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崗上虜囚の備忘録

日本よ!。私の日本への思いです。 コメントに返事を書かないこともあります。悪しからず。 コメントの投稿は日本人だけにしてください。 日本人でない場合は、国籍を書いてください。 注、google chromeで閲覧出来ませんので、filefoxかinternet explorerで閲覧してください

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TPPの別の見方

アメリカは最近まで奴隷制度があった国である。

幕末、アメリカが日本を開国するように迫った時の名目は自由貿易であったが、その一方アメリカ国内には奴隷がいてアメリカの産業の一つ農業を支えていた。当然その時のアメリカの日本への自由貿易要求の目的は、雇用確保ではない。国内余剰産品を売ることで国内に無い物を仕入れることだった。

奴隷制度が無くなった現在でも、アメリカ人の考えは変わらないだろう。その意味は、奴隷を欲する思いは昔と同じであるだろう、の意味である。国内余剰産品を売り国内に無い物を仕入れることは何処の国でも同じであり、当たり前である。

つまり奴隷制度が無くなった現在、自分達が必要とする物を安く作ってくれる国があり、永遠に労働者の賃金を安く固定出来れば、奴隷を持ったと同じになる。アメリカ企業が海外に工場を作り、その製品をアメリカに輸出したのも、その考えである。

近年、日本もアメリカ人と同じような考え方をするような企業家が増えて来た。自由貿易と叫び、移民受け入れろ叫んでいるのも彼等である。アメリカに感化され奴隷を持ちたい願望に駆られているように見える。勿論日本に来た移民の賃金が高くなっては困ると思っている筈である。

自由貿易の利点は勿論ある。江戸の繁栄は国内交易を行ったからと言われる。これが世界中であれば人類は繁栄できる。否、実際繁栄してきている。現在、世界は自由貿易なのだ。でも自由と言うからには、売りたくないものを売らない自由、買いたくないものを買わない自由がなければならない。

人にも企業にも夫々懐具合も有るし将来設計もある。何を売るか売らないか、何を買う買わないかは、本来自由である。国だって同じである。ところが日本人が考える自由貿易とTPPはどうも違うようだ。

アメリカのことだ、自由貿易が自国に跳ね返り、外国の輸入製品で自国の生産力を無くし国力を弱める結果になった事を反省している筈である。恐らくTPPは、抜けようにも抜けられない、半奴隷状態になった衛星国家を従え、1000年王国を夢見た国家戦略なのだろう。勿論、台頭する支那を睨んでいての事だ。

日本がTPPに参加しても、一年間で0.05%GDPが増加するだけ。それも不利益を無視した推定。多くの人が指摘するように日本が得になる事は何一つ無い。

前置きが長くなったが、TPPの別の見方と題したのは、TPP賛成派やTPP反対派の顔ぶれを見れば、彼等の立ち位置が見え来るからである。

TPPの別の見方
此処のきて、TPP賛成派と反対派の顔ぶれが明らかになった。顔ぶれを見ると、以外な人が賛成で、以外な人が反対だったりする。

以下は、せと弘幸Blog『日本よ何処へ』 にあったリストである。
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TPP賛成派 議員リスト
【民主】野田佳彦,管直人,前原誠司,仙石由人,海江田万里,玄葉光一郎,岡田克也,金子洋一,松原仁,藤井裕久など
【自民】安倍晋三,石原伸晃,中川秀直,河野太郎,平沢勝栄など
【みんなの党】党で賛成
new【知事】 橋下徹
【応援団】経団連,読売フジ産経等マスコミ,日弁連,森本敏,小泉純一郎,竹中平蔵,田原総一郎, 西村ひろゆき
櫻井よしこ,勝間和代,高野孟,三宅久之,田嶋陽子,堀江貴文 伊藤洋一,太田弘子,田村耕太郎 宗像直子など

