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崗上虜囚の備忘録

日本よ!。私の日本への思いです。 コメントに返事を書かないこともあります。悪しからず。 コメントの投稿は日本人だけにしてください。 日本人でない場合は、国籍を書いてください。 注、google chromeで閲覧出来ませんので、filefoxかinternet explorerで閲覧してください

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緊急拡散 女性宮家創設問題

女性宮家創設に反対すべし
11月25日の読売新聞で『羽毛田宮内庁長官が政府に女性宮家創設の検討を要請した』ことが報道された。

羽毛田信吾宮内庁長官は、朝鮮系政治家小沢一郎が習近平を天皇陛下をごり押し会見させた際、『二度とこういうことがあってはならない』と苦言を述べたと言われるが、一方小泉純一郎と同じく女性天皇・女系天皇容認を支持している。

それがこの度一歩踏み込んで、女性宮家創設の検討を要請した。男性宮家の枠を拡大するならともかく、女性宮家を創設しても、二千数百年続いた伝統の破綻、即ち男子継承破綻の不安解消になんら寄与しない。

女性宮家創設検討の要請目的は、『天皇陛下のご公務をお支えする皇族があまりに少ないのは問題があるから』と言うが、彼の言動からは女系天皇への道を開かせることが目的としか考えられない。

皇室の伝統を守ることが職務である宮内庁長官が、率先して伝統を破壊しようとしているのだ。ついに本性を現したというべきだろう。

羽毛田信吾の宮内庁の入庁は2001年、宮内庁長官に就任は2005年。小泉内閣時代である。五百籏頭真の防衛大学校長就任も、小泉純一郎のたっての要請だったとされる。もし羽毛田信吾の宮内庁長官就任も、小泉純一郎の要請だったとすると、TPP推進といい小泉純一郎元首相は要注意である。
 

             

羽毛田信吾:                     五百籏頭真
ノーパンしゃぶしゃぶ「楼蘭」の顧客        日本を毀損するサヨク学者

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雑文 2011/11/27

身内に不幸が有ったので、久々帰省する事となった。陰鬱の気持ちになったのは身内に不幸だけでは無い。車窓から眺める景色である。子供の頃の風景は何処も田園が広がっていた。

処が今は、嘗ての田園は住宅や工場に取り囲まれた空き地のようにしか見えない。親戚の家の周りも同じであった。水田の為に完備された水路はそのままに、豊かな水田は宅地や道路に変わり果てていた。

少しずつ田園が侵食されているのも知っていた。日本の繁栄の証、又は代償と見ていた。しかし改めて見ると、これは荒廃でしかない。

失われているのは、人間にとって一番重要な食料生産の為の基地であり、それに司る農民であり、農業技術であり、労働とは手を汚して行うものだという精神である。

国の最重要項目は、国防、食料、エネルギーであると思っている。その食料基地を国民自ら破壊しているのだ。TPPにより国の主権が奪われるとか、TPPにより日本の農業がつぶれるとか、それ以前の問題ではないか。

農業をやっている親戚は、もう農業はやめると言う。そうだろう60半ばの主婦と公務員の主人、そして80半ばの母親だけでやってきたのだ。それに対して出費のみ多く収入は少ないという。やってこられたのは公務員の主人がいたからだそうである。労多く得る物が少なければ、当然と言えば当然である。

でも此処に来て自分の農地を耕してくれる人が見つかったみたいである。安心したように若い人だと言う。やはり農地が宅地に変わるのは嫌なようである。ここまでやってきたのは義務感だったのであろう。

日本を無くしたくないならTPP等蹴散らし、まず豊葦原瑞穂国を守るべきである。

又、親戚の家に寝泊りしたおかげ、久々にTVも見た。相変わらずNHKは洗脳番組をやっていた。一つは、原発事故の番組であった。延々、汚染とか深刻なとか、癌にかかる可能性とか、チェルノブイルの例を出して言うが、最後まで癌の発生率がどう変化したかは出てこなかった。盛んに恐怖心を掻き立てていたが、なにが深刻な汚染だったのだろう。

