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崗上虜囚の備忘録

日本よ!。私の日本への思いです。 コメントに返事を書かないこともあります。悪しからず。 コメントの投稿は日本人だけにしてください。 日本人でない場合は、国籍を書いてください。 注、google chromeで閲覧出来ませんので、filefoxかinternet explorerで閲覧してください

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コリア&アメリカ・コネクション

車の中でNHKのラジオ放送を聞いていたら、経済の専門家らしいのが財政再建の話をしていました。彼の話によると『♂♀§★○長期金利が、&*▼※企業が海外で稼いだ金を還元させてφ∈♪ωで、増税をして☆Ωζδ』だそうです。

くれぐれも経済学者に騙されないように。あと、禅とか悟りとか言っている野狐にも騙されないように。

コリア&アメリカ・コネクション
民主党が反日朝鮮政党であることは、今や政治ブログでは共通認識である。又殆どのマスコミも朝鮮人に乗っ取られていることも、インターネットの世界では共通事項である。だから反日が党の綱領とでも言える民主党や、朝鮮人に乗っ取られたマスコミが、日本を破壊するTPPを推進する理由は納得できる。彼等は日本が損になることは何事も賛成なのだ。

しかし此処に来て、今まで保守と思われた人の中にもTPPを推進しているのが多数表れてきた。

支那と通じ支那を手引きして、内と外から日本を破壊しようとする民主党や、日本人の自信を失わせるような情報操作を行うマスコミに対して、それに抗してくれる人と思われた人がTPPに関しては、手を結んでいるのである。保守と朝鮮人。不思議な組み合わせである。

確かにその保守と思われた人は皆親米である。では朝鮮人とアメリカの結びつきはどうであろうか。

結び付きは有った。従軍慰安婦問題はアメリカから世界に波及した。そしてそのとき、日本ではシーファー駐日米大使が『河野談話から後退したら、日米関係は破壊的になる』と言ったことを思い出してもらいたい。

従軍慰安婦は反日左翼と朝鮮人の嘘と捏造である。今では、左翼が作った教科書でさえ、従軍慰安婦のことを記述することは無くなった。それが捏造であったことは、当時でも多くの日本人の共通認識であった。その情報をアメリカが知らない訳が無い。

朝鮮人慰安婦の言うことは尽く嘘。出てくる証拠は軍による強制は無かったという証拠ばかり。それでもアメリカは朝鮮人の捏造を支持し、安部首相をブッシュ大統領と豪首相の二人がかりで河野談話から後退させないように説得することに成功した。アメリカと朝鮮は連携しているのである。

アメリカと朝鮮人の連携は古い。遡れば終戦直後、GHQが治外法権の対象に朝鮮人と支那人を含めたことからでも分かる。警察官二人が殺害された、朝鮮人による生田署襲撃事件はGHQ管轄下で起きた。無抵抗な警察官が襲われているにも関わらず。GHQは止めることすらしなかった。人質を凶暴な犬に監視させるようなものである。

だが派手な騒ぎだけに目を奪われてはならない。その裏ではGHQは数千冊の書物の焚書を行っていた。アメリカに都合の悪い情報、日本人が自信を持つ情報が消されていたのだ。そしてそれと同時に、全ての手紙や通信文の検閲が行われていた。

どの書物がアメリカに都合悪い書物か、どの手紙にアメリカに都合悪い内容が書かれているかを調べるには、膨大な人手がいる。なにより検閲する人間は日本語が堪能でなければならない。秘密も守られなければならない。GHQが適任者は誰かと考えれば、日本で高等教育をうけた朝鮮人が最適と考える筈である。

否、もっと古くからアメリカと朝鮮の結びつきは有った。韓国併合以後、朝鮮人の生活は台湾と同様、年々改善してきた。それを悪意をもって朝鮮人を奴隷のような境遇に置かれているとアメリカに報告していたのは宣教師であった。対日戦のプロパガンダにも奴隷状態にある朝鮮人の解放もうたわれていた。そして日本の敗戦。朝鮮に進駐したアメリカ軍は、有りもしない奴隷解放に来たと言いい、実態とかけ離れているのに訂正することは無かった。

