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崗上虜囚の備忘録

日本よ!。私の日本への思いです。 コメントに返事を書かないこともあります。悪しからず。 コメントの投稿は日本人だけにしてください。 日本人でない場合は、国籍を書いてください。 注、google chromeで閲覧出来ませんので、filefoxかinternet explorerで閲覧してください

核武装+原発立国が日本の生きる道

安倍首相のロシア訪問を、支那包囲網のための布石と見るか、資源獲得外交と見るか、色々見方はあると思われるが、期待するのは間違いであろう。

プーチン大統領が、安倍首相の耳元で、「実は、日本のことは結構好きなんだ」、「日本に行くのが本当に楽しみだ」ささやいたと言われる。今でも柔道に打ち込んでいるプーチンの言葉は、嘘では無いだろう。実際日本が好きなロシア人は多い。またロシア人は欧米人に比較して人種的偏見が少ないように見える。

ロシアと日本は、片や資源大国、片や技術大国と補完できる材料は一杯ある。その点、支那も朝鮮も資源は無く、むしろ経済的にも軍事的にも競合関係である。それに対して、日露両国共、拡張する支那の軍事力に対応しなければならない課題を抱えている。これほど近くて、経済的にも軍事的にも、利害が一致する国同士なのに何故、協力関係が築けなかったのだろうか。

その障害は、ロシア人気質であろう。一言で言えば、ロシア人は強欲に左右される野蛮人である。こちらに力が無ければ信用が出来ないのである。それは不可侵条約破棄→北方領土強奪だけでなく、近年のサハリン2事件を見れば明らかである。

サハリン2事件とは、ロシアのサハリンの化石燃料開発の国際入札に対して、複数の外国企業の合弁会社が落札したが、「環境破壊を見過ごすことは出来ない。最大500億ドルの賠償を請求する」と言って、中止命令が出た事件である。外国企業の中には、三井物産、三菱商事も加わり既に1兆円程の資金投入をしていた。結果として、サハリン2が無くなったわけではないが、撤退も出来ず少ない儲けで我慢するしかなかったようである。

ロシア側としては、エリツェイン時代の混乱期の取り決めなので、ロシアが一方的に損になると思ったのかも知れないが、相手が弱いと協定だろうと条約だろうと破るのが普通なのが、ロシアなのである。従って、日本が対等の武力を持っていない限り、ロシアと共同の支那包囲網作戦も、ロシアからの天然ガスも当てにならいと言うことである。

では、アメリカのシェールガスはどうであろうか。シェールガスの生産は既に頭打ちと言われる。シェールガスの輸出が決まっているのは現在認可済みのものだけで、日本への輸出は考えられていない。それにアメリカは天然ガスの輸入国である。天然ガスの輸入が減った分が、シェールガスが補うだけで、シェールガスが余っている訳ではないのである。

別にアメリカが日本を騙している訳ではない。日本人が勝手にシェールガスを輸入出来ると思い込んでいるのである。それはTPP推進論者であるが、彼らはTPPに加盟すれば、シェールガスも簡単に手に入ると思い込んでいのである。TPP推進論者は、日本がTPPに加盟すれば、支那の脅威にも対峙できるし、エネルギーに困ることは無いと思っているようだが、事実は前述の通り、日本に売るシェールガスはないのが現実である。

結局のところ、ロシアの天然ガスも、アメリカのシェールガスも当てにならず、石油・天然ガスの生産量も2015年にピークを迎えるとなると、日本のエネルギーとして残るのは原子力しかないでは無いか。

原子力が日本の主要なエネルギーとなったとしても、石油・天然ガスが不要になる訳ではない。4S炉といえども、電力消費に追従する発電の速さは火力に負けるだろう。やはり石油・天然ガスの安定確保は必要なのである。その輸入先がロシアでも構わないが、安定的に輸入する為には、協力な武力と、ある程度の自前のエネルギーが必要なのである。

エネルギー、食料、軍事力は、国の安全保障の三大要素である。世界一の覇権国家のアメリカも、石油・天然ガスだけは海外に依存しているが、その他は自前である。処が日本はどうだろう。全て他国に依存しているのである。その弱さ故に不安定さを増し、さらに他国に依存してなければならいと言う、悪循環に陥っているのである。

安倍政権の富国になる経済政策は賛成である。だが、この不安定で脆弱性を断ち切るために、はっきりと強国への道を示すべきではないだろうか。また自前のエネルギーの確保として、即ち新たな原発設置と、海洋からウランを採取する方向に進むべきである。