反対派
【自民】町村信孝、西田昌司、稲田朋美、加藤紘一、赤澤亮正、齋藤健、山田俊男、小野寺五典
【民主】小沢一郎 鳩山由紀夫、山田正彦、長尾たかし、徳永エリ、津島恭一、
郡司彰、佐々木隆博、鉢呂吉雄、松野頼久、鹿野道彦など
【共産】党で反対
【社民党】党で反対
【国民新】亀井静香 (おそらく党で反対)
【新党日本】田中康夫
【たちあがれ日本】平沼赳夫、藤井孝男
【無所属】 城内実
【応援団】2chネラー,農協,日本医師会,中野剛志,青山繁晴,new田母神俊雄,new宮崎哲弥,森永卓郎, new植草一秀,金子勝,
ベンジャミン・フルフォード,リチャード・コシミズ,小林よしのり,西村眞悟,勝谷誠彦,チャンネル桜,三橋貴明,東谷暁, 藤井厳喜,関岡英之,newゲンダイなど

TPP慎重派
【民主】小沢一派
(参考)TPP:反対請願の賛同議員 JA全中公表
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まずTPPは日本の国益を損ね、アメリカの利益になる。これに賛成する者は、日本が損する事を期待する反日の人間か、アメリカの代弁者かの何れかの筈である。

又、先にアメリカによるTPPは台頭する支那を睨んでいての事と書いた。恐らく支那も面白く無いと思っている筈である。従って、TPPに反対する者は真に日本の事を思っている者と、親中で支那の代弁者の何れかになる。

TPP推進派である野田佳彦、管直人、前原誠司と言った顔ぶれは、親南北朝鮮派である。中身は朝鮮人と言って良いかも知れない。そうすると彼等の心情はフジTVやNHKと同じ、日本人が誇りを持つようなことや日本に良いことは反対し、日本が悪くなるようなことは積極的に進めると言う、朝鮮人の性格と同じだと考えられる。つまり反日である。

従って、朝鮮派の彼等がTPPを推し進めるのは、日本が壊れるのを見たいからである。仙石由人等のサヨクも同じ心情なのだろう。河野太郎も過去の言動から見るとアメリカの代弁者と言うより、反日の人間だったのだろう。親子そろって反日政治家・。

同じ反日で親南北朝鮮派と思われる小沢一郎は、何故かTPP反対派である。以前の彼はアメリカのポチと言われたが、親中に鞍替えして久しい。今更親米に戻れないだろうし、日本を売ることで支那とは合意が出来ていると思われる。

又、親南北朝鮮派と目される社民党も反対派である。恐らく党内の勢力は支那派が優勢と思われる。尖閣諸島漁船衝突ビデオを見た福島瑞穂が、巡視艇に追い回されたとか、コツンと当たったとか言っていたのは、支那の代弁者だったからだろう。

マスコミの中で唯一朝日はTPP慎重派である。これも朝日が親中で支那の代弁者であると考えれば納得できる。で、分類するとこうなる。

TPP賛成-反日及び朝鮮派
民主党でTPP賛成派全員、中川秀直、河野太郎、高野孟、田嶋陽子等の反日マスコミご用達の面々、毎日新聞、日本経済新聞、日弁連。

TPP反対-親中・支那の代弁者
小沢一郎とその手下、鳩山由紀夫、社民党、加藤紘一、朝日新聞、ベンジャミン・フルフォード、リチャード・コシミズ。

TPP賛成-親米・アメリカの代弁者
安倍晋三、石原伸晃、小泉純一郎、平沢勝栄、櫻井よしこ、竹中平蔵、三宅久之、経団連、読売新聞、産経新聞。

TPP反対-愛国者
町村信孝、西田昌司、稲田朋美、西村眞悟、長尾たかし、中野剛志、東谷暁、三橋貴明、藤井厳喜、関岡英之、青山繁晴、田母神俊雄他。

TPP反対の中には、切実に利害がからむJA全中のような団体もあるが、これを機に愛国心に芽生えて欲しいものである。

私が以外と思ったのは、TPP賛成の安倍晋三氏である。彼の慰安婦問題の時の対応に
物足りなさを感じていたが、アメリカの代弁者だったのだろう。そのアメリカの慰安婦問題の時の対応を見ると、朝鮮人を日本支配の代行者として置いているように感じられる。未だGHQ支配は終わらず。安倍晋三はそれに屈服した。