又戦時中でも、日本の情報はアメリカに筒抜けだった。軍服を着て行けば、海軍省などフリーパスだったと言う。誰がそう言っているのか。もちろん目の青いアメリカ人ではない。これも朝鮮人だと考えるのが妥当である。ようするに、戦前からアメリカと朝鮮は結びつきが有ったのだ。

又戦後の国内に目を転じれば、GHQは東大等に親米と反日教授を置いた。東大だけでは無いだろう。主だった組織で、軍部に協力したとの名目で、普通の日本人を追い出し、親米日本人と反日左翼を置いたのである。当然反日左翼の中に多数の朝鮮人がいた筈である。その証拠に、吉田茂がマッカーサに宛てた書簡にも、密航してきた朝鮮人の多くが共産主義者となって政治的犯罪を犯すことが書かれている。

此処に来て、日本のあらゆる組織団体に朝鮮人の姿が見えるようになった。その代表が民主党でありマスコミである。元はと言えば、GHQが日本人を監視しコントロールする為に育てたものだ。数多い成りすましもGHQが容認し育てたものだろう。

ところがそれが、今や支那と結びつきアメリカの利益に反する行動を取るようになった。当然アメリカは黙っていない。それがTPPである。TPPは日本の再占領とタガの締め直しである。親米保守と反日朝鮮人の不思議な結びつき。別々に見えるが、お互い日本を締め付けるタガとして同じ役目を負っているのだ。

眠いので、反米になった小沢一郎の考察はいずれ。

気分転換:金箔の障壁画と言えば日本です。智積院障壁画
 

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禅・達磨の目の補足

お客様から、悟りなど『まるで理解できそうにありません』との、コメントを頂ましたので補足説明をします。

ちょっとその前のTPP=グローバル主義の考え方を批判しておきたいと思います。

以前のエントリーで『人類は鎖国している』と書きましたが、実際宇宙船地球号または宇宙コロニー地球は孤立状態です。孤立状態であれば、何が有用であるかは自分達で考え、資源も自分達で探しに行かなければなりません。それでも足りない物があれば自分達で作らなければなりません。常に明日の準備をし、如何に困難であろうと、自分達しか解決してくれる人はいません。コロニーの規模が小規模になれば、その自分達と言う言葉は、自分と言う言葉に置き換えても良いかも知れません。

ところがTPP賛同者やグローバル主義者の考え方に抜けているのは、解決するのは自分だと言うのがすっぽり抜けています。彼等が貿易の規模や経済規模を拡大すると豊かになると言っているのは、規模が大きくなれば誰かが解決してくれるだろうとの、他人まかせの考え方からきているとしか思えません。

この手の人間がメーカに居れば、仕事が来ても製造も設計も出来ないだろうし、他メーカに丸投げするだろう。それが彼等の解決手段だ。それが国単位の話なので、支那やベトナムに丸投げすれば解決すると思っているのだ。

そしてTPPに入れば日本農業の再生になると言うのであれば、その道筋を示さなければなりません。尤もその道筋を示せるくらいの頭があるのなら、別にTPPが無くても日本農業の再生の道を言った筈です。それ以前に日本の農業が何故問題であるか、何処に問題が有るか言っている筈です。残念ながらTPP賛同者から日本農業の何が問題だなんて話は聞いたことが有りません。せいぜい外国と比較した農業規模の話だけです。

規模を大きくして得られるものは、生産性の効率だけです。小規模工場が大規模工場になって生産効率を上げる、または小規模農場が大規模農場になって生産効率が上がるのは、生産に関わる人間の数を減らすだけです。宇宙コロニーであれば、生産性の効率は重要です。常にコロニーの補修、資源探査、資源収集と明日の準備をしなければなりません。余剰人員が出れば、人手をそちらに回せます。

