぜ弱いか』でした。近藤宗平は医学博士ですが、出身が京都大学実験原子核物理専攻と異色の学者です。湯川秀樹博士のお弟子さんですね。彼が医学の道に進むきっかけは広島原爆でした。当時研究生だった彼は、仲間の研究生達と共に自作のガイガーカウンタを持って広島に行きましたが、そこでの惨状に接したことが医学の道に進んだきっかけです。
 
『人は放射線になぜ弱いか』を読んだ感想ですが、題名とは裏腹に、放射線で只破壊されるだけでなく、人には様々な防御システムあるのだな~、と感じたことです。例えば、壊されて癌化しそうな細胞を自殺させるアポトーシスとか、そこで働くP53というDNAとかです。それらを半分も理解してしてないとき、一つの論本を添えて「日本人よ恐れるな」と言って、励ましてくれた学者が現れました。
 
トーマス・D・ラッキー博士
それはトーマス・D・ラッキー博士です。彼がどういう人かというと、彼はNASAで放射線が宇宙飛行士にどのような影響を与えているかを研究していた学者です。国際宇宙ステーション内部にいる飛行士の被爆量は地上の自然放射線の半年分(1mSv)を一日で受けるとのことなので、さぞかし宇宙飛行士は体ガボロボロになって帰ってくと思いきや、帰ってくる飛行士、帰ってくる飛行士、皆免疫力が高くなって帰って来たのです。
 
そこで博士は小動物を使って実験しますが、やはり同じ結果です。そこで今度は放射線を絶ったらどうなるかの実験を行います。放射線を絶つには外部から放射線を絶つだけではなく、体内部からの放射線も絶たなければなりません。人間の体には3千から4千ベクレルの放射性物質が有りますが、一番多いのがカリウム40です。そこで博士は細胞をカリウム40から放射性が無いカリウム39に置き換えて実験を行います。その結果は実に驚くべきことで、細胞は皆死にました。そこでラッキー博士は、放射線は生物必須のものであると結論し、毒が分量により毒にも薬にもなることから、『放射線ホルミシス』と名づけて1980年に論文を発表します (下図、参照)。
        
 
 
日本の低レベル放射線の研究開始
ところが、その論文に噛み付いた日本人がいます。当時電力中央研究所原子力部長だった服部禎男です。何故ラッキー論文に噛み付いたかと言うと、彼はアメリカで放射線防護学を学び、博士論文も原発の安全に関したことだったからです。彼のクレームを聞いたアメリカはまじめに対応してくれて、エネルギー省が科学者を集め会議を開いてくれました。暫くしてエネルギー省から 「ラッキー論文は正しい」 との答えが返ってきました。そして 「但し、それは小動物を使った研究結果である 。若しそれ以上のことを知りたければ、大きな動物を使って研究したらどうか」 と持ちかけられます。そこで服部禎男は放射線医学の草分け的存在である近藤宗平(阪大教授)に相談します。
 
そして近藤宗平の「面白い。やろうじゃないか」の一言で日本の低線量放射線生物研究が始まります。服部禎男の部下の嫁さんが岡大の学長の娘だった事もあり、そのつてで、まずは岡大の医学部がマウスやラットを使った実験を始めます。その研究は活性酸素や細胞膜透過性の専門家である森昭胤教授も加わり、劇的なデーターが得られます。そこで岡田重文(放射線審議会会長、東大医学部)、菅原勉(京大医学部長)、近藤宗平ら、日本のトップ20名以上による研究委員会が発足し、1990年から世界の学術誌に次々に発表されました
 
低レベル放射線を与えることで、ガン抑制遺伝子P53の活性化、活性酸素の抑制酵素SODやGPxの増加、過酸化脂質の減少、膜透過性の増大(電子スピン共鳴測定)、インシュリンやアドレナリン、メチオニンエンケファリン、β-エンドルフィン、など各種ホルモンの増加、DNA修復活動の活性化、免疫系の活性、LDLコレステロールの減少など、ラッキー論文と同じ効果が、哺乳類で検証されたのです。その中にはラッキー論文より前に、癌患者に放射線療法を行って成果を上げている東北大の坂本清彦教授の論文もあります。
 
米国の低レベル放射線の研究開始
それに驚いたのがアメリカです。取りまとめをしている服部は米国原子力学会の要請で、1994年秋にワシントンで研究成果の講演を行う事になります。その講演は大盛況で、ある女性が学者は 「アメリカは何をしているのだ!」と叫んだそうです。1995年秋にもサンフランシスコで講演を行いましたが、その夜、細胞核の権威と言われているカルフォルニア大学医学部マイロン・ポリコープ教授の特別講演が行われ、ポリコープ博士は「自分はカ大学を辞め、ルードヴィッヒ・ファイネンデーゲン博士(放射線分子生物額世界第一人者)を誘ってワシントンに移り住み、政治家を教育するつもりだ」と発表します。
放射線より危険な活性酸素
ワシントンに移ったポリコープとファイネンデーゲンは1996年大論文完成します。それによると、①細胞は、一日当たり一細胞で100万回修復活動を行っている。②細胞への攻撃を行っているのは主に活性酸素であり、活性酸素は自然放射線の一千万倍危険。とのことです。日本の自然放射線量は0.05μSv/時ですから、放射線線量に換算すると500mSv/時程ですかね。こんな線量は福一原発の格納容器近辺でしかないでしょう。そんな攻撃を受けても、細胞はかたっぱしから修復されてしてしまうようです。(活性酸素は放射線により増えますが、修復活動を行うP53遺伝子は、放射線を浴びると活性するのです)
 
ショウジョウバエは放射線の耐性能力が無かった
ポリコープはもう一つ重要な発表をします。それは放射線防護学の基本となっているのは、ショウジョウバエを使ったマラーの実験結果によるものですが、ショウジョウバエはある一定の時期になると、放射線にたいするDNAの修復能力が全くなくなるという、特別の生物だったと言うことです。この事をマイロン・ポリコープは、科学史上世紀の大スキャンダルと言い切ります。つまり ICRP(国際放射線防護委員会)が採用しているLNT仮説(放射線は微量でも危険)は、間違いであると言ったのと同じです。
 