安倍晋三のような例を見ると、国民はどの政治家を信用して良いか分からないと思う。

国民の事を思っている政治家は、どの様な政治家であろうか。それは先ず国防の事を考えている政治家である。年金、介護、人権、子供の教育と、幾ら優しいことを言っても、国が無くなれば全て水泡に帰すのだから、国防の事を言わない政治家は偽者である。そして国防と言うからには、最も強い兵器である核の事を言及しない政治家も偽者である。

補足:
小泉純一郎を親米・アメリカの代弁者としたが、五百旗頭真を敢えて防大校長に据えたのを思い出すと、隠れ反日かも知れない。

あとがき:
これを書いているうち敗戦国の悲哀を感じるようになった。たかが外国との協定に、国内で外国の勢力と日本人が4つ巴の争いになっているのだ。しかも国を思う真の日本人の勢力は少ない。
絵:テオドール・シャセリオー
 
金持ちの奴隷は、それなりの身なりをしている。ご主人様の方が裸だったりする。でも奴隷は奴隷。

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ジャパン・システムが世界標準2

 
武士に二言は無い。上図は武士の魂、太刀一助則

 
嘘9000とアンドンの続き
ジャパン・システムは他人を善意を信用するシステムである。それには、殆どの人間が正直でなくてはならない。フランシスコ・ザビエルの『日本人は嘘をつくのが大嫌いの国民である』の報告は有名だし、18世紀以降に日本を訪れた欧米人も皆同じ感想を述べている。

又魏志倭人伝にも『盗窃せず、諍訟少なし』とあるので、日本人は古代から正直であったようである。恐らく、他民族から侵略や支配を受けたことが無いため、嘘をつかずお互いを信用すことが良い結果を生むことを学ぶ時間が有ったのだろう。

ではジャパン・システムは普遍的システムなのか。日本人だけの阿吽の社会で通用するシステムではないのか。その回答は、アヘン、土匪、風土病が蔓延る荒涼の島が、緑の楽園と呼ばれるようになった台湾の事例である。台湾の劇的変化は、確かに日本が莫大な資本を投下し近代施設を作った面もあるかも知れない。

しかし日本の統治時代を懐かしむ台湾人の証言『昔は鍵などかけなくても安心して暮らせた。ところが今は窓にも鉄格子を嵌めなければならない』は、何を物語るのだろうか。日本統治前の台湾では、風俗習慣や言語が異なる複数の山岳民族と平地民族、漢族、匪賊等が互いに殺し合いをし、漂流者さえ見つかれば殺されるか奴隷にされるかが普通だったのである。

それが、日本統治により他人の善意を信用する社会になった事は、ジャパン・システムが他民族でも機能できる事の証明である。又多くの台湾人が、他人を信用出来ない現在を嘆いているのは、他人の善意を信用する社会の方が心地が良いと思っている証拠であり、ジャパン・システムが普遍的である証拠である。

ジャパン・システムは正直だけでは無い。自己犠牲も特徴である。それは公に殉じる心である。東北大震災でもそれは如何なく発揮された。被災者であっても、騒がず、列に並び、他人を気遣う。これは終戦直後に起きた福井地震でも同じであった。東北大震災を見て、欧米人が驚嘆したのと同様、GHQも未曾有の災害にも関わらず被災者の冷静な態度に驚いている。