TPPで得られるのは効率だけです。TPPを推進するなら余剰人員に何をやらすかの方が重要なのに、野田政権はじめとするTPPを推進論者から全くその声が聞こえて来ません。3度のメシを食いながら、仕事が無いと嘆いている人間がいる傍ら、震災復興、原発事故により足りなくなった新たなエネルギー開発、弱体化した国防の補填、山のような仕事があるにも関わらず、何もしない野田政権が効率だけしか得られるものが無いTPPを何故推進するのでしょうか。

宇宙コロニー地球の小モデルは日本と言う国です。国という単位は他国民をあてにせず、何事も自分達で解決して行くかねばならない処から見ると、宇宙コロニーと同じです。従って経済鎖国があっても当たり前です。それでも他国と交易するのは、自分達で解決出来ない事柄があるからです。

日本は、宇宙コロニー小モデルとして最適です。まず鎖国時代の循環型経済を作り上げた実績があります。また近年、日本は資源大国であることが分かってきました。海洋に目を向けると、メタンハイドレード、天然ガス、ウラン、マグネシウム等のエネルギー資源、レアアース等希少金属、そして魚類海草等の食料資源と資源の宝庫です。

とくにエネルギー資源は重要です。エネルギーが有れば人工光で地下だろうと壁だろうと植物を栽培できます。エネルギーが有れば食料も作り出すことができるのです。見つかっているメタンハイドレードだけで100年、海水からのウランであれば無尽蔵。100年もあれば核融合発電技術だって可能になる筈です。

当然、その間に理想的社会を模索し建設することができる筈です。日本の使命は、宇宙コロニー地球の実験版であり、人類が宇宙に出て行くためのノウハウを見つける事です。

国と言う単位は、何処からも干渉されず、自分達の力で理想郷を作って行くのが目的ですが、TPPに入ると全てぶち壊しになります。恐らく、これらの海洋資源も他国の物になり、土地は外国人に買い取られ、食料は他国に依存する体質になるでしょう。政府はISD条項を恐れ、海洋資源の開発もしなくなるだろうし、国防産業も壊滅し国防は成り立たなくなります。日本は、希望、可能性、意思の全てを失い、国としての機能を失います。

これを考えると、他国の策謀に踊らされ、嬉々として国を破壊しているTPP推進論者や、グローバル主義者は馬鹿者と言って過言ではないでしょう。

何故なら彼等は、グローバルと言い国境の概念は古いと言いながら、宇宙船地球号や宇宙コロニー地球の一員としての自覚も無いし、そのビジョンも有りません。有れば、国境を取り去った後の世界秩序をどうするべきか言ってしかるべきだし、設計図面を見せることができる筈です。そんなものは彼等の口から聞いたことも、見せてもらったこともありません。

TPPに入るぐらいだったら、アメリカの一州になった方がまだまし。日本人を大統領にし、アメリカを変えることだってできる。

ちょっとその前が長かったですが、悟りの説明はかくも簡単です。


禅・達磨の目の補足
目耳口の三つの障害が有る子供であったヘレン・ケラーは、手の付けられないじゃじゃ馬のような子でした。三つの障害の為、意思の疎通が出来なかったので、親としては躾けどころでは無かったでしょう。

それでも両親は諦めず、家庭教師アン・サリバンを雇います。アン・サリバンは意思の疎通の手段として、ヘレン・ケラーに指文字を教えます。水遊びで暴れまくるヘレン・ケラーをアン・サリバンは水に触れさせながら、水の指文字を教えます。しかしヘレン・ケラーは指文字を、くすぐったい遊びとしか感じなかったようです。

しかしある日、ヘレン・ケラー何時ものように水いたずらをしなが、アン・サリバンが教えてくれた指文字を思い出します。この冷たい流れは水で有った。また木の指文字を思い出し木の処に行きます。