世界中で低レベル放射線の研究開始
それ以降、世界中で低レベル放射線の研究が盛んになりました。その中には1998年からEUの細胞学者達に呼びかけ、人体細胞でDNA修復限界追求を開始した、モーリス・チュビアーナ博士もいます。チュビアーナは2001年のダブリン宣言で、人間の体は自然放射線の10万倍の線量率、すなわち10mSv/時以下の放射線なら損傷に対してDNAは充分修復され、発ガンの心配は無いと発表したのです。チュビアーナはこの功績によって放射線医学のノーベル賞と言えるマリー・キューリー賞を受賞します。
 
チュビアーナは1時間当たり10mSvならあたり続けても大丈夫と言っているのですよ。処が国(環境省)が示している 基準は年最大で1mSv/年以下でなければならないと言っているのです。この数字が如何に狂っているかと言えば、例えば中国の広東省陽江県の自然放射線は4.5mSv/年。ブラジルのガラパリの海岸では5.5mSv/年。イランのラムサールに至っては10.2mSv/年です。勿論そこの住民の癌の死亡率が高い訳でも有りません。全身のCTスキャンを1回実施した場合の被ばく線量は、10mSvなので、これが危険なら、CTスキャンも禁止すべきでしょう。 (注、mSv = ミリ・シーベルト)
 
頑迷な国際放射線防護委員会
然しながら、このような著名な学者による論文が発表されているにも関わらず、また マイロン・ポリコープによる熱心な働きかけによる会議がされたにも関わらず。ICRP(国際放射線防護委員会)は決して決して自説を曲げず、頑なにLNT仮説(放射線は微量でも危険)を手放そうとはしません。ICRPの委員が参加した会議は、常に医学・科学者側とICRP側の激論となり、大荒れとなるのが常でした。
 
しかし問題なのは日本です。この低レベル放射線研究の火付け役でもあり一番情報に詳しい服部禎男をNHKや大手新聞の記者が取材をし、服部も詳しく話しましたが、彼ら絶対に記事にしませんでした。でも皆様の中には、日本には放射線が危険と言って、原発に反対している学者が居るじゃないですかと言う人もいるかも知れません。確かに居ます。参議院・行政監視委員会に参考人として出席した、NHK御用達の京都大学原子炉実験所にいた小出裕章助教もその一人でしょう。私も福一の原発事故で最初に見たのも彼の動画です。その頃は私も放射線に対して恐れを持っていた時です。
 
北朝鮮の原発は容認の小出裕章
しかし私は小出裕章の動画を見て違和感を持ちました。彼は最初に「原発に反対して40年」と言いました。でも彼は京都大学原子炉実験所に居続け、専門は原子核工学です。工学と言うのは、如何に安全なものを作るかが目的の学問です。航空工学然り、建築工学然り。原子核工学なら如何に安全な原子炉を作ることが目的の筈です。原発の問題点を探す研究するなら兎も角、放射線が危険だからと原発を反対するなら、何故医学や生物学の道に進まなかったのでしょうか。
又、彼の動画には如何に放射線が危険かを示すかのように、赤剥けた乳幼児の腕の画像が現れます。唯一死者が出たチェルノブイル事故でも、一般人でそのような大線量の放射線を浴びた人はいなかった筈です。若しいたなら腕どころでは無く、全身がそのようになり、死んでいる筈です。一体何処で映された画像でしょうか。恐らく誇張するため原爆のときの放射線ではなく熱線を浴びたときの写真を使ったのでしょう。言ってみれば、詐欺ですね。
 
それより問題なのは、小出裕章は北朝鮮の原発には理解を示している事です。彼が反対しているのは日本の原発だけです。そう言えば彼がどのような人間なのか分るでしょう。ダブルスタンダードなのは、太陽光ビジネスで金儲けをしている孫正義も同じです。彼は「日本の原発は危険だが、韓国の原発は安全」と言ってます。
 
児玉龍彦教授のパフォーマンス
小出裕章は学者と言っても工学系ですが、医系の学者で国会で「国会は一体何をやっているのですか!」と吼えた児玉龍彦東大教授がいましたね。彼はアイソトープ総合センターセンター長なので放射線医学の専門家と言っても良いかもしれません。でも国会の証言では変な事を言っているのでブログに書く為、文字起こしをしようと思ったら先にしてくれたブログがありました。ネットって良いですね。その変な箇所の一つが↓です。
 
「粒子の拡散というのは、非線形という科学になりまして、われわれの流体力学の計算ではもっとも難しいことになりますが、核燃料というのは、ようするに砂粒のようなものが、合成樹脂のようなものの中に埋め込まれております。 これがメルトダウンして放出されるとなると、細かい粒子がたくさん放出されるようになります。そうしたものが出てまいりますと、どういうことがおこるかというのが、今回の稲藁の問題です」
 
のっけから間違っていますね。核燃料は酸化ウラン等を焼結したもので、ジルコニウムのケースに詰まっており、今回拡散したのは核分裂の際できる揮発性の生成物で、核燃料は依然圧力容器か格納容器内に有る筈です。現在はメルトして恐らく一部は格納容器まで落ちていると思われますが、核燃料が飛散した訳ではありません。メルトして燃料が放出って、どのようなものですかね?。
 
そして不可思議なのは、彼が発した最後の「国会は一体何をやっているのですか!」の言葉です。相手が素人と思っているからこそ、専門用語を交えて延々自分の策を披露していたのでしょう。なのに「一体何をやっているのですか!」は無いですね。素人相手なら 「こうするべきです」 で十分じゃないですか。学者にあるまじきパフォーマンスをしたとしか考えられません。「われわれの流体力学の計算」云々等の言葉もパフォーマンスでしょう。彼が流体力学の計算をするようには思えません。そんなパフォーマンスをするような人間を信用できますか?。勘ぐれば、その後彼が除染企業を取り仕切っていた話も繋がって見えます。
         