そして強国への道を進むなら、最強の武器の保有を選択することになるだろう。核は時代遅れなどの声も聞かれるが、残念ながら現在最強の武器と言えば核のことである。青山繁春氏のように、核武装だけは反対と言う人もいるが、最強の武器があるのに、それを持たないと言うのは理解に苦しむところである。

また、水島総氏のように核武装は大賛成だが直ぐには無理と言う人もいる。しかし核武装が必要なのは、軍備増強の必要性が差し迫っているからである。伊達や酔狂で軍備増強でするのではない。日本が侵されないための軍備増強なのである。当然、核武装が最優先になる筈である。

核武装は賛成だが、持つのは難しいと思っている人は、何が難しいと思っているのだろうか。①、アメリカが反対するから?。②、国内に反対勢力がいるから?。③、技術的に困難だから?。

①、持つまでは、アメリカは反対するだろう。しかし持った後は、反対はしないだろう。勿論、日本が正しい手順=NPT脱退、原発の核燃料を自前で確保、をすれば、経済制裁などはしないだろう。そして核保有をしても、日本が沈黙を守っていれば尚更である。

②、国内の反対勢力とは、まさに日本の敵のことでは無いか。その敵を国内で跳梁跋扈させていること自体、日本が侵略されていることであり、その敵の言うことを聞くのは本末転倒である。

③、アメリカに反対させる暇を与えないためには、スピードが必要である。また核爆弾だけ作っても意味ががない。核爆弾頭より先に、弾道ミサイルや超高速巡航ミサイルの開発と配備が先である。そしてNPONPT脱退と同時に核武装が出来るような、開発計画が必要である。それらは可能であり、急ぐべきである。

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核はもつべきだという意見をもっています

その私がはっきりと表明するのを躊躇してきたのは「コスト」のことです。

現在のアメリカ、旧ソ連が使いもしない核兵器開発に血道を上げている間に経済大国になったという戦後日本の成功体験が記憶にあるからでしょう。

しかし、それは「たまたまうまくやっただけ」し、「代わりに自国の防衛を軽んじる」という愚かな考え方に加担することにもなったのだと反省するものです。

そこには戦争の「痛ましい」面をアピールする反日勢力の策略に乗せられていたのではないかと考えるべき余地もあります。

ただし、今一つ検討しておきたいのは「もはや核は最終兵器ではないのかもしれない」という視点です。現状においては「核武装」が最善のカウンターでしょう。しかし、「細菌兵器」こそ真の脅威たりうるのではないか。

もはや徴兵制度は無意味とされるように、専門的な技術的戦闘員以外は不必要とされるのですから、核武装を真剣に検討するのと同時に細菌兵器の対策および開発も視野に入れなければならないのかもしれないと思います。

これは問題をそらす意図ではないし、「いたちごっこにしかならぬ」と斜に構える意図でもありません。

青山氏は思想家でありたい本音としょせん世代的な危機感の欠如だろうとは思いますが、どうであっても何らかの心理的ブレーキは働くのだろうと思います。

むしろアメリカの良質的な部分から「日本は信頼できるから核シェアしないか」と言ってくるのをなかば期待しているのですが、なかなかそうはならないでしょうね。

おめでたいように聞こえますが、アメリカもいちばんほっとできるはずなのですが。

Re. 核はもつべきだという意見をもっています、篠の目様

>その私がはっきりと表明するのを躊躇してきたのは「コスト」のことです。

その「コスト」を削った弱い軍事力では、戦争を誘発し全てを失うことになります。兵力逐次投入は懲りた筈です。日本のGDPの半分の、あのイギリスでさえ戦略原潜を配備しているのです。

>ただし、今一つ検討しておきたいのは「もはや核は最終兵器ではないのかもしれない」という視点です。現状においては「核武装」が最善のカウンターでしょう。しかし、「細菌兵器」こそ真の脅威たりうるのではないか。

生物・化学兵器は国際法で禁止ですよね。持っている事が見つかれば、制裁の対象になります。でも防衛の為の研究と対策は必要です。原発の安全対策に血道を上げるなら、国防についても、何処か手抜かりは無いかと考えるべきでしょう。

>むしろアメリカの良質的な部分から「日本は信頼できるから核シェアしないか」と言ってくるのをなかば期待しているのですが、なかなかそうはならないでしょうね。

核シェアは、あまり抑止力にはならないでしょう。むしろアメリカのイギリスの関係を見習うべきと思います。イギリスの戦略原潜には、アメリカ製のトライデント・ミサイルを搭載しています。

