http://kojoryoshu83.edoblog.net/%E5%85%B1%E7%94%A3%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AB%E4%B8%BB%E7%BE%A9/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AF%E5%85%B1%E7%94%A3%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%81%A7%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%EF%BC%92アメリカは共産主義の国であった2
「アメリカは共産主義の国であった」。その結論は「OSS」が出来た経緯とOSSが日本に行った事を知った時からである。
OSSは、F・ルーズベルト大統領が対日戦略の為に1942年6月に設立した防諜機関で、後のCIAの前身である。この本は、田中英道氏がワシントン公文書館に立ち寄り、戦後解禁になったそれらに関する資料を読み解いて書き上げたものである。
OSSは1945年に解散したがアメリカの日本支配に大きな影響を与えた。勿論マッカーサーの対日支配もOSSの指導によるものである。東京裁判も日本国憲法成立もそうであり、天皇を東京裁判から除外したことを決めたのもマッカーサーではなく、OSSの当初からの方針『日本計画』だったのだ。
この本の骨子はOSSのメンバーがどのような人間で構成され、彼らがどのような意図を持っていたかを暴いた事である。それによると、OSSの主要なメンバーはユダヤ人であり、共産主義の一派であるドイツ・フランクフルト大学で始まったフランクフルト学派の人間だったのである。
マルクス主義が階級闘争から一挙に暴力革命に向かわせようとしても、より高い賃金を得ようとする労働者は階級闘争を忘れてしまう傾向に陥いってしまう。そこで階級意識を待たせるためには、文化活動全般を通じて階級意識、差別意識をつくりだす運動を起こさなければならない、と考えたのがフランクフルト学派である。
今日の反戦、差別撤廃、フェミニズム、ジェンダー、等の運動なども全てこのフランクフルト学派の理論によるものであり、革命の第一段階の為のものである。また戦後構造改革路線の名で広まったそれは、フランクフルト学派そのものの理論なのである。OSSはそれを応用して日本の体制を転換しようしたのであるが、当然彼らが作った日本国憲法は、革命の第一段階が目的だったと言えるだろう。
処で、何故OSSの主体がユダヤ人で、何故共産主義者ばかりだったかであるが、OSSを作ったF・ルーズベルト大統領はロシア革命における社会政策を賛美しており、社会主義的なニューディール政策を見れば、ルーズベルトが隠れ共産主義者であった可能性が非常に高いのである。またルーズベルトはユダヤ人の後裔である。彼が大統領に選ばれたとき、全米のユダヤ市民から「モーゼの再来」として密かに尊敬を受けていたことは、その方面の人々に知られていることである(p22)。
むしろこの疑問(上記の何故)は、何故ユダヤ人に共産主義者が多いのかと考えるべきだろう。つまりユダヤ人達は共産主義に何を託そうとしているかである。そう考えると、戦後ブェノナ計画で明らかになった「ルーズベルトの周りにソ連のスパイが多数おり、彼らが日本との戦争を画策した」は、「ルーズベルト自身が仲間のユダヤ人と共謀して日本が開戦するように導いた」とするべきだろう。そしてソ連のスパイと追求され自殺しハリー・ホワイトは、蜥蜴の尻尾切りだったと考えるべきである。
共産主義が何であるかは、OSSの『日本計画』を見るれば分かるだろう。
最初の項目は軍事的なものである(p45)
1、日本軍事作戦を妨害し、日本軍の士気を傷つける。
2、日本の作戦能力を弱め、スローダウンさせる。
3、日本軍当局の信頼をおとしめ、打倒する。
4、日本とその同盟国及び中立国を分裂させる。
その上でその目的のために8つの宣伝目的が設定されている。(p46)
1、2、省略
3、日本の民衆に、彼らの現在の政府は彼らの利益に役に立っていないと確信させ、普通の人々が政府の敗北が彼ら自身の敗北とみなさないようにすること。