  
世界の低レベル放射線研究者
そんな日本の低レベルの学者の話から、世界の低レベル放射線研究を行っている学者の話に戻します。Radiolodyと言う放射線医学の最高レベルの学会誌が有りますが、2009年の4月号に「直線仮説は放射線生物学実験データに合わない」と言う論文が掲載されました。つまり、放射線は少しでも危険としているICRP(国際放射線防護委員会)の勧告は、あらためて否定されたのです。
 
この論文は先に紹介した、マリー・キューリー賞を受賞したモーリス・チュビアーナと放射線分子生物額世界第一人者であるルードヴィッヒ・ファイネンデーゲンと ロシア系と中国系の学者の4人の共同論文です。しかしチュビアーナとファイネンデーゲンの本意は別のところにあるようです。
 
実はロシアも中国もICRPの勧告を無視しています。そうなると原発はロシアと中国が独走体勢で走り出すでしょう。勿論これからの放射線防護学も彼等の方が主流になる筈です。チュビアーナとファイネンデーゲンは、論文に他の若手2人を連名にしたのは欧米や日本に、そうなるぞと警告したかった為のようです。
 
日本の放射線医学の第1人者だった近藤宗平は亡くなりました。この研究が始まったのは30年以上前なのです。ラッキーもポリコープもチュビアーナも亡くなりました。否!、ファイネンデーゲンは最近論文を発表していました!。2017/02の論文は、プルトニウムで肺を内部被爆させた犬と、コバルト60のベータ線で外部被爆させた犬と、正常な犬の寿命比較の研究です。結果はラッキー論文に近いものが出ています。プルトニウムの内部被爆ですよ。未だ「プルトニウムが~」ですか?。
       
 
日本の現状
日本の現状はと言うと。放射線ホルミシスの研究は何故か禁止です。放射線が有用だという研究は文科省の予算が下りないそうです。20人いた研究者は現在は0です。ことなかれ主義の政治家。無知で傲慢な官僚。反日外国人と左翼に乗っ取られ、捏造報道はするが、事実は報道しない自由を行使するマスメディア。そのマスメディアに盲従する国民。まともな放射線研究者を御用学者のレッテル貼りする反日外国人と左翼。御用学者と聞いただけで調べようとせずに思考停止してしまう左巻き日本人。
 
日本の原発反対運動に何故朝鮮人が加わっているのか分りますか?。それは沖縄基地反対運動に朝鮮人が加わっているのと同じです。「北朝鮮が半島を統一出来なかったのは、米軍がいたから。なので日本から米軍を追い出したい。米軍が日本からいなくなったら、日本は自国で防衛を始めてしまい、核武装もするかも知れない。なので日本から原発を無くしたい」の為です。そしてレッテル貼りは彼らの常套手段です。どうも日本の左巻きになるような人達は、レッテルだけで思考停止しになりやすいみたいですね。
 
そんな日本の現状から、服部禎男は日本はロシアから電気を買うことになるだろうと言っています。それはロシアの属国になる事を意味しています。勿論それは日本国民の不幸です。
 
エッ! まだ放射線が怖い?。なら部屋を鉛で遮蔽して、体の中のカリウム40を39に置き換えましょうね。邪魔な放射脳を日本から除染。
 
私は原発反対者でまともな放射線医学の研究者を見たことが有りません。いても放射線医学の研究と関係ない医者程度です。若し放射線が危険だから原発が反対と言う放射線医学の研究者がいれば、その人が何の研究で其の結論に至ったかを教えて欲しいと思っています。
          
    
 上のグラフは世界の年毎の寿命。下のグラフは気象研が行っている人工放射線の値です。放射線の値が寿命に影響しているのなら、少なくてもチェルノブイルの影響が見えて良さそうですが、それらしきものは有りません。国毎の共通項は年毎に長生きになっていることです。
 
東芝問題の本質
東芝は軽水炉の原発技術だけでなく、先進的な小型原子炉の技術も持っています。それが小型原子炉4S炉です。4S炉は原発問題の記事で低レベル放射線研究の火付け役になった服部貞男の発明で、特許は服部貞男と東芝が持っています。4Sの意味は、スーパー・セーフ、スモール・アンド・シンプルの略です。4S炉ついての記事は以前に書いたので、それを参照してください。
 
では東芝問題と4S炉がどのような関係があるのでしょうか?。この4S炉は、エネルギー問題に詳しい、NHK『バークレー白熱教室』の講師として知られているUCバークレー物理学教授リチャード・ムラーもお勧です。ヴァンダービルト大学のジュームス・E・アワーなどは、原発の事故で大騒ぎの最中に「日本は原発から撤退してはならない」との一文を新聞に寄稿していました。その理由は4S炉です。またビルゲイツが「小型原子炉、小型原子炉と」と言っているので調べたら、やはり4S炉に目を付けていました。
 
つまり4S炉は、これから世界が渇望する原子炉であり、大儲けの対象になるだろうと言う事です。そして東芝の赤字に止めを刺したのがウェスチングハウス(WH)買収での大赤字。上記の事を考えれば、出来すぎた劇のように思えます。WH買収の影で動いていたのは、丸紅と東電。2つの会社の社長は兄弟だとか。そして丸紅は東芝にババを掴ませたら逃げてしまったようです。憶測ですが、東芝問題とは4S炉の特許欲しさの、大規模な謀略じゃないでしょうかね。
 
4S炉のおさらい
1万キロワット級のカプセル収納型小型原子炉『ネーイチャー・セル10』の特徴は、
1、燃料棒交換なしの30年間使いきりの原子炉である。
2、燃料棒交換なし制御棒なしの為、運転要員が不要である。
   但し、監視員2名を置く
3、負荷追従で動的機器なしの為、高信頼性を有する。
4、超安全のため、都心部にも設置可能である。
  (瞬間的に停止、外部電源からの冷却装置等が不要とか)
5、運転要員が不要の為、インサイダーテロを回避できる。
6、全部をカプセル化し、輸送・据付が容易。
7、現場工事を無くして、工場での高品質量産用設計が可能。
 