NHKのもう一つの洗脳番組が、あの四角い顔した森永卓郎と言う人間が、中高生を指導している番組であった。なんでも佐賀を良くする案を生徒達に出させ、どれが一番良い案か競わせ、それを彼が品評する内容であった。生徒が出した案には、日韓トンネルを作るという案も有ったが、どの案が森永氏の眼鏡にかなったかは忘れた。

何しろ、あの反戦主義者の森永氏が、番組の冒頭で生徒達に世界に目を向けなければならない例として出したのが、アームストロング砲と火縄銃種子島なのである。『鍋島藩の殿様は、西欧の武器に真っ先に目を付け、学んだのが偉い。だから君達も外国から学ばなければならない』と言いたいようである。

流石東大である。自分の頭で考えるのは止めにして、解決法は他から学ぶことと思っているようである。

日本が火縄銃のまま武器を改善しなかったのは、江戸時代の日本人が平和に溺れ、他国に侵略されると言う危機感が無くなったからである。生徒に過去の日本の反省するべき処を教えるなら、常に国の守りを準備しておくことの重要性だろう。勿論、空論の反戦主義を森永氏が反省するのが先だが。

そして最後に森永氏は佐賀の生徒達に、日本国内に閉じこもっていては駄目、世界一をめざせと説く。佐賀を良くするのに、何で世界一を目指して競争しなければならないのだ。自分が訓練された犬のように、受験戦争に駆り立てられたのかも知れないが、子供達にいらぬ競争心を掻き立て、本質を考えることの邪魔をするんじゃない。


『米ソ冷戦時代、資本主義と社会主義、保守と革新と明確の差が有った、しかしTPPに象徴されるように自民党内でも民主党内でも、反対する者と賛成する者とがいる。価値観が多様化しイデオロギーの時代は去った』と言う人もいる。

しかし、イデオロギーが不明だったのは冷戦時代で有った。イデオロギーの違いは、資本主義と社会主義では無かった。イデオロギーの違いが明確になったのは現在である。そのイデオロギーの違いは、国境を廃し、国など無い方が良いと言う、グローバル主義の考えと、人間にとって国が必要であるとの考え方の違いである。

少なくとも、目覚めつつある日本人はそれを理解している。敵はグローバル主義者であることを知っている。問題は国が無くなる事がどう言う事か分からない、森永氏のような思考力欠如の日本人だろう。


うどんだって蕎麦だって、国産品はちゃんと有ります。

雑文

前のエントリー小沢一郎考察にあった対潜哨戒機PXLの話を少し補足すると、対潜哨戒機の開発の話が出る頃、一方空自と三菱はジェット練習機XT2を開発中であった。このXT2にもアメリカの横槍が入ってきた。ノースロップの工場に200機も眠っているF5を買えと、圧力を加えてきたのだ。朝日新聞が『XT2息も絶え絶え』とXT2が欠陥機のように書きたてたり、XT2の代わりにF5の購入を決めたと、出所不明の記事を出したのは、それに呼応したのであろう。売国朝日:昔アメリカ、今は支那。

結局の処、練習機XT2は救われ、その見返りとしてPXLは潰されたといわれる。決めたのは1969年の田中・ニクソン会議である。海上自衛隊、防衛庁技術研究本部、関係企業にとっては晴天の霹靂だった。設計スタッフは解散し、蓄積した技術は霧散してしまった。この不条理に怒ったのは、故柘植俊一氏(NASAエイムズ研究所、筑波大教授)もその一人であった。

柘植氏は、『私は剣道の心得が無いので「天誅!」と大喝して真っ二つにする訳にいかない』と言いつつ、戦後まもなくGHQのご機嫌取りのため富士鉄(新日鉄)をアメリカに売り渡そうとした白州次郎を詰問の上投げ飛ばした永野重雄氏を大いに評価している人間である。彼ならやりかねないであろう。