そのジャパン・システムだが、此処に来て危機に瀕している。それは日本の支那・朝鮮化である。否、朝鮮族による乗っ取りと言ったほうが良いだろう。その代表例がフジTVの韓流騒動である。

フジTVによる韓流ゴリ押しは商業主義が原因ではない。フジTV社員に入った朝鮮族の社員がそれなりの地位になり、彼等が自分の部下に朝鮮族を採用し、主なるポストは朝鮮族によって占められたからである。そうなると朝鮮族は、必ずと言って良いほど自国(韓国)製品を採用する。これが韓流ゴリ押しの原因である。

自分達の近い者を優遇する。公を無視し私を優先する。これは支那・朝鮮の伝統的な文化である。フジTVに入った朝鮮族はそれを遺憾なく発揮したに過ぎない。これが支那・朝鮮の社会の中であれば、一つの集団だけが主要なポストを占める事は出来ない。何故なら回り人間も集団も同じ考え方なので、拮抗してしまうからである。

処が、日本のように他人の善意の期待し、公に殉じる精神文化がある社会では、朝鮮族のように公を無視し私を優先する集団が組織に入り込めば、その集団に簡単に乗っ取られてしまうのだ。現在、日本の主だったあらゆる組織や団体は、既に皆朝鮮族に乗っ取られていると言って過言では無い。フジTV等は氷山の一角である。

此処まで来ると、日本人だって公に殉じるなど馬鹿馬鹿しくなる。日本人だって徒党を組み公を無視し私を優先する事になる。即ち日本人の支那・朝鮮化である。

しかし支那・朝鮮の歴史を見れば、嘘を付き公を無視した文化だったが故に発展出来なかったのではないか。韓国は順先進国と言われながら、国を捨て出て行く人間が後を立たないではないか。輸出好調と言いながら大学卒が就職出来ず、ウオン安に歯止めが利かないのは何故か。ジャパン・システムの対極、嘘を付き、徒党を組み、公を無視し私を優先する支那・朝鮮システムには明日は無いのだ。

それでも日本を乗っ取った朝鮮族は留まることを知らないだろう。日本人は成す術も知らない。日本人は結局、社会を法や契約で雁字搦めに縛るしかないと結論するだろう。これは日本人の欧米化である。ジャパン・システムの放棄である。TPPに加盟することもジャパン・システムの放棄である。

他人を善意を信用するジャパン・システムに対して、欧米の訴訟社会は人間不信から生まれたものだ。しかし法と契約でがんじがらめで縛っても要領の悪い者は騙される。人々は常に法の抜け道を探す。だから災害等で法の支配が届かないと感じると略奪暴動が始まるのだ。本当は欧米人とて、法や契約に頼らず、他人を善意を信用する社会の方が良いと思っている筈である。

日本が他人を信用して公に殉じる精神がある社会を放棄し、法と契約でがんじがらめで縛る欧米型社会に移行することは、文化の退化である。数千年来培ってきた民族の知恵を捨てるものだ。それはトヨタが『アンドン』を止め、嘘9000を取り入れるようなものだ。
 

ジャパン・システムが世界標準

野田総理はTPPに参加したいようだが、今度は仙石政調会長代行がTPP反対の農協を批判している。彼は嘗て反米闘争を行って来た全共闘学生。60過ぎても転向もせず、頭はサヨクのままの筈。?なんだ反米では無く反日だったのか。

野田総理も同様、韓国大好き、女房も韓流狂い。この二人、何の逆恨みか知らないが、日本を破壊することの為ならアメリカであろうが、支那であろうが、朝鮮だろうが、何処とでも手を結ぶように見える。

TPPを薦める連中は、これがグローバルスタンダード、世界標準などと言っているが、アメリカだけが儲かるアメリカン・ルールのローカル・スタンダードでは無いか。これを開国だと言う人間もいる。

