http://kojoryoshu83.edoblog.net/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E6%8E%A8%E9%80%B2/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AE%E8%96%A6%E3%82%81%EF%BC%91原発の薦め1
核武装するなら、原発はどうするかを言わなければならない。結論から言えば、勿論原発を手放すべきではない。
処が、福島原発事故からおかしな雲行きになった。イタリアに加え、ドイツも原発廃止の方向に動いている。何故か皆嘗ての枢軸国である。福島原発事故が起きたとき、アメリカ政府は、原発から80km以内にいるアメリカ人に対して避難勧告をする程だったが、アメリカ国内の原発を廃止する方向に動いてはいない。
支那、ロシア、仏の核兵器保有国は勿論原発を廃止等しないし、韓国やベトナムなど原発を増やす国もある。しかし日本は、電力が足りないにも関わらず、無傷の福2を稼動させる動きもないし、むしろ浜岡を始め原発を止める方向にある。それは日本人が放射線被害にたいして、未だ理解していないからである。
私も、福島原発の爆発事故には驚いた。すぐさま本屋にとび、放射線に関する本を買った。『人は放射線になぜ弱いか』近藤宗平著)は役に立った。又、インターネットでもあちこちを検索し調べた。日本財団・緊急シンポジウム 「福島原発事故 」の動画の内容は、『人は放射線になぜ弱いか』に書かれていることと近藤宗平の言っていることは同じであった。
動画:『日本財団・緊急シンポジウム 「福島原発事故 」』(注、時間がかかる)
山下俊一長崎大学大学院教授、前川和彦東大名誉教授、神田玲子放射線医学総合研究所 上席研究員両者の結論は『チェルノブイルで白血病で死んだのは2名だけ、その地では通常の10倍以上である500-5万ベクレルのキノコ、野菜を食べているにも関わらず。放射性セシウム137での障害は発見されていないし、癌発生率は変わらない』、また、放射能恐怖症を起こさせたデマ情報の方が、実際の死の灰より有害である』と同じであった。
そして私が吹っ切れたのは、気象研究所の
『「環境における人工放射能の研究2009」について』を見てからである。
表は立法メートル当たりのベクレルであるが、シーベルトに換算しても比としては同じの筈である。1955年から1965年頃の放射線量は原発事故前の1万から千倍。原発事故前の日本各地の放射線量は凡そ0.05μSv/h程。それの1万倍と言うと凡そ500μSv/h。千倍なら50μSv/h。
このような高い放射線量は、飯館村どころか福島第一原発の正門近辺でも測定されないであろう。処が日本国民は数十年にわたり、このような高い放射線量に晒されながら、世界一の高寿命を誇っている。なのに今の日本は、僅かな放射線を大問題の如く取り上げ、40年間も原発の恩恵を受けたのに、原発を廃止しようとしているのだ。
福島原発事故はダービン建屋が破壊されただけでなく、格納容器も破損し、炉心溶融を起こし圧力容器の底が抜ける程の大事故であった。しかし、海外の学者の中にはこれを予測していたように発言していた者もいた。『炉心溶融が起きれば、圧力容器の底が抜け、燃料はコアキャッチャーの処で止まります』。実際その通りになった。彼は『放射性物質を含んだ水は海に流れ、希釈される』と事も無げに言っていた。少なくとも、福島原発事故は、それほど問題では無いと思っていた人間は居たようである。
私は、まだ上記の結論を下していないとき、原発反対の立場の人間の動画も見た。しかしながら、のっけから反原発の人が言っていることには引っかかるものがあった。例えば、反原発の後藤政志氏は元東芝で格納容器を設計していたエンジニアである。誠実な性格と思われ、彼が言う原発技術の困難さは説得力が有った。
しかし、福島原発の事故は電源喪失により冷却機能が失われて起きた事故である。彼の言うように、細かい技術の困難さや、いい加減の施工により起きた事故では無い。電源喪失が起きても、冷却機能を維持出来るような設計になっていれば、防げた事故である。それは不可能な技術ではない筈である。開発に携わるものが注意して設計していれば防げた事故である。従って後藤政志氏が反原発になる理由は無いということである。
もう一人の反原発学者の小出裕章氏の動画に至っては、疑念しか浮かばなかった。彼は自らを40年間原発に反対してきた人間として紹介する。40年間安全な原子力発電の開発を試見たが安全な技術は見出せず、終に反対するに至ったなら分かる。40年間原発と言えば、大学に入学したときから反対だったのだろう。なんだ原発反対なので原子力を学んだのではないか。この紹介を聞いて、偽者と断定した。
動画:『隠される原子力』 小出裕章氏彼の動画には、JCOの事故で被曝した焼け爛れた腕が出る。こんな症状になった人は、チェルノブイルでも爆発した原発にいた作業員ならともかく、一般住民にはいなかった筈である。勿論、これから福島県民には一人も出ない筈である。彼のやらんとしているのは、人々を恐怖でもって反原発に扇動しているにすぎない。
小出裕章氏の立ち位置は『なぜ、朝鮮は文明国になるために必要な「原子力開発」をしてはならないのか?』と北朝鮮の原子力開発は擁護するが、北朝鮮に対して原発は危険だと警告はしない立ち位置のようである。彼が反対なのは日本の原発だけである。
ダブルスタンダード日本の原発だけ反対というのは、反原発団体の共通事項のようである。反核、反天蓮などと同じく朝鮮人の多い反原発団体は、支那や韓国の原発は無視するのが多い。彼等が反対するのは日本の原発だけである。反核と同じ構図である。
反原発の流れは、反核と同じである。アメリカの影が見えるのは私だけであろうか。
(続く)
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