さらに、4S炉の燃料棒はウラン/プルトニウムを溶かし込んだ合金です。4S炉でも皆さんが嫌いなプルトニウムが生成されますが、30年間連続運転するためプルトニウムも燃料と一緒にかなり燃えてしまいます。残ったプルトニウムは工場で再処理されて燃料にと、高速増殖炉なんか不要になるでしょう。
 
もっともリチャード・ムラー教授は、現在の原発の廃棄物問題さえ問題にしていません。残っているのは政治的問題だけと言ってます。つまり国民の放射線恐怖症問題だと言っているのです。
              
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原発事故終息は国家事業である

日本にオリンピック開催が決まったのは、安倍首相が「福島第一原発の汚染水対策を安倍政権が責任を持って行う」と言ったことが、IOC委員の好感を呼んだ為のようである。
 
民主党は、この汚染水問題を安倍政権攻撃の材料にしようとしたが、ところが汚染水漏れの問題を大きくしたは、東電が申し出た遮水壁の着工を当時の菅直人政権が認めなかったのが原因だったのだ。
 
その菅直人、台湾の原発施設を訪問しようとして断られていたようである(2013/09/06 13:30 送稿)。あたりまえである。台湾電力関係者は「日本が自国の原発施設もまともに管理することができないのに台湾にどんな助言ができるのか」と言ったと伝えられている。それにしてもよくもまあ菅直人、恥も責任も感じずに台湾電力に助言しよう等と思ったものである。
 
安倍首相の福島第一原発の支援は遅すぎたが、オリンピックのお陰で福島復興への道に、ようやく光明が射したといえるだろう。国が汚染水対策を行わなければならなのは理由がある。
 
東電は加害者かも知れないが被害者でもあるのだ。津波対策を怠ったと非難されているが、原発事故の死者はゼロ。一方1万9千人の死者行方不明者が出ているのに、国も自治体も責任を追及されていない。東電ばかり責めるのは片手落ちである。
 
それを、しつこく東電を責めている輩がいる。犬HK御用立の金子勝慶大教授である。経済学者の肩書きであるが、なんら日本の為になる提案は無し。言っていることは東電叩きだけである。提案らしき事と言えば「発電送電の分離」程度である。第一、発電送電の分離が一体日本に何の得になるのだ。
 
この金子教授、以前「竹島は韓国にやるべきだ」と言ったり、「尖閣のガス田は、中国にあげて、安く買うべきだ」と言ったりしたところを見ると、東電を潰してソフトバンクに電力利権を与えようとしているのだろう。
 
そんな輩は何れ大損させることとして、国が汚染水対策や東電支援を行わなければならない理由は、特別会計の収入に電力料金などが含まれているのに現れている。現在、特別会計の歳入は粗道路整備だけに使われているが、本来の目的はエネルギー確保だった筈である。それはエネルギーが国の根幹だからである。
 
それなら、国がやるべき事は汚染水対策だけでは無いだろう。福一原発事故の終息と福二原発の再稼動をも含む、福島全体の復興は、国の責任でやるべきである。それは楽天やローソン主導で行われている下手成長戦略策などより、ずっとましなデフレ脱却の為の事業になる筈である。
 
また、震災と原発事故直後に「日本はこの悲劇的事象のために、より貧しい国になるでしょう」と言った、ユダヤ人の教授がいたが、彼が如何に優秀な人間と言っても所詮物作りを知らない経済学者である。日本には、石油ショックを経験したが貧乏にならず、省エネ技術を獲得してより豊かになった例もある。
 
石油ショックと同様、原発事故の終息も困難な仕事に見えるかも知れない。しかし原発事故の終息は、日本が国家として絶対にやらなければならない事である。そして「必要は発明の母」である。やるべき仕事が無いと言っていた、デフレ時代に、困難なやるべき仕事が与えられたのは、天佑神助というべきだろう。
 
潤沢な予算が与えられば、危険なところで働く工作ロボットや、放射性物質を濾過する新たなフィルター等が生まれてくるだろう。それは日本だけが世界に提供できる技術になる筈である。
 
原発事故終息は、オリンピック以上の国家事業である。
 
 
おまけ。放射線ヒステリーの人に。

原発を巡る不毛な議論

【討論】福島の教訓と日本のエネルギー政策の行方[桜H25/4/13] 

パネリスト:
 小野章昌(元三井物産 原子燃料部長)
 澤田哲生(東京工業大学助教)
 高田純(札幌医科大学教授放射線防護学)
 竹田恒泰(作家)
 槌田敦(元名城大学教授)
 野村旗守(ジャーナリスト)
 林勉(前エネルギー問題に発言する会代表幹事・元原子炉メーカー技術者)
 藤井石根(明治大学名誉教授・太陽光発電所ネットワーク代表理事)
司会:水島総

出席者顔ぶれを見て、あまり期待できないと思ったが、その通りであった。何故なら、原発問題を議論するには、どの程度の放射線が健康に被害があるかの共通認識が無いと、議論にならないからである。それが僅かの放射線でも健康に被害が有ると思っている人間とっては、原発廃止の結論しか無い。それなら、原発問題を語る以前に、放射線が健康に被害が有るか無いかの議論を始めるべきである。

処が竹田恒泰氏は「今日の議論は、低線量放射線の健康被害があるか無いかでは無い」と言い切る。甚だしきは、槌田敦氏は、原発推進派に放射線医学の専門家の高田純氏が居ること自体を問題にしている。また槌田氏は、討論番組を反対派、賛成派の勝ち負けの試合かのように思っているようである。つまり竹田氏や槌田氏の考え方は1か0、即ち原発廃止以外頭にないのである。