その幕末の開国だって、結果は不平等条約。開国を迫ったアメリカだって中世か古代そのものの奴隷制度があり、識字率だって日本より遥かに下だったではないか。

当時の、日本を観察をした西欧人の感想も『日本の庶民は西欧の庶民より幸せ』であり『日本に行く目的が、日本を文明国にする為である、とういうのは真実から遠い。なぜなら日本にはすでに文明が存在している』であった。『ではなぜ行くのかというと、貿易によって利益を上げるという目的以外はもっていない』と言っている。

それは、TPP騒動の現在も同じである。アメリカン・システムは世界標準だなんて時代は、とっくに過ぎ去っている。今やジャパン・システムが世界標準なのだ。その一例を挙げよう。

以下は、ブログ『中韓を知りすぎた男』さんに投稿した記事と同じ内容である。嘘9000はISO9000のもじりである。

【嘘9000とアンドン】
『アンドン』とはトヨタが生んだ生産方式である。アンドンは工場のラインの作業者のそばにぶら下がっている紐つきランプのことである。この状態が行燈に似ているからアンドンと名付けられた。従って日本語である。

作業者は、生産過程に異常を発見すると紐を引く。紐を引くとランプが点灯し、ラインが停止し、そこの責任者や関係者達が駆けつける。そして関係者は何故異常が起きたかその場で調べ解決する。ラインを止めることは大きな損失であるが、異常の原因を速やかに調べ対応することで、同じ異常を二度と起こさせないことから、結果的にはコストの削減となる。

このアンドンを外国の工場で導入しようとした時、すんなりと導入出来なかった。アンドンの紐は自分のミスでも引かなければならない。自分のミスで工場のラインを止めるのである。査定されてしまうのでは?、ラインを止める判断はもっと上の人間なのでは?、と作業者が躊躇したのが原因である。

日本人は始めからこのような躊躇はしない。アンドン生産方式は正直を前提にしたシステムであり、人間を信用したシステムである。日本で当たり前とされたのは、日本の社会全体が正直を前提に、又人間を信用して動いているからである。欧米ではこのアンドンは革命的思想として受け入れられた。

それはイギリス生まれのISO9000と比較して見れば分かる。ISO9000で書類を提出させるのは、不正が行われていない事を証明する為である。しかし幾ら書類の山を提出させても品質は改善されない。書類に嘘が紛れ込ないようにするには、益々書類の山となる。ISO9000は労働者を信用せず、また人格をも否定し、嘘を前提としたシステムなのである。

それに対して、今や『アンドン』は、世界各国の企業で採用されている。革命的思想の意味は、労働者を自発的にさせた方が働くことを認識させたことであり、労働者自身を奴隷意識から開放したからである。

私がこの問題に興味を持って調べたのは、トヨタがISO9000を行っているかであった。果たして、トヨタはISO9000行っていなかった。それどころか、ISO9000の問題点を指摘しているのがイギリス人であり、彼はISO9000の問題点をトヨタ方式を比較した上で言っているのである。

ジャパン・システムとは、人間を信用するシステムである。正直を前提にしたシステムである。それは日本の文化と言るだろう。そして、未だ日本に根付いている文化である。だから津波にあった金庫が届けられ、もの金が持ち主に返されたのだ。

中にあった36億円これを知ってイギリス人は又驚いた。しかしこのジャパン・システムは危機に瀕している。一つはTPP、もう一つは日本の支那・朝鮮化である。(続く)


目の癒し(北斎):江戸時代の人は良く働き、よく遊んだようです。
 

訂正:36億円→23億円

円高の問題点

円高を受けて財務大臣が介入発言をし、日銀も金融政策決定会合で国債などの資産買い入れ「基金」を10兆円増額したが、逆に円は上昇した。

戦前のことを考えると夢のような話である。戦前も戦後も、日本は鉱物資源やエネルギー資源等を輸入しなければ生きていけない国であった。日本が輸出に力を入れたのは、その輸入代金を稼ぐためであった。