ヘレン・ケラーは一瞬に悟ります。木は木で有り、水は水で有り、土は土で有り、自分はヘレン・ケラーで有り、アン・サリバンはアン・サリバンで有ることを。

最後にヘレン・ケラーは、アン・サリバンを呼び、二人で木を触り水に触れ、地面を叩き、悟ったことを確かめます。

禅で言う悟りは、これの全く逆。木は木で無く、水は水で無く、冷たさも暖かも無く、己は己で無く、宇宙も宇宙で無いことを悟ることです。

口直し。雪舟の到達したところ。破墨山水
 

禅・達磨の目2

8日の記者会見で、藤村修官房長官がダライラマを会談した口頭で注意したことを明らかにした。理由は『(ダライラマとは)接触はしないのが通例だ』とか。

恐らく支那の目が怖いからであろう。藤村修本人も気が付いていないと思われるが、知らずのうちに支那に洗脳されていたのである。民主党の手合いはこんな者ばかりである。公平に言えば、公明、社民、共産も全員同じ、自民も殆どであろう。

戦争と聞けば反対としか思いつかず、核については考えてもいけない。自分の頭で考えなかった人間は皆こうなる。洗脳頭ほど上から目線線である。そのくせ自信が無い。会議が好きだが、自信が無いから国際会議ではだんまりである。だから誰かに指摘されると、突如謝ったりする。

この手の指導者を頂いた国民は不幸である。まず国民の自由を奪う。何故なら、彼(指導者)自身、思考の自由が無いからだ。自分の頭で束縛を断ち切らなかったからだ。

【禅・達磨の目2】
禅の開祖達磨大師を模した高崎ダルマは、縁起物で有名である。それは願掛けに使用する。願掛けをする場合、左目に墨で目を入れて床の間に飾って置き、満願成就のあかつきに、もう一方の目も入れるのをしきたりとする。

何故、願掛けのとき片目で、満願成就のあかつきに両目とするのか。この理由について書かれているのを見たことがないので、勝手な解釈をして見る。

禅書を読むと、しばしば一隻眼を具すとか、片目が開くの言葉が出て来る。禅でなくても、一隻眼を有するような人間は、達人の域に達した人間を指す。

片目でも目が開いてる時と、両目が塞がった時ではえらい差である。両目を瞑った状態では道など歩けない。処が片目でも開けば全てが見える。片目が開くこととは、即ち世界が見える状態になることである。

つまり禅では、一隻眼を有するは悟りを開いた状態を表し、片目が開くの意味は悟りを得た時を指すのである。恐らく高崎ダルマの目入れも、この故事から来たものであろう。

(この悟りを開く=片目が開くの例えは、少し引っかかる。片目が開いていない人は、見えないのではない。色付きサングラスをかけているのである。サングラスをかけないと見えないと思い込んでいる人である。従って、悟りを開く=サングラスを外す、であろうか)

しかし高崎ダルマは願掛けの時片目を入れる。禅の目標は悟りでは無いのか。両目が開いた状態はどの様な状態なのか。禅では両目を開くのは何時なのか。申し訳無い。私は両目が開いた状態はどの様なのものか、それが何時なのかは分かない。

只、般若心経には、片目が開いた者が最初に言う言葉である『色即是空』と『空即是色』が書かれているが、経の最後に『羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦』と呪文のようなものが書かれている。

これは、サンスクリット語『ぎゃていぎゃていはらぎゃていはらそうぎゃていぼじそわか』の漢字による音訳である。意味としては『行こう、行こう、彼岸へ行こう』程度の他愛無いものであるが、これこそ片目が開き、悟りを開いたときは、まだ彼岸に達していない事を意味しているものである。

