一般の人から見た左翼やカルト信者は論理破綻した珍妙な人にしか見えませんが、それは彼らの考え方が束縛されているからです。彼らは洗脳により自由な考え方が出来ないのです。でもカルト信者である共産主義者には、教祖的立場の共産主義者と、彼らにマインドコントロールされて共産主義者に仕立てられた者の二通りが有り、そして教祖的立場の共産主義者はタルムードを信仰しているユダヤ人だと言いました。
問題なのは、その教祖的立場である共産主義のユダヤ人です。彼らはタムルードの教え通り、異教徒を騙す事になんら束縛されないからです。其の点に関する限り彼らは思考が自由で、何でも有りの世界に生きています。それに対して一般の日本人は実は、道徳感や社会常識により考え方を束縛されているのです。教祖的立場の共産主義者から見れば、一般の日本人はよけいなものに束縛されて騙される馬鹿な人間と映るでしょう。
そこで悟りの話が出てくるのです。悟り、即ち解脱とは一切の束縛から抜け出た状態の事です。多くの日本人が悟った状態になれば、又立場が逆転しますね。悟った者から見れば、教祖的立場の共産主義者なんか束縛されて自由な考え方が出来ない哀れな人としか見れなくなります。もう騙される事もなく洗脳される事も無く、彼らは脳科学の研究対象ですね。
お金の話
国にとって重大事項は、食料とエネルギーと国防の確保です。この三つの確保には、国の経済力が必要になります。特に国防の確保は軍事力、即ち科学・技術力、即ち国民のスキルなので、経済力と密接に関係しています。それには、お金の事を知っておく必要が有ります。
TVや新聞で、未だ多くの有識者と言われている人が「国の財政赤字で日本が破綻する」なんて言うので、日本の将来や自分の将来を心配し、悲観している人もいると思います。しかし心配するべきは別の事です。
財政赤字は国債の発行によるものですが、「国債を買っているのは殆どが国民で(95%)、国の借金は国民の資産ではないか」とか「国債は円立てなので、外国人に買われても、円を刷って返せば良い」とか慰めてくれる人もいます。
その答えに間違いは有りませんが、それでも心配する人は「借金には変わりは無く、国債の発行は止めるべきだ」と思う人もいるでしょう。そして「私達が働いて、税金を払って国は保っているのだから、節約すべきだ」とか「無駄な公共事業は止めるべきだ」と言うかも知れません。しかしそれらの心配について、私は別の答えを持っています。
世に有るお金は誰かが銀行から借りたもの
皆様はお金がどのように生まれたか認識しているでしょうか?。お金は誰かが銀行から借りなければ世に存在しません。そう言うと江戸時代以前からお金は有るので、語弊があるかもしれませんが、それらのお金は明治のおり円に交換されている筈で、現在のGDPに比べれば有っても僅かです。従って皆様のポケットに有るお金、銀行預金しているお金、世に出回っているお金、全てが誰かが借金したお金なのです。
そんな中、国が借金を全て返したらどうでしょうか。現在国の借金は約1千兆円。GDPは約500兆円。お金は経済の血液と言われているものです。なので若し国が借金を返したら日本経済は即死です。預貯金が1千400兆円ほどあると言われていますが、それでも国が借金を全て返したら日本経済の死に変わりは無いでしょう。国が借金を返したら日本は破綻するのです。
国が借金を返済するには大増税をするしかありませんが、短期的に返済することはまず不可能ですし、長期的に返済計画を立てても、経済活動に必要なお金が減ることに変わりが無く、若し増税で返済しようとするだけで日本経済は途中で衰弱してしまう筈です。経済が衰弱する事とはGDPが落ちる事に他ならないので、逆にGDPを上げるには、国債をもっと発行して借金をしたほうが良い事になりませんか。
次の式を見て下さい。覚えておいて得になる訳では有りませんが損になる事はないでしょう。
・税収=名目GDP×税率×税収弾性値
・国内総生産(GDP)=個人消費+民間投資+政府支出+純輸出
(純輸出=輸出-輸入)
税収弾性値とはイカサマ経済学で使用するサジ加減値で大体1です。これらの式で分るように、GDPを上げるには政府支出を上げれば良いことになりますね。税収もGDPを上げれば増えるのです。でも政府支出を上げるのは「国債発行するのだから、借金も増えるのではないか」と言う人もいるでしょう。その心配を念頭に別の話をします。
室町時代はお金を輸入していた
室町時代、流通が盛んになり銭が足りなくなり明銭を大量に輸入しました。今で言えば輸出して外貨を稼ぐと言えますが、この場合欲しかったのは流通させる為の銅銭で、現在のように石油代金を支払う為の外貨(ドル)では有りません。馬鹿々しい事に輸出していた物の中には銅も有りました。室町幕府に経済の事が分る人がいれば銅銭をばんばん鋳造して幕府は潤った筈ですが、義満の道楽に使われただけでしょうから、余計な知恵者がいなくて正解でした。
潜在経済力分お金が必要
上記の事から、その国のお金の量は、その国の潜在的な経済力程必要ではないかと考えられませんか?。『潜在的経済力がある→お金を増やす→経済活動が盛んになる→職人のスキルが上がる等の相乗効果でさらに潜在的経済力が大きくなる→お金を増やす→経済活動が盛んになる』で、室町時代は明銭の輸入でお金の量を増やしていたのですが、幕府が銭を発行して増やしても良かったのです。