国内に資源があれば、外国人の為にあくせく働かなくても、その労力は自分達が豊かになるような仕事に振り向けられる筈であった。ところが資源が無くても円高のおかげで、鉱物資源やエネルギー資源も安く手に入る時代になったのだ。

『万々歳。さあ、より豊かになる為、働くのは自分達の為だけにしておこう』となる筈であるが、そうはならない。円高になろうと、日本は依然資源を輸入しなければならない立場である。輸入代金も、依然輸出で稼がなければならない立場に変わりが無い。

労働力だけが頼りだった一昔と違い、現在の日本の輸出品は高度な技術を必要とする物ばかりである。そして輸出が成功するには、まず他の輸出国との技術競争に勝たなければならない。さらに技術は日進月歩。常に新しい技術を開発しないと、あっという間に取り残される。

取り残されるだけでは無い。輸出競争に負ける→企業の収益の悪化→技術開発予算が減る→技術力の低下→輸出競争に負ける→企業の収益の悪化→・・と負の連鎖に陥り、技術力は低下したままで、二度と立ち直れないことになる。

輸出産業が二度と立ち直れないと言う事は、日本が資源を輸入する代金も払えない国になったままになると言うことである。貿易赤字と財政赤字の双子の赤字の国なると言うことえある。従って円高だから、輸出産業は止めて国内産業にシフトすれば良い、と言う話にはならない筈である。

それだけでは無い。現在の人類の豊かさは、生産性の向上によるものである。その生産性の向上は、殆どが大量生産技術によるものである。そして世界の70億人を相手にする企業と、日本の1億人だけを相手にする企業とでは、生産性がまるで違う。

日本の輸出依存度がGDPの15%程度だと言っても、国内産業が輸出企業に依存する割合はさらに高い筈である。例えば輸出企業が一つ無くなると、その輸出企業に納入する部品メーカも無くなるであろう。しかし、その部品は国内の他の企業でも使用されているのである。その部品が安く調達出来たのは、輸出企業が有ったおかげである。

日本人は、輸出企業の製品を買わなくても、その企業の配当を受け取らなくても、輸出企業があったおかげで豊かさを享受できたのである。

輸出型企業が無くなることは、その企業がGDPにはたしてきた割合以上の損失になる筈である。従って、大量生産技術以外で生産性を上げる手段が見つかっていない現在、この観点からも、日本は輸出競争に負ける訳にはいかないのである。

で、日本の輸出競争力を阻害している円高是正は、円を大量発行すれば立ち所に解消すると思うが、政府も日銀も何故やらないのであろうか。

数年前の輸出産業が推定した円高限度額は1ドル95円。処が今は75円。日本のGDPを考えれば100兆刷ってもおかしくない。幸いにもデフレ不況。大震災の為に金が要る。毎年減らされた国防費の為、低下した国防力を取り戻すにも金が要る。

まず50兆程国債を発行して日銀が買い取るか、政府紙幣を発行すれば、円高も、デフレ不況も、震災復興も、国防力増強も、全て解決出来る筈だが、反日民主党政権は何もしないだろう。

何をするにも、反日民主党政権を潰してからか。
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難航している次期戦闘機選定であるが、F-2を追加生産すれば、多少期限を延長できる。5世代機では無いがF-2はユーロファイターと同じ4.5世代機である。改造すれば将来でも通用する。新型レーダも出来ている。只、追加生産するにはロッキード・マーチン社が廃棄した生産設備を再立ち上げしなければならない。

為替介入などしなくても、F-2を追加生産するだけで、国防力の充実、国内の経済活性、アメリカへの経済支援など、一挙両得ができる筈だが。
何をするにも、反日民主党政権を叩き潰してから

侍文化

日本の文化を言うのなら、まず武士道、武士(もののふ)文化、侍文化を言わなくてはならないだろう。


その前に、10月25日の産経新聞に面白い記事が載ってた。ホワイトハウスで行われた李明博大統領に対する晩餐会の際、メニューに日本料理が出されたことに対して、韓国のメディアが批判しているとの記事である。