昔、日経の有識者のコラム欄に、加藤辨三郎と言う協和発酵社長が時々投稿していた。本質的な処から物事を見、鋭い分析をするので注目していたが、そのうち時折禅句等も引用するので、禅をたしなんだ人であろうと想像していたが、果たしてNHK教育TVに禅の講師として出ていた。一隻眼を有する人間だったのである。

会社では研究者達に請われ、禅の講義をする事もあるという。処が何年後かに又NHK教育TVに出ているのを見て驚いた。何と今度は念仏の講師としてである。自力本願の禅から他力本願の念仏へである。社長から会長になったのであろう。会長室に観音様を持ち込み念仏三昧だそうである。これも悟りだけでは駄目だったということなのであろう。

又、臨在宗の祖・臨在は、師・黄檗の下で大悟するに至ったが、ある日臨在は黄檗がお経を読んでいるのを見てあきれた。『経典も釈迦の言葉も、月を指す指のような物。そんな指を有り難がるとは』と思い、黄檗の下を離れようと、暇の挨拶をして少し問答した後に下山した。だが『はてな、まてよ』と思い直して引き返した。臨在はもう一つ悟った。悟りの先が有ることを。

悟りは始まりなのである。北禅を伝えた神秀の偈『時時に勤めて払拭せよ。塵埃を惹かしむる勿れ』や、趙州が『塵が、また一つ飛んできた』と答えたのも、常に心の掃除をしなければならない事を教えてくれる。

常に掃除をしなければならないのなら、説法を暗誦できないほど愚鈍だった周利槃特が、釈迦に言われて比丘衆の履物等を『塵や垢を除け』と唱えつつ払浄して、ついに安心立命を得たのだから、悟りを得た者と未だ悟りを得ていない者は、同じスタートラインにいることになる。

これを修行とするなら、清潔好きな日本人は皆資格がある。第一禊や清めが努めである神道の信仰が修行である。しかし個人が安心立命を得る為修行するのにも、静かな環境が無くてはならない。

昔の日本にはそれが有ったのである。昔の為政者や知識人は、両目が開くまで至らなかったかも知れないが、仏教の奥義を知り、禅に通じ、悟りを開き、片目の開いていた人間が多かったからである。

それより何より、悟った者、片目の開いた者は思考が自由である。上に立つ為政者や知識人の思考が自由なら、下々にも思考は保障される。以前のエントリーで日本の芸術が如何に自由であるか言った。何故日本の芸術が自由なのに、日本に古い伝統が保存されのか。それは、片目の開いていた為政者や知識人により、静かで自由な環境が作られていたからである。

しかし現在の日本はどうであろうか。もう言論統制は始まっている。色メガネをかけた思考の不自由な人間達が、同じ色メガネをかけろと騒いでいる。何も見えぬ目で古いものは悪いと壊し始めている。おそらく経済も文化も衰退するだろう。片目の開いていない為政者は資格が無いのだ。

悟りは始まりである。しかし始まりの始まり、一言有る者はまず悟るべきである。
高崎だるま屋さんの画像を借りました。
 

禅・達磨の目1

オウム真理教によるサリン事件は、高学歴の者の馬鹿さ加減が世間に知られるようになりました。オウムの幹部達は、東大の物理、阪大の物理、京大の法学部、筑波大の化学、早大工学部、慶大医学部出身と蒼々たる秀才連中でした。

このたびのTPP騒ぎでも、日本に何ら得にならないTPPを熱心に推進しているのも、皆高学歴の人間です。又日本を破壊することに熱心な民主党の閣僚も、皆東大を始めとする有名大学出身。しかし、世間から見たら只の馬鹿者。一生懸命勉強したのでしょうが、一様に言えるのは、彼等に物事の根本を考える能力が無いことです。要するに彼等に共通するのは思考の不徹底です。

それに引き換え一般庶民の方が、遥かに思慮深いようです。それは、ちやほやされる訳でもなく、はったりを言う必要も無く、驕りになど無縁な環境にいるからでしょう。このエントリーは、その思慮深い市井の一人、杜若さんへの回答です。