実際『吾妻鏡』を座右の書とし、鎌倉武士を愛し武道としての柔道に親しんでいる柘植氏は、若かれし頃「私が気に入らないのは西澤プロジュクトだ」と、近代的いじめをした審査員である大学者先生を、どぶ川に叩き込んでいる。

田中角栄についての売国奴認定は異論もあるが、こういうものは100年200年の長いスパンで見る必要があるかもしれない。長い歴史を持つ日本である。100年後から見れば只のコップの嵐として歴史に何も残らないかも知れない。

しかし小沢一郎が日本の総理大臣になった場合や、TPPや移民、外国人参政権の問題は不可逆的な動き、即ち日本が二度と戻れない道に踏み出した歴史上の一歩として残るであろう。

今日は、オウム裁判が全て終結した。しかしオウム事件は依然謎に包まれている。オウムがサリンを撒くことで首都を制圧する必要は何処にあったのか。オウム真理教の秘密を多く知る村井秀夫は、何故在日右翼に殺されたか。警視総監狙撃事件現場に落ちていた北朝鮮バッチ。北朝鮮とオウムの関係は有ったのか。麻原彰晃は何故しゃべらなくなったのか。

オウム事件は異様な事件であった。しかし現在、日本に朝鮮人政党と呼ばれる民主党政権が存在することも異様である。何故、民主党は、国家公安委員会委員長に山岡賢次や岡崎トミ子を、法務大臣に千葉景子のような人物を据えることにこだわるのか。そして菅直人と北朝鮮関連団体市民の党の繋がりはどこまであるのか。

小沢一郎考察では、朝鮮人小沢一郎とアメリカの繋がりが垣間見えた。小沢一郎と支那との繋がりや民主党と北朝鮮の繋がりを考えれば、小沢一郎が北朝鮮と繋がっていなとは言い切れない。それならオウム事件も関連が無いとは言い切れない。アメリカと北朝鮮とは繋がっていないのか。

中華人民共和国、朝鮮人民共和国、大韓民国、ロシア、アメリカと、周りを全て敵で囲まれているな国、日本。異邦人に侵食されている異様な国、日本。

  

P2J、PS1、T2:海上自衛隊はアメリカから導入したP2Vを自力で改造したP2Jを作りあげた。又世界にも類例の無いユニークな飛行艇PS1を作った。これ等の国産に反対するグループが航空自衛隊と防衛庁内局にいた。TPPと同様、犬は日本人にもいた。
 


身内に不幸があったので暫く休みます。

小沢一郎考察2

携帯電話問題とは、1989年頃、アメリカがモトローラ社製携帯電話を日本で売れるようにしないのは、貿易障壁だと言って経済制裁をすると通告していた事である。

そのころ日本ではNTTドコモ方式が全国に着々と整備つつ有った。確かに現在のように津々浦々とまでとは言えないが、日本の携帯電話はNTTドコモ方式で順調に整備されていた。

NTTドコモ方式とモトローラ社は、同じアナログ方式でも通信方式は違う。そもそも通信方式が異なる携帯電話を整備している国など無かった。何処の国も、一つの通信方式だけで携帯電話網を整備していた。

その時既に電信電話局はアメリカの要求により民間会社NTTとなっていた。民間会社であるNTTが整備した通信網を使って、モトローラ社製携帯電話を売りたいのなら、ドコモ方式の携帯電話を作って売ればよいだろうし、あくまでモトローラ方式の携帯電話を売りたいなら、モトローラ方式の基地局はモトローラ社が勝手に作ればよかった話である。

それをアメリカは、日本政府に対して非関税障壁だと言った。モトローラ社製携帯電話が売れないのは非関税障壁だと言のである。

これを横暴と言わずして何を横暴と呼ぶか。当然郵政省は反対だし、心ある日本人もアメリカの横暴を憤った。しかし、このアメリカの横暴を政治決着しようちする政治家がいた。小沢一郎である。