現在はお金の量を増やすには、①民間が銀行から借りる、②政府が国債を発行する等が有ります。しかし①の民間が銀行からお金を借りる場合も、②の国が国債を発行する場合も借金なので、返してしまえば国全体のお金の量は減ってしまいます。しかも利子分まで返済するので、もっと減ってしまいます。ではどうするか。①の民間は返済しないと駄目ですね。モラルが崩壊します。そこで国の借金をさらに積み上げて、②の日銀の国債買い入れとなります。
これについては幾ら借金が積み重なろうと気にしなくて良いと思います。何しろ日銀は国の子会社ですから。でもどうしても気になる人は、政府硬貨の発行とか日銀の国債直接買い取りなんて手も有ります。禁じ手だと牽制する人もいますけど、心配するべきは国の借金では無く、日本の経済が落ち込むことです。
国民にスキルが有る国はハイパーインフレにならない
又、国債発行や日銀の国債入れについて「ハイパーインフレになる」と言う人がいますが、ハイパーインフレになる国は、国民のスキルが低いとかインフラが整っていなかったりとかで、元々物が作れない発展途上のような国です。なので日米独のような先進国は絶対になりません。仮にインフレになっても、物の値段が上がっても給料も上がり、生活の質は変わらない筈です。むしろ恐ろしいのはデフレです。
仕事をやってこそ、スキルは上がる
国民に幾らスキルが有っても、仕事が無ければスキルは落ちます。人のスキルは学校教育によるものだけでは有りません。むしろ仕事を通してこそスキルが上がるものです。その仕事が無くなるのは、GDPが落ちる為で、その原因はデフレを放置することです。更にデフレ放置すれば、発展途上のようにハイパーインフレを起こす国になるでしょう。実は日本はデフレと言っても、預貯金が一杯有ります。でも誰も投資をしないし、皆使わないのです。それが所謂資産デフレです。そこで国の財政出動が必要になるのです。
そうなると[無駄な公共事業]等言えなくなりますね。「私達が税金を払っているから」も不遜な考えです。日本の農業人口は5%以下です。殆どの人は人に対するサービスが仕事なのです。でもそれが国民の豊かさに繋がっているのです。と言っても1人で出来る仕事を2人でするような無駄はいけません。仕事は、常に合理化を図るべきです。そこで余剰人員が出て、民間が使わないのなら、すかさず余剰人員に仕事与える事が国の役割なのです。
輸出とは外国のために働くこと
日本の貿易依存度は28%程度です。先進国の中では米国(21%)に次いでの低さです(独71%、韓国72%)。それなのに多くの人は外貨を稼ぐ事が良い事だと思っています。確かに日本は資源が無いので外貨を稼ぐ必要があります。しかし外貨を稼ぐと言う事は、実は外国の為に働くと言う事なのです。それに外貨とは外国が刷ったお金に過ぎません。それなら自国でお金を刷って、輸出産業等で働いていた人を国の為になるような有用な仕事に付かせた方が良くありませんか。
国による貨幣創出の真の目的は国防力のアップ
輸出とは外国のために働くことですが、然しながら輸出産業の国際競争力が落ちると貿易競争に負け、技術者等のスキルが落ちてしまうので当面のところ負ける訳には行きません。又輸入も国民の仕事を奪い、それにより国民のスキルも落ちてしまうので輸入に頼るべきでは有りません。と言っても現在は、そんな日本の行動を世界は許して呉れそうも有りませんので、少しずつ貿易依存度を下げ、その分国が技術者等に、より高度の仕事を与えることが良いと思います。
その目的はお金の話の冒頭で述べたように、日本の国防力を常に最先端にする為です。そしてそれ等に必要なお金は、国債発行→日銀買取と書いてきましたが、インフレにならないように監視しているだけの日銀など介さず、もうお金の発行は国の仕事にするべきでしょう。国による貨幣創出です。
第2の黒船はグローバリズム
此処まで書くと、言っている事は明治以来の富国強兵制では無いかと思われますが、その通りです。言わんとすることは第2の黒船に対処する為です。江戸幕府は軍事力整備にかまけて黒船危機に対処出来ず、明治以降の富国強兵制も結局間に合わず敗戦を迎えたのですが、現在何も対処しなければ第2の黒船が現れ、第2の敗戦を迎えることになるでしょう。そして第2の黒船とはグローバリズムの事です。グローバリズムが第2の黒船か?。第1の黒船も、自由貿易に名を借りた軍事的恐喝だった事を忘れていませんか?。
この中でE・トッドは興味深い事を述べています。「経済危機に対応する対策が活発で、貨幣創出を試みているのは米英の国々であり、日本です。・・・ユーロ圏は、・・・共通通貨のせいで立ち往生しています。その通貨が作られた時代には、貨幣創出が自由にやり直せることが重要になるとはわかっていなかったのです」と。
又、自由貿易を推し進めれば何処の国もドイツのようになれる訳では無く、ドイツが一人勝ちしているのは他国に金を刷らせない共通通貨のせいであり、ドイツはEU内の国を食い物にしているようです。
でも安倍政権は国による貨幣創出の意味も分らず、馬鹿なことにカジノや観光で外貨を稼ぐとか、外国人を雇用するとか言ってます。またトランプ政権下のアメリカも、依然ドル発行は国家では無く、世界を又に駆ける国際金融資本です。アメリカは未だグローバリストが支配する国なのです。第2の黒船が又アメリカになる可能性は大です。
長ったらしく書きましたが、書くべき事がかなり抜けてました。