2011/10/24の『神道、仏教、禅』エントリーでは、日本に伝来した禅宗は6祖慧能から始まった南禅であると書きました。それに対して、杜若さんから神秀の偈の方に愛着が湧きますとの返事を頂ました。(いや神秀さえも知っているとは、否やはりと言うべきか)

これについて少し説明をすると、禅宗はダルマを開祖として続いていましたが、5祖弘忍の下で北禅と南禅に別れたのです。それは弘忍が6祖を選ぶにあったて、有志の者に『自己の境界を偈に作って公表せよ』と言ったことから始まりました。その偈の一つが、杜若さん示してくれた神秀の偈です。
  身は、是菩提樹
  心は、明鏡台の如し
  時時に勤めて、払拭せよ
  塵埃を惹かしむる勿れ

神秀は既に教授師になっており、自他共認める高弟でした。一方、慧能は文字も読めぬ卑賤の出身で、雑用を行っていた作務男でした。慧能は雑用を行っていた為、神秀の偈の公表を知らなかったが、一童子がその偈を暗唱たのを聞き、自らの偈を作り神秀の傍に展示した。それが下の偈です。
  菩提、本、樹無し
  明鏡、亦、台にあらず
  本来無一物
  何の処か、塵埃を惹かん

5祖弘忍はこれを見て、慧能を部屋に呼び金剛経を説かれた。慧能は金剛経の中の一節『応無所住而生基心(まさに住する所無くしてしかも其の心を生ずべし)』で確信し、弘忍もこれを認めて伝来の衣鉢を伝授した。そして慧能は山を降り神秀は留まり、それが南禅と北禅に別れた始まりであった、と伝わっています。

もっとも、これは後世の誰か(南禅の人)が創作したものだとの意見もあり、禅宗の開祖ダルマがいた事も疑っている人もいます。又、禅宗には座禅だけでは無く、拳法のようなトレーニング法も有り、飯炊き坊主が始めた南禅により、それが捨て去られてしまっていると言う人もいます。師・宗道臣ですが。でも南禅が支那で盛んになり、日本でも盛んになったのは何かが有ったのでしょう。


禅・達磨の目1
人は何故宗教に入るのか、それは安心立命の境地を得る為である。また人は何故思想を持ち、その思想で物事を断じようとするのか。それも同じ、絶対的な思想に到達できれば何事が起ころうが、それによりあらゆることが説明が出来き、不可解なことに不安を感じることが無いと思うからである。禅も同じである。目的は安心立命である。

禅による安心立命の手段は、座禅等による訓練と悟りの二つである。自分の生命を捨てることが勤めであった武士であれば、事に及んで狼狽等すれば後れを取ることになる。第一狼狽等恥じである。従って、如何なる事態になっても平常心を保てるかは、武士達の一大関心時で有った。多くの武士が禅に勤しんだのはこの為である。

座禅の効用の一つは、自動制御理論の臨界制動のように、一時の心の乱れを最短に収束する能力が得られることである。しかし心が乱れる要因は、一時的な物理的要因だけでは無い。男は家を出ると7人の敵がいると言われる如く、心が乱れる要因は四六時中有る。仕事を家に持ち込めば、寝ても醒めても心の乱れる要因に付きまとわれる。

それは物理的要因と言うより、仔細に考えれば言語が要因である。『おまえのかーちゃんでべそ』から、誹謗中傷、美人の謎かけ等、心を乱す要因は言語である。釈迦が克服しようした老・病・死さえ言語である。人は言語に悩まされていると言って過言では無い。悟りとは、その言語の本質に気が付くこと、即ち悟ることである。

悟らず、安心立命を得ることはできる。その一つがキリスト教などの信仰に入ることである。その場合、心が乱れる絶対神の言葉以外の言葉は只の雑言、聞く耳は持たない。従って安心立命を得られても、心の自由度は狭まる。しかも今度は絶対神を守らなければならない立場となる。又、山深く入り下界を捨て、座禅三昧の生活でもすれば、安心立命の境地になれるかも知れない。だが下界の人間が押し寄せてくれば、その境地も脅かされる。どちらも指導者としては不適格だろう。