又、日本がけん制するべき相手には、アメリカも含まれます。アメリカを敵視するのでは有りませんが、そのほうがお互い尊重できる関係を築けます。日本製の戦略ミサイルを配備し、その上で同盟を結ぶべきでしょう。

核武装は必要ですが・・

>>最強の武器
「使える武器で最強」となれば、小型の核兵器の様に、高速、然も、スティルス性が高く、高い貫通力とピンポイント攻撃が可能な精密さを兼ね備えた、所謂、アサシン兵器ではないでしょうか。 是には、カダフィを殺した衛星からの熱核レーザーも入っていると考えるべきです。

 戦争の指揮者の周囲をピンポイントで攻撃して、自分が狙い澄まされた状況を自覚させると、下手な野心で事を無理押ししようとはしなくなると思いますがね。

 それでも、核兵器は抑止力として必要ですが、戦略核の様に、発射準備から発射まで3~4日も懸る様なものは疑問です。 これ等は、寧ろ、政治の小道具でしょう。 シチュエーションに拠れば有効な場合もあると思いますが。

 実際に使う兵器として評価するのなら、戦術核の方が断然よい。超小型化した大砲の砲弾やカバンクラスのものも既にあると聞いたことがあります、すると勿論、核魚雷、核地雷なんて物騒なモノも既にある筈です。 移動が簡単で所持場所を特定されにくいのでは、相手にとってこれほどの脅威は無い。

 戦闘爆撃機からのフェニックスミサイルや原潜のトライデントミサイルおw衛星からのレーザー誘導で、確実に心臓部に命中させ、一発で都市を丸ごと蒸発させうるのなら、固定基地から発射する戦略ミサイルは寧ろ要りませんね。

Re. 核武装は必要ですが・・、ナポレオン・ソロ様

尖閣で戦争が起きれば、支那は核爆雷、核魚雷等の戦術核を使う可能性があります。自衛隊に対して何故使えるか?。それは日本が戦略核を持っていないからです。仮に日本が戦術核だけ持っていても、支那は戦術核を使うでしょう。

処が日本に戦略が有ったら、支那人は日本と戦争になることに恐怖するでしょう。一般国民に取って、戦術核の戦争は遠い戦争ですが、戦略核の戦争は身近の戦争です。一党独裁の国といえども、国民の声は無視できません。

確かに、地下サイロ形式の戦略核は流行りません。アメリカもトライデントミサイルに移行しています。でも陸上の弾道ミサイルがゼロになった訳では有りません。当然、日本の戦略核も潜水艦や艦船搭載になるでしょう。それプラスなら、地下サイロ形式も意味があります。敵に戦争する意思が有れば、必ず此処を攻撃しますから。つまりオトリですね。

そこまで用意すれば、敵に衛星からのレーザー誘導兵器が有ったとしても、報復力は削がれないでしょう。衛星は止まっている訳ではないので。又、一発で都市を丸ごと蒸発させうる兵器があれば、その兵器を持つべきでしょうが、残念ながら現在、戦略ミサイル以上の兵器は無いでしょう。

戦術核は戦略核有っての兵器ですが、アメリカは戦術核をお蔵入りさせています。通常戦争と核戦争に境目が無くなるからでしょう。通常戦争は通常戦争、核戦争は核戦争と切り分け、どちらでも対応できるのがアメリカです。昔の武士でも、打ち物も組み打ちも、どちらも遅れを取らない、が理想的なのです。152mm核弾頭が発射できるシェリダンなんて戦車がありましたけど、帯に短しタスキに長しの結果になりましたネ。

それより、この記事で言いたかったのは、自国の弱点を他国でカバーして貰おうとする考え自体が、間違っていると言うことです。

人間同士の話ですが、他人に頼ろうとしても、力も無い金も無い人間には、人が寄り付きません。逆に力も金もある人間には、ほっといても人が集まってきます。国同士の関係も同じです。今の日本に寄って来る国が有るとすれば、それは日本が食料に見えるからです。支那包囲網も、日本が食い物ではね。

戦略型原潜でも原子力空母でも、少なくてもイギリスの倍以上保有することが出来る筈ですが、憲法改正や財政再建の話が出ても、肝心の日本の軍事力をどの程度にするかが出てこないのは、政治家も国民も、此の問題をなめているのでしょう。

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