例えば、高田純氏が福島の放射線量が安全な値で、彼が測定した福島の人の放射線の値と、チェルノブイルと比較した例を示した処、槌田氏は『チェルノブイルと比較してどのような意味があると思っているのか?。反対派のほうに(放射線医学の専門家が)いないですよ』と噛み付き、そして竹田恒泰氏も『その数字が正しいとして、だから原発を稼動させる理由にはならない。現に原発関連死789人がある』と見せたのは、東京新聞の記事である。『原発に殺されたと恨みを持っている人がいる。放射線が大丈夫だといっても、家に帰れなくて苦しんでいるではないか、高田先生が100%正しくても、原発稼動の理由にならない』と言い出した。

変では無いか。若し高田氏の言っていることが正しければ、避難している福島県民は家に帰ることが出来、すべて解決するのである。処が竹田氏や槌田氏は、その矛盾さえ気が付かない。高田氏が言っている事が正しいのに、家に帰れない人がいるとするなら、放射線恐怖のデマを流布している人間がいるからではないか。

全く、この二人は何が問題であるか理解していない。原発問題の本質は放射線が人間に取ってどの程度危険かだけであり、討論番組の趣旨は、その危険のラインをクリアするには、どのような対策が可能か否かで有った筈である。放射線の危険の程度が低ければ、原発の安全基準も全て変わるのである。

議論が成立するのは、土台となる共通認識が必要である。この討論番組で言えば、共通認識が放射線の危険ラインである。若し原発推進派・容認派・反対派が議論をするにしても、お互いの放射線の危険ラインがが同じでなければ、議論は平行線を辿ることとなり、結果はそうなった

それでも竹田氏は、放射線医学の専門家でも、危険ラインが異なることは知っているようである。竹田氏も述べていたが、放射線の人体に与える影響については、専門家の間でも僅かでも危険とする考えと、むしろ低線量は体に良いとするホルミシス効果の考えとが有り、180度異なる意見が出ているのが現状である。

一般の人の議論が噛み合わないのはその為である。政府の原発再稼動の判断も、福島県民の帰宅の決断が出来ないのもその為である。それだけでは無い。専門家である筈の原子力規制委の極端と思える安全基準も、放射線医学の専門家による統一見解が出ていないからである。

でも不思議ではないか。広島の原爆から凡そ68年。広島の被爆者の追跡調査は事細かに行われ、核実験による生物試験も行われ、チェルノブイル事故の調査も行われた。原子力艦船を有する国々は、何れもそれにたずさわる作業員や兵士の厳重な管理も行われ、放射線が人体に与える影響についての、膨大なデータを有している筈である。処が今になっても放射線医学からの統一見解が出ていない。

確かに、ICRP(国際放射線防護委員会)の統一見解は有る。しかしそれさえ、人々は信用していない。未だ専門家の間で意見百出だからである。どうも原発と放射線の問題については、凡そ科学の世界にあるまじきことが行われているようである。誰かが嘘を付き、何かの理由で情報を捻じ曲げているとしか考えられない。

その誰かとは誰であろうIAEA(国際原子力機関)であり、放射線危険神話を流布しているのはICRPであり、それはIAEAの指示と思われる。放射線危険神話を作り出した理由は、IAEAの目的と合致しているからである。つまりIAEAは、世界の人に必要以上に放射線が危険と教育する理由が、あったと言うことである。勿論これは、私の推論である。

IAEAは国連の機関であるが、アメリカが主導した原子力を平和利用させる為の団体である。IAEAは原子力を平和利用の管理と共に、核兵器の拡散を防止させる目的も持っている。

では何故IAEAに、放射線危険神話を作り出す理由が有ったかと言えば、IAEAは核兵器を持たないと約束した国に、原子力発電の燃料供給と技術援助を行う機関である。確かに放射線は危険であるが、その防護と安全対策以外それ程難しい技術では無い。それが放射線がそれ程危険では無いと分かったら、独自に原発開発を行う国が現れ、核兵器の拡散を防止させるIAEAを作った意味が無くなってしまうのではないだろうか。

つまり放射線危険神話は、IAEAに繋ぎ止める武器だったということである。

そして、放射線危険神話の最初の綻びは、『低放射線は体に良い』とするラッキー論文を見て、アメリカ電力研究本部(EPRI)に噛み付いた服部禎男博士の騒動から始まった。

服部博士の疑義申し立てによりアメリカエネルギー省が動き、1985年にオークランドに世界中の科学者(約150人)が集まり国際会議が開かれた。結果はラッキー論文は正しい=低線量の放射線は体に良いであった。

この会議が放射線危険神話の最初の綻びと言うのは、オークランドに集まった世界中の科学者は、放射線医学のつんぼ桟敷に置かれた人たちであるが、自由な彼らにより、臭いものには蓋として閉じられていた蓋が開けれられてしまったからである。

当然、放射線危険神話は無くなる筈であった。処が1997年にセリビアで開かれた会議では、ICRP(国際放射線防護委員会)が反対した。放射線は少しでも有害である=放射線危険神話の蒸し返しである。何故ならICRPはイギリスのNPO団体であるが、IAEAが資金提供を行っており、放射線危険神話の本家本元だからである。

とは言えICRPも科学者の集まりの団体である。科学的論文は、別な科学者が追試験や別の角度から試験を行い、推論の正しさも精査するので、竹田氏が言うように只の統計学で決まるものでは無い。統計学で決まるのなら血液型性格判定だって科学論文になってしまう。

そのICRPがセリビア会議で、多くの実験結果を無視し、LNT仮説(しきい値なし直線仮説=0を基点として、がんの発生率は放射線の線量に比例する)を固持し続けていたのは、IAEAの最初の意向によるものだろう。

IAEAの最初の意向と書いたのは、福島原発事故によりIAEAの考え方が変わってきたのでは無いかと思われるからである。それは元IAEA顧問ジェームス・E・アワー氏の『日本よ原発に背を向けてならぬ』の発言と、同じくアワー氏の『米軍が、福島原発80km以内の米軍人に避難勧告をしたのと、立ち入らないようにしたのは恥ずかしいことだった』と言ったことである。