凡そ、一言有る者は悟るべきだろう。否、悟れる筈である。

般若心経では、色即是空と言っているでは無いか。金剛教にも、世界は世界に非ず名付けて世界と言っているでは無いか。摩訶止観で、も心が過去に有るとするなら過去は過ぎ去っており、未来に有るとするなら未来は未だ来たらず、現在に有るとするなら現在は止まること無く流れ、心が留まる処など無いと説いているでは無いか。

経典に頼らず共、現代物理を知れば意識も心も、エネルギー流れの一つにしかすぎない。否、現代物理を知らずとも、自然も自己も分けようも無いのが分かる筈である。言語の始まりを考え、言語を思い浮かべなければ、物質どころか空も無も無い世界であることが分かる筈である。もうじき人工頭脳で意思でさえ作りだせる時代が来る。

それでも悟れないのは、着眼点の不徹底、探し方の不徹底、思考の不徹底だからである。尤も悟ったとしてもスキルが上がる訳でも無く、得になる事は無い。せっかく色即是空と言ったかと思うとすぐに空即是色と言うように、何かが変わる訳では無い。

悟りは始まりなのである。続く。
  
右:雪舟・恵可断臂図

人類は鎖国している

前回のエントリー『TPPの別の見方』で、TPP賛成者と反対者の立ち位置を書きましたが、チャンネル桜の討論番組【経済討論】亡国最終兵器 TPPの真実[桜H23/11/5] の中で、藤井聡京都大学教授が、日本が大損するのに推進する人間の精神構造の話をしていました。

http://www.youtube.com/watch?v=buBpYJO3Vro&feature=youtube_gdata
http://www.youtube.com/watch?v=KNOHHipRgPc&feature=youtube_gdata
http://www.youtube.com/watch?v=P_nP3eCiZl8&feature=youtube_gdata

その代表例が、11月3日の産経新聞に寄稿したTPPの推進者の伊藤元重という、あのルーピ鳩山とか、オカラ頭の岡田が出た東京大学の大学院教授です。
その記事を要約すると、
--------------------------------------------------------------------
①、市場を閉鎖して健全な経済発展をした国は歴史的には皆無である。
②、保護主義と経済学の論争は何百年続いている。
③、保護主義は結局経済を停滞させることになった。
④、TPPは即効性は無い。(直ぐに経済効果は出ない)
⑤、日本が開かれた国という姿勢をとるのか、市場を閉ざして閉塞感を高めるのかの選択だ。
⑥、日本がTPPに参加すると、世界貿易の自由化が進む。
⑦、米国の言うなりになってしまうとの危惧は、古いマルクスボーイみたいな話。
---------------------------------------------------------------------
だそうです。突っ込みを加えると

>市場を閉鎖して健全な経済発展をした国は歴史的には皆無である。

まず、日本は鎖国時代経済は発展していました。第一人類は他の惑星や恒星とも貿易をしていません。でも大発展をとげ地球を制覇する勢いですけど。

>保護主義と経済学の論争は何百年続いている。
>保護主義は結局経済を停滞させることになった。
論争は何百年続いるのに『保護主義は結局経済を停滞させることになった』の結論を出しちゃうんですか?。

>TPPは即効性は無い。(直ぐに経済効果は出ない)

では経済効果が出るのは何時。何億年後?。

>日本が開かれた国という姿勢をとるのか、市場を閉ざして閉塞感を高めるのかの選択だ。

結局、精神論かい。

>日本がTPPに参加すると、世界貿易の自由化が進む。

だから何。『保護主義は結局経済を停滞させる』の理由を述べてから言え。

>米国の言うなりになってしまうとの危惧は、古いマルクスボーイみたいな話。

最後は他人を貶しての雑言。他人を貶しても説得力が増す訳が無い。
---------------------------------------------------------------------

