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崗上虜囚の備忘録

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原発の薦め2

アメリカが人体に対する放射線の影響がどの程度であるかを知らない筈は無い。

現在日本にある放射線影響研究所は、アメリカが広島長崎の原爆被害の調査を行った原爆傷害調査委員会を改組したものである。勿論日本の科学者も調査研究に従事した。調査研究は、動物実験や広島長崎の被爆者の長期に渡る追跡調査も含む。

結果は、山下俊一長崎大学大学院教授や近藤宗平大阪大学名誉教授(近畿大学原子力研究所特別研究員)が言ったとおり、人間は低線量の放射線に強く、ある閾値以下では癌発生率は誤差範囲に埋もれてしまって影響の算出は困難、むしろ健康に良いのではないかの結果となった。

しかし、国連科学委員会と国際放射線防護委員会(ICPR)は、低線量域の実際のデータを無視して、直線仮説にもとづいて、微量の放射線を厳重に管理するように具体的案を各国に勧告してきた(人は放射線になぜ弱いか:近藤宗平著抜粋)。近藤氏は又『これは二十世紀最大の科学的スキャンダルであるという意見に賛成せざる得ない』と言う。

上記の日米による研究結果や、気象研究所の『環境における人工放射能の研究**** 』に見られるように、長期に渡る日本人を使った人体実験ともいえる結果から、恐れる必要が無い放射線量にも関わらず、原発事故と聞いただけで人々がパニックになるのはICPRが決めた不可解な基準の為である。

チェルノブイル事故でパニックになった住民は『この程度の被曝では奇形の心配はない』の専門家の助言を無視し、多くの妊婦が妊娠中絶をした。汚染地帯にいるというストレスの為、高血圧・糖尿病・心臓病・神経病・潰瘍・慢性気管支炎がそれまでの2~4倍に増えた。

国際放射線防護委員会(ICPR)は、イギリスの非営利団体であるが、ICRPが出す勧告は実際の資料に基づいていないため、虚偽の情報と指摘されている。又ICPRは、国際原子力機関の(IAEA)の支援を受けている。

ICPRは、何故虚偽の情報を流すのであろうか。そして何故アメリカは、福島第一原発の事故のとき80km以内にいるアメリカ人に対して避難勧告を出したのであろうか。米軍は日本の各地の放射線量を知っていた筈である。確かに菅政権の無能無策ぶりが有ったかも知れないが、アメリカ政府は正確な情報(=放出された放射性物質の量と人体の影響)を知っていた筈である。

福島福島第一の事故では、恐らくベントをしっぱなしに近い状態であった筈であるが、それでもそれによる死傷者は一人も出ていない。

原発は、核兵器と同じ材料を使い、核兵器に使われる材料を生成する。原発は危険、放射性物質は危険は、核兵器を核保有国だけのものにしたいのと同じく、人々に恐怖を植え付けることで核保有への牽制の意味があったのではないだろうか。

その射性物質に対する恐怖を与えたい人々とは、誰であろう日本人のことである。核保有への牽制は日本の核保有への牽制の事である。オバマが『核なき世界』と演説したのも、米英仏によるイランの核開発阻止への動きも、目的は日本の核保有阻止ではないだろうか。そうすると、アメリカ政府による80km以内にいるアメリカ人への避難勧告も、米空母が福一を避けて迂回した事も、日本人に向けた大芝居だったと言うことになる。

伊藤貫「米国は中国人朝鮮人が核をもっても日本人だけは絶対ダメ」

ともあれ、放射性物質は危険である。でも、山下俊一長崎大学大学院教授が言うように、原発も放射性物質も正しく怖がれである。正しく怖がり、使いこなすことである。(続く)


下図は、中国の高自然放射能地域の健康調査であるが、高自然放射能地域のほうが比較対照地域よりガン死亡率が低い。累積被曝量が多くなる40歳以上となると、さらにガン死亡率が低い。つまり有る程度放射線をあびたほうが身体に有益である。

人は放射線になぜ弱いか:近藤宗平著:ブルーバックス:買ってね。

 
紫外線も人体に有害である。皮膚ガンを引き起こすこともある。原発を廃止すべきと思っている人は、太陽に当たらないほうが良い。日当たりの良い家などもってのほか。


前の記事:原発の進め1
次の記事:原発の進め3

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原発の薦め1

核武装するなら、原発はどうするかを言わなければならない。結論から言えば、勿論原発を手放すべきではない。



処が、福島原発事故からおかしな雲行きになった。イタリアに加え、ドイツも原発廃止の方向に動いている。何故か皆嘗ての枢軸国である。福島原発事故が起きたとき、アメリカ政府は、原発から80km以内にいるアメリカ人に対して避難勧告をする程だったが、アメリカ国内の原発を廃止する方向に動いてはいない。