先に述べたように、米軍は広島・長崎の被ばく者の健康データも持っているし、原子力艦艇の燃料交換や、解体工事を行う作業者の健康管理を行っている。またラッキー論文から始まった騒動も知っている。当然、将官以上や空母艦長クラスなら、世間に流布されている放射線の危険性も、神話であることも知っていると思われる。アワー氏が、米軍の行動を恥ずかしいことだったと言ったのは、芝居が見えてしまった事だろう。

又、日本が原発から撤退することは、IAEAの方針を狂わすことと思われる。今やアメリカの原発の技術は日本なしには考えられない。当然、日本が抜けたIAEAは他国に技術指導を出来なくなる。各国は安全基準をないがしろにして、勝手な原発開発を行う。そして数々の事故が起き、何れ彼らは、放射線の危険性が、神話であることも知ることになるだろう。

即ち日本の原発撤退は、IAEA管理体制の崩壊と、核拡散の縛りが無くなることを、意味しているのである。思えば日本は、IAEAの従順な生徒であった。その日本が原発から撤退する可能性を見て、恐らくIAEAは混乱していると思われる。IAEAが混乱しているため、ICRPがLNT仮説を撤回するのは先の話かも知れない。

それでも放射線医学は科学の世界、何時までも世界の人を騙せるわけはない。放射線危険神話は何れ崩れる。従ってIAEAが取るべき道、否アメリカが取るべき道は、日本と共に新たな原子力技術を開発し、世界の指導的立場を維持する事ではないだろうか。東芝・日立等の日本の原発メーカの技術は、アメリカが育てたものである。

服部禎男博士の革新的な原子炉である4S炉も、アメリカの技術提供が有ったから生まれたものである。日本は恩義を忘れる国ではない。TPPなどよりも、日本はとアメリカは、協力すべき分野が一杯ある。原子力はその一つである。その為には、放射線危険神話の撤回が、真っ先に必要である。放射線医学の分野でも、日米が協力出来ることは一杯ある筈である。

と言っても、日本はICRPがLNT仮説を撤回するのを待ってはいられない。原発再稼動無くして、経済の復活はありえない。始めから放射線は僅かでも危険、と妄信している人間との議論は不毛に終わる。それなら世界の放射線医学に関する一級の科学者達を招待して、日本で国際会議を開くべきだろう。例え議論百出しようと、その中から政治家が責任を持って選択すれば良いのである。


イラン、ラムサールの放射線量=平均で日本の約20倍(≒1μSv/h、2011年8月の福島避難地域の放射線量≒1.3μSv/h)。多いところで5000倍(≒250μSv/h)。2011年4月10日の福島原発第一の正門付近の放射線量≒3.5μSv/h。1960年から1980年の日本各地の放射線量は、現在の1万倍から100倍(≒500~5μSv/h、≒4380~43.8 mSv/年)。活性酸素がDNAに与える損傷は、自然放射線の1000万倍。


地震学者の暴走を止めよ

敦賀原発の断層が地震の断層か否かや、下北半島の原子力施設直下の断層を巡って、原子力規制委の動きが気になっていたが、今度は耐震設計上、考慮すべき活断層の定義を「12万~13万年前以降」から「40万年前以降」に対象を拡大すると言う。

島崎邦彦委員長代理は「(電力会社によって)活断層審査が長引く事態が起きている。定義が見直されれば不毛な議論はなくなる」と話すと言っているが、何がなんでも原子力規制委内にいる地震学者が言っている方が全て正しいと決めたような言い方である。

では何故40万年の以降なのか。独立機関といて発足した原子力規制委であるが、目的は安全な原発を作るためであった筈である。処が現在規制委で行っているのは規制委内の地震学者の断層裁定による原発規制(再稼動中止と原発施設の建設中止)だけ。ここまで来ると地震学者の暴走としか思えない。

島崎邦彦氏が「原発潰し」の目的から断層定義を変えたとは思いたくは無い。しかし原子力保安委から原子力規制委に変えたのは、菅直人である。そして菅直人は原発を再稼動できない仕組みを作った言っているのである。
懸念するのは、地震学者の中に地震科学を利用して不安を煽る反原運動家としか思えない人間がいるからである。例えば駿河湾地震を予言した石橋克彦氏である。

彼が言っているのは、『浜岡原発でチェルノブイリのような原発事故が起きる。それで、近くに住んでいる住民は急性放射性障害、放射能障害によってすぐ死ぬ。それから、やや離れたところいでも、パーセンテージが減っていくだけで、そういうことが起きる。
 結果として数万人、数十万人死ぬ。・・また東京あたり、もっと遠くまで避難しないと、体外被曝、体内被曝というものを受けて、長年のうちにはガンで死ぬ恐れががある。・・そこに東京都直下地震が襲う。』と言う。

元は、瀬尾健京大助手の『110万キロワットの浜岡3号炉が大事故を起こした場合、風下側17km以内で90%以上の人が急性死し、南西の風だと434万人が晩発生障害(ガン)で死ぬ』が叩き台になっている。しかし瀬尾氏の専門は原子核工学で放射線医学ではない。

確かに石橋氏は科学者だけあって、原発の構造を良く調べている。しかし石橋氏が言っていることは、なにやらホラー小説かSFのようである。SFと科学の違いは、SFは理論の飛躍がある事であるが、石橋氏の話は、何処かから出て来た分からない放射線の急性死やガンの関係の数字に飛びついて結論を出していることである。

否、彼は想定と言うだろう。ならば将来は不確定なので、そのような想定なら誰でも出来る。分からないから可能性があると言うのは科学では無い。放射線と急性死やガンの関係について言えば、チェルノプイリ放射能汚染による増加の可能性が調査されたが、増加を示唆する例は一つも得られなかったのである。

石橋氏の理論の飛躍は、彼の駿河湾地震説にも言える。可能性を完全に否定できないことを言いことに、駿河湾地震説により地震学界は莫大な予算をせしめた。しかし駿河湾地震は未だ起きず、しかも公共事業のように日本全国に大量の地震計をばら撒いたが、M9の東北地方太平洋沖地震を想定できなかった。国民が地震研究を支援したのは、純粋科学に支援したのであって、ホラー話を作って欲しいからでは無い。