で、彼の立ち位置は、親米・アメリカの代弁者と言うことになりますが、その動機は損得では無く、GHQによる洗脳の結果。この手の人間の話は次回、『禅・達磨の目』で少し触れるかも知れません。

でも東京大学の経済学部とか法学部って、仕分けしたほうがいんじゃないんですかね。

人類は鎖国している
江戸時代、鎖国状態であったにも関わらず、日本は経済発展していました。デリバティブは既に江戸時代に有ったは有名な話です。

18世紀、日本で囚われの身になったロシア人ゴンザロフは、日本が経済発展しているのを見て、日本は国内交易をしているから発展しているのだと考えました。交易すると経済発展するという考え方は、当時のロシア人も持っていたようです。

では交易すると、何故経済発展するのでしょうか。江戸時代に国内交易が活発になったのは、生活に有用な物が他の地域に有ったからです。その一つがホシカ。魚を使った肥料です。その頃の北海道ではニシンが大量に取れ、食料にするだけでなく肥料にした処効果抜群、農業生産は増大しました。

その需要の為、日本海に航路(北前航路)が出来、日本海側の町が繁盛し、その富のおかげで購買力が増して、経済が活性化されたのです。

江戸時代の頃では、生産性の向上を図ると言っても、人力では限度があります。幾ら畑を耕しても収穫高が上がる訳ではありません。質の良い肥料(ホシカ)を入れたらあっと言う間に効果が出ました。これは、地球資源の利用技術のおかげで経済発展した例です。

しかしニシンが獲れなくなると、北前航路は廃れ日本海側の繁栄は終わりました。従って、繁栄の原動力は始めに交易有りきではありません。

江戸時代の生産性向上の手段は肥料でしたが、現在は石油や天然ガスです。人類は地球の地下資源をエネルギーとして生産性の向上を図り発展したのです。

もっとも石油やガスが豊富なのに、発展しない国(ロシア)もありますが、それは国民が怠け者なのです。3度の食事を得て、使い切れないエネルギーが有るなら、幾らでも人が喜ぶ物、有用な物を作れる筈です。

働き者だけど作る能力が無い?。教育はその為にする物です。物作りは学校教育だけでは出来ません。先人から手取り足取りして学ぶ必要も有ります。でもその伝統が壊されると、物を作れない環境になってしまいます。

又、なまじ資源に恵まれると自分達で物を作らず、他所から買うくせが付き、これまた物を作る能力を失わせます。資源に恵まれていなくても、一時の繁栄で金など持つと同じことが起きます。この場合は、資源を持たない国はもっと悲惨な結果になるでしょう。

人類は地球内だけで経済活動を行っています。言わば鎖国をしている状態です。でも段々発展しています。発展出来た理由は、働いたことです。沢山メシを食い、地下資源のエネルギーを使って働いたのです。発展の理由は、最初に貿易有りきでは有りません。

確かに貿易が活発になると、発展途上国にも技術移転が行われ、富の平均化も行われ、相乗効果で人類が発展する可能性があるかも知れません。でも、それが目的なら発展途上国への技術移転は、共存共栄の思想と共に技術指導を行うべきでしょう。

技術移転が貿易競争の付帯事項なら、技術退化する場合もあります。それは悪貨が良貨を駆逐するように、生産性も低く品質も悪いが、安い労働力で作った製品が、生産性も高く品質の良い国の製品を駆逐する可能性があるからです。

どちらにしてもアメリカによるTPPは、共存共栄の思想等みじんも有りません。貿易が、人類の発展や共存共栄の道だとの幻想に、惑わされるべきでは無いでしょう。
北前船:幕末の頃に来た西欧人は、あまりの船の多さに『内陸には人が住んでいないのでは』と思った程だった。

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