なんでも韓国では、近年日本料理に対抗して『韓国料理の世界化』キャンペーンを官民挙げて行われているそうである。この記事を見ると、韓国人でも日本文化と韓国文化が混同されて理解されるのは、好まないようである。

だったら、これを ↓↓↓ 何とかしろぃ。

        

左、日本剣道着そっくりな衣装を着て、剣道は韓国文化だとい言い張る輩。
中、椿三十朗や座頭一映画が、あたかも韓国映画だと言わんばかりのポスター
右、日本の茶道そのままコピーして韓国茶道だと。彼女の師匠っているんですかね。

【侍文化】
日本が他国から侵略されず、欧米の植民地にもならなかったのは、日本に武士がいたからである。実は日本は、他国からの侵略を度々受けている。代表的な侵略者は、新羅、李氏朝鮮である。それが人々の記憶に残らなかったのは、軽く撃退していたからである。

それでも蒙古による侵略は、歴史に残る事件であった。もっとも時の中央政府(鎌倉幕府)には、対した記録は残っていない。鎌倉幕府が大事件とするのは、国内紛争のようである。そして蒙古を撃退したのは神風としてし片付けられ、それが現在も常識となっている。しかし蒙古の撃退したのは、日本の武士達の奮戦によるものである。

神風神話が生まれたのは、大帝国を作った蒙古軍だから向かうところ敵無しの筈で、日本が敵う訳が無いとの思い込みがあったからである。実際、蒙古軍は向かうところ敵なしだった。しかし蒙古軍はそれ程強く無い。

実は蒙古軍はエジブトで完敗し、ドイツでもドイツ騎士団の巧みな戦術により、攻めきれず、危ういとこで撤退している。エジプトで完敗したのは、エジプトにマムルーク軍団がいたからである。マムルーク軍団の戦士は少年の頃奴隷として買い取られ軍事訓練を受けた後、奴隷身分から開放されマムルーク軍団に編入された人間達である。

蒙古軍がアジアやヨーロッパで連戦連勝だったのは、相手にマムルーク軍団のような訓練した戦士で構成された軍がいなかったからと思われる。処が日本にはマムルーク軍団と同じ、子供の頃から軍事訓練を受けた特異な武士が多数いたのだ。

蒙古兵は弓馬術は得意であっても読み書きも出来ず、日本の武士のような死ぬ覚悟の教育等受けてもいない。蒙古兵が略奪し残虐であるのは欲や恐怖心によるもので、規律や義務感からもたらされる日本の武士の勇敢さとは相反するものである。

確かに文永の役では、日本の武士団は集団戦法や初めて目にする鉄砲に苦戦したが、菊池軍は高麗軍を破り、翌日、本格的な戦闘が始まると思われる前に蒙古軍は撤退してしまった。この蒙古軍の不思議な行動に、あれは威力偵察だと解釈する人もいる。しかしそれにしては2万8千にと数が多すぎる。恐らく以外に手強わかったったので、陸で一夜を越すのが恐ろしかったのであろう。それでも戦術としては有り得ない。

弘安の役では、日本の武士達も慣れたのか志賀島に上陸した東路軍を追い落とし、壱岐島に東路軍と江南軍の一部が集結したことを知るや、逆上陸して勝利し、鷹島に集結した東路軍と江南軍に夜襲を加える等、終始の日本の武士団の方が積極的に戦っている。

これ等の戦いと夜間の武士による切り込みは、蒙古軍にとって脅威だったと見え、上陸しようともせず結局は台風に遭遇することになる。この間5月から夏の2ヶ月半、船中の衛生状態は想像を絶する状態と思われるが、それでも彼等は数に勝るにもかかわらず上陸しようともせず、船同士を鎖で繋ぎ船に篭城していたのである。それは偏に日本の武士団への恐怖であった。