彼は、郵政官僚達が止めるのも聞かず、単身アメリカに乗り込み、日米携帯電話問題を決着した。おみごと!。アメリカの言い分は全て丸呑み。アメリカの完勝、日本の完負である。

FSXのときと同じである。小沢一郎がアメリカの犬であるのは決定的となった。しかし、この話は後述談が有った。何故このような形で決着したのか、取引条件は何なのか。これだけ騒がれていたのに、その後マスコミの報道に此れが書かれることは一切無かった。

諦め切れない私は情報を探し続けた。何しろ、日本の航空産業を潰した憎っき敵である。そしてインターネットで見つけた。『携帯電話機の脅迫セールスと「国賊」小沢一郎』と言う記事である。

 「今回の日本降伏を仕組んだ確信犯は、政府の公職にもついていない新生党代表幹事の小沢一郎氏と大蔵省の斉藤次郎次官の二人だった。(中略)(両通信協定締結)当時の竹下登首相と小沢一郎副官房長官が米国の言うとおりに自らの保身、政権維持の目的で日本の通信市場を米国に売り渡していた。(中略)カンター氏(米通商交渉部代表)はモ社提訴で小沢氏を揺すぶれば、87年と89年の国家主権売り渡しの旧悪露顕を恐れて、もみ消しのために『モ社決着』に走ると読んだのだった」
http://www.jca.apc.org/~altmedka/denpa-7-1.html

情報の出所は、ニューヨーク市立大学教授の霍見芳浩氏である。これによると、小沢一郎はカンター通商代表に、1987年と1989年の国家主権売り渡しの悪事をばらすぞと恫喝されたらしい。

売国奴小沢一郎の真骨頂である。

その後、小沢一郎は何故かアメリカと疎遠になって行く。国連中心主義のような事を言ったのもアメリカから離れる為だった。嘗ての彼のアメポチぶりを知っている国務省の人間は不思議がった。『ひねくれているんじゃないか』と。

アメリカは小沢のような金に汚い独裁者が好きである。小沢一郎は、日本のノリエガであった。日本のゴジンジェムである。日本のパーレビである。日本のマルコスである。日本のフセインであった。これ等は皆、アメリカの為働いた独裁者達である。

しかし、その末路はどうなったであろうか。皆アメリカに見捨てられるか、裏切られている。彼自身、自分が日本のノリエガであることを一番知っているだろう。当然、自分の末路がどうなるかも知っている。第一彼の嘗てボス田中角栄がそうであった。

田中角栄自身は、自分が日本のノリエガだと思っていなかったかも知れない。だがアメリカは、田中角栄を日本のノリエガだと思っていた。田中角栄は餌に食いつき自国の権益を売り渡したのだ。アメリカは、彼を金に汚い独裁者と見たのだ。だから勝手な行動、即ちアメリカの頭ごなしの日中国交正常化を知り、処罰したのだ。

訂正です。TPPのアメリカ側の推進者は、ミッキー・カンターでは無くクレイトン・ヤイターでした。日米半導体協定のときの通商代表です。カンターもヤイターもどっちもどっちですけど。間違いです。スミマセン。
で下記の記事はボツです。
  
ちょっと横道にそれるが、カンター通商代表。この名前に聞き覚えが有るだろか。彼こそが現在のTPPのアメリカ側の推進者である。今、日本側のTPP推進者は、彼に昔のすねの傷を触られ、アメリカの犬になることを躾けられているのだろう。

本題に戻り、小沢一郎は自分の末路を知っている。そこで考えたのが支那である。支那に助けてもらう。日本をお土産にすれば助けてくれるだろうと彼は考えた。手下を引き連れての大訪中団。将来の日本の総理と言われる人間が、GDPでは支那に匹敵する国の政治家が、何故あそこまで支那に諂うのか。それは、お願いごとがあるからだ。

しかしそれより、何故小沢一郎が売国行為をするのか。おとなしくしていれば首相の席は転がりこんできた筈であった。この疑問もインターネットで小沢一郎=朝鮮人を知って氷解した。