それでも石橋氏が隠れた断層等の可能性を言うなら、今まで断層が無かったところに突如地震断層が生まれることだって否定は出来ないだろう。どうせなら、無理やり原発と地震を結び付けなくても、隕石の衝突を想定したらどうだろうか。これなら確実にカタストロフが起きる。もっとも直径100m程の隕石となると山手線の内側程度の面積にいる人間は即死だろうから、原発被害どころでは無くなる。直径10kmにもなると人類の生存が危うくなる。地震学の知識が無くても、素人でも危険は幾らでも想定が出来るのである。

そんな事より、そもそも地震学者がやるべきことは活断層定義より、その地域の地表が地震によりどのような揺れが起き、どのような変形が起きるか想定することではないかのか。断層を跨いだ家屋がその断層の地震で倒壊しなかった例もある。断層直上と思えない場所でも、大加速度が記録されたり、山岳崩壊を起こした事例もある。

日本で記録された地震による最大加速度は、2008年6月に発生した岩手・宮城内陸地震で有った。地表加速度は3成分合成で4000gal(粗4G)を超え、上下動だけでも3866galもあった。当然物体が空中に飛ぶ加速度である。実際、防災科学研究所のページには現地観測室にあった棚が、固定していたインシロックを引き千切り、空中に跳んで通信線を踏みつけて切断したとある。

 
上3成分が地中加速度、下3成分が地上加速波形である。図で分かるように、地上の加速度の方が大きい。

 
上が地上加速度上下動波形。下がその積分=速度波形である。加速度波形が上下対称でないので、地表が上に押し出されているように見える。

でも大加速度なら、長野県西部地震の方が大きかったであろう。 長野県西部地震の大加速度の波形記録は無いが、現地で4輪駆動車を運転した人の話では、車が飛び跳ねるのを感じ、一抱えもある石が地中から飛び出したり、松の木が抱いた石が空中に飛ぶ現象も目撃されている。

岩手・宮城内陸地震でもそうだが、一般に地震動は地中より地上の方が大きい。これは単に共振現象により地表の揺れが大きくなっているというより、液状化現象が水と微小の砂が混ぜ合わせられえて、見かけ上の比重が大きくなることにより軽い物体が地上に出てくる現象と同様に、水の介在無しで玉突きのように物体が押し出されて、加速度が大きくなるのかもしれない。

これ等のことを見れば、原子力施設の最大加速度が1000galや500galと推定しているのは小さいと思われるが、やはり地震動は、その地の地質構造とマグネチードと震源の深さや距離で決まるので、それが少なすぎるかどうかは、上記を全て見て計算しなければ分からない筈である。

従って、原子力規制委の地震学者がやるべきことは、原発施設該当地の揺れの大きさや、地表の変形の大きさの推定であり、ただ断層の定義とその認定をすることではない筈である。

例えば原子力規制委が、原子力施設該当地が周波数何Hzで最大何galの揺れが何秒間継続する等の推定をするなら、原発技術者達はそれに安全度をかけて設計する筈である。勿論採算が合わなければとり止めるだろう。

と言っても地震動で、地表の石が1000m飛んだ話は聞かないので、当然限度が有るはずである。原子力規制委がやるべきことは、その限度値を示すことである。最大限度さえ決まれば、技術者はそれに耐えうる原発を設計する筈である。

免震台に乗せた4S炉をを並べるようにしても良いだろうし、免震台の代わりに原子力施設を池の上に浮かべる案もあると聞く。溶融塩炉ならカタストロフは考えられない。やるべき事は、はより安全な原発開発である。

しかし現在の原子力規制委がやっている事は、法治主義・人治主義に例えるなら人治主義である。原子力施設建設許可や安全基準を断層の有る無しで決めている。ではその断層の有る無しは何で決まるのか?。それは俺様(地震学者)が決めるでは、技術の進歩も安全技術の確立も得られないだろう。

それよりこんな事(断層を認定して原発の稼動と建設を止める事)をしていたら日本の地震学そのものの信用を失う筈である。例によって地震学会の代表ポストも左翼系の人間のたらいまわしとの話も聞く。キチガイに刃物、左翼に科学である。

1960年から1970年代の放射線量は今の1万倍から千倍。30年間1500ミリシーベルトを浴びながら、世田谷のおばーちゃんは90歳と元気。

地震学者の暴走を止めよと思う人はポチを。

反原発の愚者の行進

此処のブログで取り上げた、尼崎コンクリート事件も、女系宮家問題も、人権擁護法(=人権侵害救済皆法、人権委員設置法案)も、芸人の生活保護不正受給問題も、脱原発問題も、NHKや朝日・毎日の偏向報道問題も、従軍慰安婦問題も同じ根源を持つ同じ問題である。もっと言えばば『弥生人は朝鮮半島から』の新聞記事も、沖縄・北海道独立計画も同じ根源から来ているのである。

それは、反日朝鮮人と不愉快な仲間達が、日本人を誹謗し、日本人を蔑み、日本人を貶め、日本人を洗脳し、日本人を拘束し、日本人を萎縮させ、日本人を分断し、日本人から金を巻き上げるのが目的である事が判れば、皆同じ事柄である。個々の事をみれば、理由が分からない事も有るかも知れないが、繋がりを探し関連を見つければ全て同じ事柄だと言う事が判るはずである。

例えば、coffeeさんが2012/11/08の記事で、孫正義とソフトバンクの事を取り上げていたが、『日本人は遺伝子レベルで独創性に欠けている』と日本人を蔑む孫正義が主導する自然エネ財団や自然エネルギー協議会を、何故か金子勝慶大教授が一所懸命推薦しているのを知り、情報を集めると、この金子勝教授が芸人の生活保護不正受給を非難する人を問題を、逆に『いじめ』だと非難している新聞記事に出くわす。

芸人の生活保護不正受給問題については、不正受給を追及した片山さつき議員を非難する団体が、慰安婦問題を扱っている団体や韓国キリスト関連団体とも繋がりが有り、中には『石原やめろネットワーク』なる団体とも繋がっていることが分かっている。