確かに西南戦争での武士の切り込みは、近代兵器を持つ政府軍にさえ恐慌をもたらしたのだから、死ぬまで戦う日本の武士は彼等の理解を超えていたようである。元史の中にも『日本兵は頑強で死を恐れず、十人百人遇ってもまた戦う。敵に勝てない場合、敵と刺しちがえて共に死ぬ。戦いに敗れておめおめ帰って来ると倭主が成敗してしまう』と書かれている程である。

この『倭主が成敗してしまう』と言う処が、彼等の精一杯の理解だったのだろう。敵より味方の方が恐ろしいのだと、兵士を脅して戦場に駆り立てるのが大陸の流儀である。しかし日本の武士が勇敢なのは自己訓練の賜物である。自主的なのである。彼等の驚きは、大東亜戦争の時に日本兵の働きを目の当たりにした連合軍の驚きと良く似ている。

勇敢さだけでは無い。武器でも日本の武士は世界で一番長い長弓(和弓)を馬上で操る。文永の役ではその弓で小弐景資が蒙古軍の副将劉復亨を長距離から射倒している。長弓は矢も長く射程が長い。そう和弓は矢を耳の後ろまで引く。イギリス人も長弓を扱うが、実験した結果では和弓のほうが威力が上であった。当然なこと、和弓は竹と木のラミネート構造である。和弓と比較しイギリスの弓は原始人の武器のようである。

日本の武士が扱い難い長弓を使うのは意味有ってのことである。何しろ、日本の武士は世界最高性能の日本刀持つのだ。教育程度の高い武士なら集団戦等、すぐに学習するだろう。

戦った日本軍の数は蒙古軍より少なかった。しかし日本の武士の数は多いのである。1221年の貞永の乱では鎌倉幕府は東国の武士だけでも19万騎を動員している。1359年の九州で起きた筑後川の戦いでは両軍合わせて10万の軍が戦っている。

もし蒙古軍が上陸出来たとしたらどうだったであろうか。 恐らく蒙古軍は全滅していたと思われる。鎌倉幕府は国家総動員令にあたる動員令を朝廷に願い出、勅許されたが動員をかけるまでに、九州の御家人だけが戦い戦は終わってしまった。

持っている武器は同等以上。兵の質も勇敢さも日本軍が上。数も日本軍の方が上となると、13万程度の徴用兵で日本を攻めることが出来ると考えたフビライハーンは日本を知らなさすぎたと言える。

日本を知らないのは現代日本人も同じである。1939年に起きたノモンハン事件では、長く日本軍の完敗が信じられていた。しかしソ連崩壊後に出てきた資料ではソ連軍は日本軍以上の大損害を被っており、ソ連軍歴戦の将ジューコフも生涯で最も苦しかった戦いをノモンハンのハルハ河と答え周囲を驚かせている。又、文禄・慶長の役における泗川の戦いでは7千の島津軍が20万の明・朝鮮軍を敗走させているのだ。

戦争反対と叫んでいる、お花畑の日本人諸君。今君達が生きているのは、命を捨てて日本を守ってくれた日本人がいたからだ。彼等は死の恐怖を克服して戦った。君達にもその血は流れているのだ。そして今、日本は無くなろうとしているのだ。戦え!。

  
 

この記事を書く前、『モンゴル来襲と神国日本(三池純正著)』を読んでみた。高麗軍の将『金方慶』を持ち上げたり、『三別抄』の活躍を大げさにに言ったりする反面、武士が恐怖心で一杯だったとか、日本は完敗だったとか、なんだか著者の出自を疑ってしまうような内容であった。まあ、神風神話は打ち消したいが、武士達が活躍してもらっても困るというジレンマで書いたのであろう。この手の人間の精神分析をして見たい向きには、お勧めの本である。


 


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