http://kojoryoshu83.edoblog.net/%E6%94%BF%E6%B2%BB%E3%83%BB%E7%B5%8C%E6%B8%88/%E5%AE%89%E9%83%A8%E6%94%BF%E6%A8%A9%E4%B8%8B%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%94%BF%E7%AD%96%EF%BC%92安部政権下の経済政策2
国による投資の必要性の続き
前の記事では、国も生産に寄与しており、これを節約と称して縮小したらGDPは減ると書きました。しかし多くの人は、国にはお金が無いので何もできないと思っています。そうでしょうか、貨幣が作られたのはメソポタミア文明が最初と思われますが、都市が形成されたのは貨幣が作られる前だったはずです。お金なんかな無くても働くことで豊かさを生み出だすことが出来たのです。
確かに現代はお金が経済の血液ですから、お金が流通しなければ経済は発展しません。従ってお金の信用が重要です。できる限りお金の価値は変動しない方が経済とためには良いでしょう。と言って金の信用を心配するあまり、何もしなければ豊かさは得られないのです。
そして民間に雇用を生み出す力が無いなら、国が有用な仕事を作り国民を働かせるしかありません。また国民を働かせる金が国に無いなら、お金を刷る(発行する)だけと思いますが如何でしょうか。
また無理に有用な仕事を作らなくても、やり残した仕事や緊急を要する仕事は山程あります。震災復興や災害対策、エネルギー開発は勿論ですが、国防の充実もやらなければならない重要な仕事です。これらも生産余力の有る今なら、お金を刷ることで可能と思います。
安部自民党総裁の、インフレ目標率を設定しての無制限の金融緩和発言には、これらのことが含まれていると思います。安部氏が嫌いなマスコミは、安部氏の発言にけん制しますが、当然日銀による建設国債引き受けも含まれている筈です。
それに対して、『健全な金融政策とは言えない』とか。『将来に不安を抱える個人は貯蓄に走るため、個人消費はさらに落ち込む』とかトンチンカンな事を言う人がいますが、経済学を勉強したが、何の為の経済学か分からっていない人だと思います。一体『健全な金融政策』ってなんでしょうかね。『お金の価値よ永遠に』と思っているのでしょうか。つまり守銭奴とか。
経済の専門家であれば、安部氏に反対する人でも『インフレ目標率を設定しての無制限の金融緩和』の意味は分かっていると思っていましたが、ところが三橋氏のブログ『新世紀のビッグブラザーへ』2012-12-14の記事を見て驚きました。
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11426697378.html
驚いたのは日銀貴族の頭の悪さですが、どうも日銀貴族もマスコミの記者や一般人と同様、理解していないようです。私は日銀の役割は物価安定にあるのだし、経済政策は政治家の仕事なので、日銀だけを責めるのは片手落ちではないかと思っていましたが、彼らは『金融政策は政治家や素人が口に出すことでは無い』、『俺達は経済のプロ』と自負しながらデフレ不況も分かっていないようです。否、そもそも何の為の経済学か分かっていないのでしょう。安倍氏が言った日銀法の改正の理由は、そんな彼らが金融政策に口を出しているのが問題だからだと分かりました。
どうも日本は頭の悪い人間に自信を持たせる教育を行い、頭の悪い人間が国を取り仕切るようにしてしまったようです。と言うより頭の悪くする教育を行ってきたせいで、そうなったのかも知れません。それにしても政治家や官僚、またマスコミのトップに似たような『自信が有る頭の悪い人間』が一杯います。『NHK一万人集団訴訟』に不条理な判決を下した裁判官も同じでしょう。