母の墓参りの為、度々済州島へ渡り、日本人が殆ど知らない韓国で英雄とされる、強盗殺人犯『金九』の墓参りをし、騎馬民族征服説を信じ、韓国人に日本人を決断出来ない民族と聞かせ、天皇陛下を貶める等の彼の行いを見れば、間違いなく朝鮮人である。

しかし彼の売国行為は、彼にとっては売国行為では無い。反日という民族の血によるものだった。

又、彼の兄弟子とも言えるお仲間、金丸信も朝鮮人のようである。これは重村智計氏の『外交敗北・日朝首脳会談の真実』に書いてある。北朝鮮は金丸信の出自を調べ上げ、『先祖はご苦労しましたね』と言い、金丸信は感激の涙を流したと言われる。彼も又、日本の国益を損ねることをしている。

恐らく小沢一郎が朝鮮人であるのは、在日朝鮮人(帰化、成りすましも含む)達も知っているのだろう。彼等にとって小沢一郎はホープであったようだ。数々の疑惑が顕になり、大嘘つきであることも判明した現在でも、小沢一郎を支持しているのは朝鮮人である。これは私が『中韓を知りすぎた男』のコメント欄を分析した結果の推測である。

この小沢一郎のために、現在、在日朝鮮人は支那派とアメリカ派と分裂しているようである。どちらも日本を売ることに違いは無いが、今後小沢一郎が生き残ることが有れば、日本を支那に売り渡すことは間違いないだろう。

雨の五十鈴川:変わらぬ清流。こう有りたいものです。
 

小沢一郎考察

私が小沢一郎に関心を持つようになったのは、時期支援戦闘機FSX選定(現在のF-2)の不可解な決まり方からだった。不可解な決まり方は、対潜哨戒機PX-Lの機種選定のときもそうであった。PX-Lが国産からロッキード社製P-3Cオライオンに決まった理由は、売国奴田中角栄へのロッキード社からの贈賄だった。ロッキード事件である。

PX-Lの機種選定前の川崎重工の対潜哨戒機開発に賭ける意気込みは、名戦闘機飛燕を始めとする多くの軍用機を設計した土井武夫氏を中心とし、多くの技術者を雇い入れるなど非常に意欲的であった。戦時中、土井武夫氏はB-29以上の4発大型爆撃機を設計したこともある。戦後初めての国産旅客機YS-11も彼がいなければ失敗に終わった可能性もあった。土井武夫氏達の情熱は、日本が航空機王国であった時の時代をもう一度復活させたいと思っていたからであろう。

しかし結局は田中角栄の汚職によりYS-11に次ぐ国産大型機の夢は頓挫した。しかし今度の時期支援戦闘機FSXが国産で無くなると、細々と技術伝承を行ってきた日本の航空産業も壊滅する。今度は、アメリカに付け入る隙を与えないよう、航空機メーカと防衛庁や通産省の官僚を中心にしたと思われるプロジュクトチームが、国産機を推薦する理由をまとめた。

それは『価格は国産開発とすると割高になるが、技術の波及効果、経済活性により国内開発をする方が得である。但しエンジンについては外国製とするしかない』である。

それを受た三菱独自案の機体モデルが日経に載っていた。双発、カーナード翼の先進的な機体は、フランスのラファール戦闘機や、現在のF4の代わりの次期主力戦闘機候補になっているユーロファイターを先取りしたものだった。

三菱による時期支援戦闘機への技術的回答は、支援戦闘機F1を改造して研究したCCV技術を用いることで、高いGを掛けなくて高い運動性を得ることが出来、それにより機体を軽く出来、エンジンもそれ程こだわらなくても良く、アメリカが提供を断れば、ロールスロイス製でも良いと言うものだった。

さらに軽量化への回答は、富士重工が開発した、炭素繊維の複合素材を一体成型で焼く技術で作った主翼を使用する予定であった。この案通り国産にしていれば、恐らく、現在選定中のF4にかわる次期主力戦闘機も、国産の支援戦闘機FSXを改造したもので充分であり、それにより国産路線の道が開かれ、F-15の後の主力戦闘機も国産になっている筈である。