4、日本の指導者と民衆に、永続的勝利は達成できないこと、日本は他のアジアの民衆の必要な援助を得ることも保持することも出来ないことを、確信させること。
5、日本の諸階級・諸集団の亀裂を促すこと。
6、内部の反逆、破壊活動、日本国内のマイノリティー集団による暴力事件・隠密事件への不安をかきたて、それによって、日本人スパイ活動対策の負担を増大させること。
7、省略
さらには日本について次のような分析を行っている(p48)。
第一、第二、省略。
第三に、朝鮮人、教育を受けた朝鮮人は日本語を話す。話さなければならない。日本にも多数住んでいるが、同化されていない。
第四に、「エタ」即ち被差別部落民。「エタ」は日本における不可触賎民である。人種的には他の日本人と区別できない。彼らは日本においてアメリカ黒人に比すべき位置にある。
これを見て一貫しているのは、共産主義者お得意の、人々に猜疑心を植え付け、不満を煽り、不安に付け込んだ分断工作である。確かに戦争目的だけ考えれば、その工作もあり得るだろう。しかしこの悪意を持った工作は、占領政策でもあったのだ。事実、プレスコードで朝鮮人への批判を禁じながら、朝鮮人による犯罪や日本人への暴行をGHQが見て見ぬ振りをしていたのは、『日本計画』が終戦後も続いていた事を物語る。
結局の処、共産主義とは、国家を解体し、社会を破壊し、文化を破壊し、家庭を破壊し、人々をばらばらにする「悪意そのものが共産主義である」としか考えられない。何故「悪意」かと言えば、カイロ宣言 にある「朝鮮人民の奴隷状態に留意し、云々」は、『日本計画』が「諸階級・諸集団の亀裂を促すこと」や朝鮮人に言及していることと全く同じ意味を持つものである。カイロ宣言は1943年。当然OSSの方針の下に出された宣言である。然しながら、朝鮮人民の奴隷状態に留意していながら、お膝元のアメリカの黒人が置かれた状況に何ら留意しないのは如何なることか。
アメリカの黒人に選挙権が与えられたのは、実に1964年の東京オリンピックの翌年である。その間アメリカにいた共産主義者達は一体何をしていたのか。日本の朝鮮経営については捏造してでもあげつらうが、アメリカの共産主義者が黒人に救いの手を差し伸べることは無かったのだ。これがアメリカの共産主義の実態である。
それに対して、戦前の朝鮮半島では総督府の知事の殆どが朝鮮人である。1万人以上の日本兵の生殺与奪を握る朝鮮人の陸軍中将もいた。『従軍慰安婦が性奴隷』と同様、総督府時代の朝鮮人の何処が奴隷というのか。従って、共産主義者がマイノリティや差別のことを声高に言っても、それは破壊活動に利用する道具にすぎなかったと言うことである。
ともあれ、OSSは日本を共産主義の国しようとしていたのは確かである。戦後初の首相に野坂参三を担ぎ上げようとしたこともあった。野坂参三もその気になっていた。理由は野坂参三も、しばらくは天皇を存続させるという、OSSの方針である二段階革命理論と同じ考えと一致したからである。従って『日本国憲法』に象徴天皇が詠ってあっても、行く行くは天皇を無くそうとしていることには変わりがない。皇族を極限まで減らしたのはそのためである。当然『日本国憲法』は悪意が込められた憲法なのである。そしてやはり『日本国憲法』を作ったチャールズ・ルイス・ケーディスはユダヤ人であり、共産主義者と疑われている人物だったのだ。
しかし、OSSが行ったことで一番不可解なことは、中華民国を捨てて中華人民共和国を選んだことである。アメリカは蒋介石を捨てて毛沢東を選んだのである。「共産中国はアメリカがつくった」と言って良いだろう。その中心人物はマーシャルプランで有名なジョージ・マーシャルである。赤狩り有名なジョゼフ・マッカーシーが一番槍玉に挙げたかったのは、マーシャルだったであろう。しかしマーシャルはノーベルまで賞もらって逃げおうせ、マッカーシーの方は上院譴責決議をされ力を失った。共産主義者の勝利である。(ジョン・F・ケネディーはマッカーシーを擁護した。ケネディーの不可解な死は関係があるのだろうか)