支那、ロシア、仏の核兵器保有国は勿論原発を廃止等しないし、韓国やベトナムなど原発を増やす国もある。しかし日本は、電力が足りないにも関わらず、無傷の福2を稼動させる動きもないし、むしろ浜岡を始め原発を止める方向にある。それは日本人が放射線被害にたいして、未だ理解していないからである。



私も、福島原発の爆発事故には驚いた。すぐさま本屋にとび、放射線に関する本を買った。『人は放射線になぜ弱いか』近藤宗平著)は役に立った。又、インターネットでもあちこちを検索し調べた。日本財団・緊急シンポジウム 「福島原発事故 」の動画の内容は、『人は放射線になぜ弱いか』に書かれていることと近藤宗平の言っていることは同じであった。



動画:『日本財団・緊急シンポジウム 「福島原発事故 」』(注、時間がかかる)

山下俊一長崎大学大学院教授、前川和彦東大名誉教授、神田玲子放射線医学総合研究所 上席研究員




両者の結論は『チェルノブイルで白血病で死んだのは2名だけ、その地では通常の10倍以上である500-5万ベクレルのキノコ、野菜を食べているにも関わらず。放射性セシウム137での障害は発見されていないし、癌発生率は変わらない』、また、放射能恐怖症を起こさせたデマ情報の方が、実際の死の灰より有害である』と同じであった。



そして私が吹っ切れたのは、気象研究所の『「環境における人工放射能の研究2009」について』を見てからである。



 


表は立法メートル当たりのベクレルであるが、シーベルトに換算しても比としては同じの筈である。1955年から1965年頃の放射線量は原発事故前の1万から千倍。原発事故前の日本各地の放射線量は凡そ0.05μSv/h程。それの1万倍と言うと凡そ500μSv/h。千倍なら50μSv/h。




このような高い放射線量は、飯館村どころか福島第一原発の正門近辺でも測定されないであろう。処が日本国民は数十年にわたり、このような高い放射線量に晒されながら、世界一の高寿命を誇っている。なのに今の日本は、僅かな放射線を大問題の如く取り上げ、40年間も原発の恩恵を受けたのに、原発を廃止しようとしているのだ。



福島原発事故はダービン建屋が破壊されただけでなく、格納容器も破損し、炉心溶融を起こし圧力容器の底が抜ける程の大事故であった。しかし、海外の学者の中にはこれを予測していたように発言していた者もいた。『炉心溶融が起きれば、圧力容器の底が抜け、燃料はコアキャッチャーの処で止まります』。実際その通りになった。彼は『放射性物質を含んだ水は海に流れ、希釈される』と事も無げに言っていた。少なくとも、福島原発事故は、それほど問題では無いと思っていた人間は居たようである。



私は、まだ上記の結論を下していないとき、原発反対の立場の人間の動画も見た。しかしながら、のっけから反原発の人が言っていることには引っかかるものがあった。例えば、反原発の後藤政志氏は元東芝で格納容器を設計していたエンジニアである。誠実な性格と思われ、彼が言う原発技術の困難さは説得力が有った。



しかし、福島原発の事故は電源喪失により冷却機能が失われて起きた事故である。彼の言うように、細かい技術の困難さや、いい加減の施工により起きた事故では無い。電源喪失が起きても、冷却機能を維持出来るような設計になっていれば、防げた事故である。それは不可能な技術ではない筈である。開発に携わるものが注意して設計していれば防げた事故である。従って後藤政志氏が反原発になる理由は無いということである。



もう一人の反原発学者の小出裕章氏の動画に至っては、疑念しか浮かばなかった。彼は自らを40年間原発に反対してきた人間として紹介する。40年間安全な原子力発電の開発を試見たが安全な技術は見出せず、終に反対するに至ったなら分かる。40年間原発と言えば、大学に入学したときから反対だったのだろう。なんだ原発反対なので原子力を学んだのではないか。この紹介を聞いて、偽者と断定した。



動画:『隠される原子力』 小出裕章氏



彼の動画には、JCOの事故で被曝した焼け爛れた腕が出る。こんな症状になった人は、チェルノブイルでも爆発した原発にいた作業員ならともかく、一般住民にはいなかった筈である。勿論、これから福島県民には一人も出ない筈である。彼のやらんとしているのは、人々を恐怖でもって反原発に扇動しているにすぎない。



小出裕章氏の立ち位置は『なぜ、朝鮮は文明国になるために必要な「原子力開発」をしてはならないのか?』と北朝鮮の原子力開発は擁護するが、北朝鮮に対して原発は危険だと警告はしない立ち位置のようである。彼が反対なのは日本の原発だけである。ダブルスタンダード



日本の原発だけ反対というのは、反原発団体の共通事項のようである。反核、反天蓮などと同じく朝鮮人の多い反原発団体は、支那や韓国の原発は無視するのが多い。彼等が反対するのは日本の原発だけである。反核と同じ構図である。



反原発の流れは、反核と同じである。アメリカの影が見えるのは私だけであろうか。

(続く)



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