しかし国内にはアメリカ製を推す派が存在した。そして1986年にはアメリカとの共同開発も選択事項に加えることとなった。しかしその時点でもワインバーガー国防長官は『FSXの選定は日本が決めること』と言い、干渉するそぶりは見せなかった。アメリカのグラマン社の社長も『日本が多年に渡り航空機の研究を行っているのは知っている。我が社FSX開発の手伝いができるのなら協力したい』と極めて謙虚であった。

ところが1989年に入ると、レーガン大統領からブッシュ大統領に替わるとアメリカの態度は一変した。貿易不均衡を理由に、共同開発を主張してきた。その間、日本の総理大臣も竹下内閣1987/11~1989/06、宇野内閣1989/06~1989/08、海部内閣1989/08~1991/11とめまぐるしく変わっている。

一方小沢一郎は、竹下内閣では小沢一郎は官房副長官に、海部内閣では47歳の若さで党幹事長を勤めていた。竹下内閣では官房副長官だったと言っても、竹下内閣の官房長官は実質小沢一郎だったといわれる。

日本は結局の処、次期支援戦闘機はアメリカとの共同開発案を受け入れ、FSXはF-16を改造することで落ち着いた。しかし今度はアメリカ議会と商務省がイチャモンを付けていた。F-16のソース・コードの使用がまかりならぬと言うのである。しかも日本があたかもアメリカの技術を盗む為、共同開発をしようと言ってきたと、喧伝してきた。

共同開発はアメリカの強い意向によるものであり、開発費は100%日本が支払うにも関わらず、アメリカ議会もアメリカのマスコミも技術泥棒日本の大合唱であった。それに対して、当時の日本の内閣はなんら反論をしていない。

このような決着の為、FSXの開発は高いものに付いた。アメリカから火器慣制のソースコードの提供を受けられなかったため、日本は新たに火器慣制装置を開発した。それよりアメリカは、三菱が既に自主開発していた航空機用フェイズド・アレイ・レーダー技術を共同開発と言い張り、だたで持って行った。三菱は開発費を請求したが、支払われた開発費は、たったの1000万円程度。恐らく支払ったのも日本政府であろう。

F-22はスマートスキンと呼ぶフェイズド・アレイ・レーダーを搭載しているが、元はFSXのとき得た三菱の技術を発展したものである。この他、炭素繊維の複合素材を使用した一体成型で主翼を作る技術もアメリカはただで得た。共同開発により日本も得をしたと言う人もいるが、はっきり言ってFSXの日米共同開発は日本の損であった。しかも日本は技術泥棒の汚名まで着せられた。

しかし幾らアメリカのごり押しと言っても、日本側が肯定しなければ、アメリカだってごり押しは出来ない筈である。開発費は100%日本の税金なのである。

ロッキード事件の対潜哨戒機PX-Lの経験により、私は当初から日本側にFSXの国産開発を潰すグループが存在している、と見ていた。そして案の定、対潜哨戒機の時と同様、不可解な決まり方をした。又、そのグループはロッキード事件の時と同様、田中派の流れを汲む経世会だと見ていた。

それは、自分達のボス田中角栄がアメリカに嵌められたにも関わらず、金丸信等のアメリカへのサービスぶりを見ていたからだ。思いやり予算。早期警戒管制機AWACS導入。まるでアメリカに楯突いていないことを証明するように見えた。そして、しばらくしてFSXの国産開発潰しは小沢一郎であることが分かった。航空雑誌に小沢一郎が国産開発潰しに暗躍したと載っていた。推測は当たっていた。

このFSXの件と前後して、日米間には携帯電話問題が持ち上がっていた。(続く)

このFSXの時の日米の動きは、TPPに似ているので多少長くなった。

土井武夫設計による戦闘機飛燕

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