そして金子勝教授はNHKラジオで一生懸命電力会社叩きをして、反原発の宣伝活動をしている。その金子勝教授を出演しているNHKも反原発のための捏造番組を作っているのである。

金子勝教授をちょっと調べただけで、孫正義-反原発団体-NHK、河本準一-従軍慰安婦抗議団体-在日本大韓基督教会と繋がっているのが分かる。恐らく金子勝教授の道理に合わない発言は、朝鮮人脈と深い繋がりが有るからではないかと思ってしまう。


これ等の繋がりがある事柄の中で原発問題を取り上げると、反原発の出版物の多い中、珍しく反原発異議有りの主張を取り上げている雑誌WILLの『「原発ゼロ」でいいのか』を読んでみた。

その中では、中野剛志氏が『脱原発論の欺瞞』を延べ、東谷暁氏が『東電叩きの陥穿』を指摘し、金子顯氏(エネルギー問題に発言する会代表)が『「低線量被曝」NHKの偏向報道』()を取り上げ、ジャーナリストの石井孝明氏が『反原発デモ「愚者の行進」』と寄稿していた。

その他、ビル・ゲーツが原子力の可能性を言い、澤田哲生東工大教授が、日本原発だけ反対で有名な小出裕章京大助教や、反原発の人間に御用学者と呼ばれた学者達と討論も有った。反原発のいかがわしさを指摘した意見、原発をやめたときのリスク、一々もっともである。現在の反原発の動きは明らかに異常である。私も現在まで反原発の納得できる意見を聞いたことが無い。

公平を期する為、この本の最後の方に唯一反原発と思われる神経内科の西岡昌紀氏の『ここが変だよホルミシス論争』が有ったので、その内容に反論して見たい。

西岡氏は、放射線遺伝分野の権威である近藤宗平氏が述べている『低線量の放射線の細胞や小動物への照射が、有益な効果を与えている』ことには一定の理解を示している。また『ベータ線を放出するカリウム40を除くと、細胞の活動が止まった』とする実験にも興味を示している。

しかし、それなのに『低線量と言っても内部被曝は違う、自然放射線以上の低線量の放射線に適用できるか疑問、カリウム40とストロンチムやプルトニウムの場合は別』だと言って『免れぬ「非科学」の誹り』と切捨ている。

近藤宗平氏達の実験は一々線量を測定しているし、西岡氏も細胞実験結果は肯定しているのに内部被曝は違うと思っているのは何故だろうか。

放射線はカリウム40だろうがストロンチム90だろうがX線だろうが全く同じである。否、ベータ線とアルファ線が違う意見がある為、わざわざそれを考慮したシーベルトなる単位を設けているのである。西岡氏はカリウム40とストロンチムやプルトニウムの何が違うというのだろうか。

これを見ると、むしろ西岡氏の方が非科学的ではないか。追試実験をして違う結果が出たならともかく、西岡氏は巷に溢れている話や、厳密な実験結果もごちゃ混ぜにして、放射線は危険の方に持って行きたいように見える。つまり分からないから危険だと。

西岡氏が非科学的に見えるのは『放射線ホルミシス効果』の言葉を捉え、その言葉を言う人を信奉者と呼ぶことにも現れている。これこそ印象操作の何者でも無い。西岡氏が科学者であるなら、論争すべきは一般人ではない。西岡氏が論争すべきは、自らの実験結果を持って近藤宗平氏やラッキー博士に討論を挑むべきではないか。

西岡氏は、その後に色々述べているが、後は雑然と危険であったとの情報を列挙して、放射線は危険の印象操作に終始している。西岡氏の考えに必要なのは、カリウム40を除くと細胞の活動が止る事実一点だけである。最初にそれを肯定しているのだから、後は生物や細胞に最適な線量は幾らであるとか、もっと小さいはずだとかの意見になる筈ではないか。西岡氏の意見は『ホルミシス派』とのレッテルを貼りばかり熱心に見える。

結局の処、この西岡昌紀氏も意見もまともな意見ではなかった。1960年代から1970年代の放射線量は1万倍から千倍。世田谷のお婆さんは、50年間1500ミリシーベルトを浴びて90歳。福島第一原発事故の放射線による住民の死者は0。

西岡昌紀氏が、反日朝鮮人と不愉快な仲間達とは思っていないが、本人が気が付いているかどうかは知らないが『反原発の愚者の行進』に加担している事は確かなようである。

注、「低線量被曝」NHKの偏向報道
①『チェルノブイル事故の影響を受けたスェーデンやチェルノブイル事故の影響を受けた米国イリノイ州原発周辺で、ICRP基準よりかなり低い被曝量でも健康障害があった』と放送した。

NHKは断言したが、年間0.2mSv被曝の数値と、ガンになる住民が34%増加したという事実の、両者に因果関係はない。そのことはNHK製作担当者も認めていたが、上記ナレーションを流した。

②『ICRP本部の関係者やOBに取材した結果、ICRPは低線量被曝のリスクの見直しを行わず、防護基準を甘くしているが判明した』と放送した。

ICRP関係者の発言は、線量をゆっくり受けた場合と短時間で受けたときの被曝効果の係数の見直しを言ったのだが、低線量リスクを見直そうとしていると意図的に『低線量リスクを見直そうとしている』と誤訳した。

③『ICRPは原発推進派が作った組織であり、安全基準を作るのはおかしい』と女性作家に発言させている。

ICRPは専門家の立場から非営利、非政府の放射線防護に関する国際学術組織であり、原発が出来る遥か以前の1982年に設立されている。

『JAPANデビュー・アジアの一等国』のときの偏向報道と全く同じ、NHKは解体するしかない!。

その他の反原発の輩=菅直人、孫正義、金子勝、山本太郎、福島瑞穂、辻元清美。反原発の愚者と言うより、こいつら日本人じゃないだろう。


来週はブログを休みます。風雲急を告げています。

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