そして現在、依然アメリカは共産中国を支持し、台湾を国家として認めていない。そればかりか、あれだけ人権人権とうるさく言う国が、共産中国によるチベット・ウィグルの侵略・虐殺については殆ど抗議する事がない。ウクライナ問題では、すぐさまロシアへの経済制裁を決めたにも関わらずにである。理由は中国がアメリカが生んだ共産国だからだろう。また従軍慰安婦問題は、OSSの占領政策が今もアメリカが対日政策であることが証明した。アメリカは今も昔も共産主義者が牛耳る国なのである。
最後に、共産主義者が悪意をもって工作活動をする人間であることの例を示そう。それは、この本の最後の方に書かれている田中英道氏の実体験の話である(p214)。それは田中氏が平成15年、ベルリン大学から招聘を受け、半年間日本の歴史とくに文化史を講義するように依頼されたのだが、ところがこの招聘は撤回されてしまう。理由は田中氏が『(新しい歴史教科書を)つくる会』の活動をしているからだったのである。
しかし、一度出した公式の招聘を撤回するには相当な反対があったことを物語る。幸い同じベルリン大学かから「東洋の西洋美術への影響」というテーマで招聘状が来たので、行ってきたところ経緯が分かった。日本史の文化史の講義は、もともとフランクフルト大学の教授がやるはずであったが、それが断られたので田中氏のところにお鉢が回ってきたのだった。だが、田中氏が招かれることを知ったその教授は猛反対をし、それだけでなく、その声が大学の理事会においても多数を占めることになったのである。
フランクフルト大学と言えば、前述のマルクス主義フランクフルト学派の牙城である。田中氏は「その教授がどのような思想の持ち主か知らないが、彼らにとっては日本の文化史(綿々と現代まで続いている日本の伝統と文化)が、彼らにとってはナショナリズムの典型と思われたのでは無いか」としているが、はたしてその通りだろう。
まず、彼らが日本の歴史教科書問題を知っている怪しさ。他国の教科書問題を問題視する怪しさ。学術的な問題であれば、討論なり問題点を指摘する論文でも書けば良いところを、問答無用な多数派工作で潰す怪しさ。多数派工作で潰さなければならない行為こそ、共産主義者が自らの悪意を隠蔽しようとする証拠なのである。
共産主義者と言えば工作。共産主義がユダヤ人と密接に絡んでいることを否定する工作もあるし、それを肯定しながらオカルト説を交えてオカルト・ユダヤ陰謀論に導く工作もある。だが、共産主義とユダヤ人は表裏一体の関係にあるのある。
「何故ユダヤ人に共産主義者が多いのか」との設問の解答は、ユダヤ民族の深層心理に埋もれ、ユダヤ人自身も回答できないのだろう。しかもその理由が他民族には言えないもので有ればなお更である。だから工作に走るのである。彼らの思想は、彼らの悪意の言い訳にすぎないのである。
共産主義の思想をよく見れば、彼らの深層心理がよく分かるだろう。まず国家への憎悪である。その憎悪は国家を形成する伝統・文化に向かう。何故なら強固な国家とは、伝統・文化の上に築かれているからだ。特に古い君主制の国に対してはなお更憎しみを抱くようである。ロシア革命の主体はユダヤ人だった。
しかし共産主義革命が成功したソ連では、人民はさらに抑圧された。ドイツによるホロコースト以上の人間が殺された。共産主義により人民は不幸になったのだ。共産主義国家となった中国も同じであった。それでも隠れ共産主義のユダヤ人達は、ソ連や応援していた。共産主義とは破壊することだからである。
矛盾に満ちた共産ソ連は崩壊し、共産中国も崩壊間近である。流石に共産主義は流行らなくなった。だが、共産主義達は別の顔になって、同じ目的の工作を行っている。国境を無くし、行く行くは国家を無くすための、TPP,グローバル主義、移民、外国人労働者の受け入れ。家庭を破壊し、伝統・文化を破壊する、ジェンダーフリー、男女共同参画、夫婦別姓。国民の堕落が目的のカジノ計画。人権と言う名の言論封殺。生まれるのは、牙を抜かれ、支配しやすくなったばらばらの個人である。共産主義の目的はそれなのである。
最後のターゲットは日本である。
注、田中英道氏は便宜上フランクフルト学派の思想を社会主義として共産主義と分けているが、当方はその手の話にあまり詳しくはなく、社会主義も共産主義も同じ方向を目指しているのだろうからと、乱暴であるが共産主義に統一している。
PR