そんな彼らが生み出されるメカニズムとしては、頭の悪い人間が『自信が有る頭の悪い人間』に騙されて『自信が有る頭の悪い人間』が作り出されて行くと言う、負の連鎖になっているように見えます。高学歴の人間がオウムや支那・朝鮮に騙されていたり、高学歴の人間程、東京裁判史観から抜け出ていないのもそのせいでしょう。何故此処に来て、親中・親韓・親北で反日の日本人が増えて、日本が亡国の瀬戸際になったのが、それで説明つくような気がします。
『霞ヶ関改革』や石原慎太郎が言う『官僚主導打破』もこの問題を指しているのかも知れません。でも問題は官僚の問題と言うより教育の問題と思います。脱線しました。でもこの問題は経済問題以上の問題かも知れません。
次期首相となる可能性の高い安部氏に期待する人は、安部氏の経済政策を正しく理解することが必要と思います。三橋氏が対談した日銀貴族のような手合いは一杯います。まずは自信の有る馬鹿に騙されないように、自分の頭で考えるべきでしょう。
円安の必要性
そしてお金を刷らねばならないもう一つの問題は、円高問題です。円高と言えば為替介入ですがデフレ、震災復興を考えればお金を刷って、円の価値を薄めさせるのが正しい方法と思います。何しろ他国も刷っているのですから。そして円高による問題は、企業の輸出競争力の低下の問題です。
日本は『貿易により発展途上国の成長を取り込むのだ』とか、田中康夫氏のように『日本は貿易立国だ』とか言う政治家がいますが、日本を韓国のように貿易や海外からの金の流入に依存する国にするのは間違いでしょう。
確かに、原発事故により増えた石油・天然ガスの輸入代金は稼がなければなりません。でもそれ以外稼いだ金で一体何を輸入しなければならないのでしょうか。輸出するのは、日本に無い資源や材料を買う為の代金を稼ぐのに必要ですが、輸出製品を作るために働くと言うことは、外国の為に汗を流しているのと同じ事なのです。
マスコミにも同じような事を言っている人がいますが『発展途上国の成長を取り込む』とはどのような事でしょうか。彼らの購買力が旺盛と言ってもたかが知れています。発展途上国は生産性が低いから発展途上国なのです。仮に彼らの購買力が旺盛であったとしても、ギリシャの二の舞になることだって考えられます。
それより、外国の為に汗を流すのなら日本国民の為に汗を流す方が日本国民は豊かになるのではないでしょうか。
製造業や旅館・ホテル等が外貨を稼きたいのはしょうがないでしょう。自社の存続の為なのですから。しかし日本と言う国家が必要以上に外貨稼ぐ必要は無いでしょう。輸出は日本に無い資源や材料を買える代金が稼げる程度に留め、国の政策としては国を豊かにする為の内需に力を注ぐべきです。
では何故円安が必要かと言えば、現在企業が輸出競争力を持つと言うことは、その企業が先端分野の技術を持つ事と同じであり、輸出競争に負けると言う事は先端分野の技術を失うことと同じだからです。そして大量生産が出来なくなると言う事は、生産性が落ちると言うことです。勿論多くの人が指摘するように、空洞化の問題もあります。
これが貿易に依存しなくても先端技術を確保出来、生産性が低下しないのなら、日本はそれ程貿易に依存しなくても良くなるでしょう。否、それを目指すべきです。従って、円安にする目的は上記の為であり、貿易立国になるためではありません。より外貨を稼ぐ為でも有りません。現在は過渡期と見るべきです。
と言っても、将来貿易を無くする事を目的にする必要は無いでしょう。『世界の人に自分の作った物を評価してもらいたい』、『世界の人にサービスをしたい』の夢は持つべきです。
結論から言えば、円高の分円を刷り、その円を内需に使い、国内経済の活性化と輸出企業の競争力をつけると言う、一挙両得を狙うべきだと言うことです。
この問題(貿易問題)はグローバル化の問題と結びついています。(続く)
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上記の、国による投資の必要性も金融緩和もインフレ目標も円高問題も、部分的に言う政治家はいますが、全て言う政治家は安部晋三氏しかいないようです。明日は選挙です。
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