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崗上虜囚の備忘録

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杉尾議員は放送事業者とお友達

森友学園問題も加計学園問題も、学園理事長が首相のお友達だから担当役人が忖度したのだろう、との話から始まった。確かに加計学園の理事長は首相のお友達だったが、加計学園問題は文科省のサボタージュによるものであった。この問題は既に収束しているが、むしろ問題の本質であるサボタージュの理由が、文科省による獣医学会とその関係する政治家への忖度ではないかの疑いが出てきているのだ。
 
では森友学園問題に関してはどうかと言うと、その後の籠池理事長の行動を見ると、首相が秋葉原で都議選の応援演説をするときに理事長夫婦共々反安倍であるTBSに付き添われて登場し、夫人が「安倍の人殺し!あいつが全部悪いんだ」と叫んだり、息子が国会前で共謀罪反対デモに参加したりと、籠池理事長は首相のお友達どころか反安倍側だったのである。
 
そこで森友学園問題を、あくまで役人の首相への忖度にしたい勢力は、今度は昭恵夫人に焦点を合わせ、近畿財務局が夫人に忖度して、不当に高いゴミ撤去費用を算出して土地の安く売ったのだろうと言出だしたが、ゴミ撤去費用を算出したのは大阪航空局であった。近畿財務局は森友学園側の藤原工業が算出した9億6千万円を蹴って大阪航空局に算出してもらったのだ。当然そんなことを昭恵夫人が知るはずもない。
 
尤も、ゴミ撤去費用を大阪航空局が算出した話は1年前から分っていた話である。従って、森友学園問題は籠池理事長の詐欺の話と、そこから派生した財務省の改竄問題だけになって終わるだろう(大阪航空局によるゴミ撤去費用算出が妥当だったかの問題は残るかも、それより辻元清美と連帯ユニオン関西生コン支部の問題の方がメインかな)。
 
でも此処で言いたいのは森友学園問題ではない。マスコミや野党が、権力を持つ者の「お友達」と「忖度」を如何に問題にしていたかである。彼等に取って「お友達」と「忖度」は、それ程大きな問題だったのである。
 
【杉尾秀哉議員は放送事業者のお友達、なので忖度しました
そこに現れたのが、首相が目指す放送事業見直しをすることに対しての杉尾秀哉議員による国会での発言である。
 
「首相は一部のテレビ局や放送内容に不満を持っているのではないか」と指摘し、放送法4条の撤廃について「4条は放送局にとって政治や公権力の介入を許す口実にもなりうるが、介入から放送の自立性を守る盾にもなる。撤廃されると偏向報道を助長しかねない」と言ったのである。つまり既得権者であるTV放送事業者が損になる放送事業見直しを牽制したのである。
 
Wikによると、杉尾議員は元TBSテレビ報道局記者、解説委員とある。言わばTBSの友達である。否、只のお友達どころか「ひるおび!・第2部(2017年3月23日、ゲスト出演」、「BSフジLIVE プライムニュース(BSフジ、2017年3月24日、ゲスト出演)」とあるので、権力、即ち絶大なる宣伝力持つTV放送事業者に利益供与を受けている政治家ではないか。
 
現在、15秒間放映するテレビのCM料金は、8万~15万×視聴率、だそうである。仮に『ひるおび』の視聴率が7%として『ひるおび』で30秒間発言すると、112万~210万円程のCM放送をしたことになる。
 
国会議員の中にはTVに出て発言したい者もいるだろう。下手なチラシやポスターなどより絶大な宣伝効果があるからである。しかし殆どの国会議員は出れない。ところが杉尾議員はTVに良く出ることが出来、100万円以上の宣伝をただで行えるのである。勿論そんな事が出来るのは、杉尾議員がTV関係者の友達だからである。否々、只のお友達ではない。お友達(TV放送事業者)に忖度して「放送事業見直し」を潰すために一生懸命働くような関係だからである。
杉尾秀哉とTV放送事業者はお友達、お互いの利益を補完するウィンウィンの関係・・、じゃないだいろう。受託収賄罪と贈賄罪の関係ではないか。
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NHKの洗脳番組

またNHKの洗脳番組か。別に見る気がなかったのだが、NHKの『欲望の経済史2018』『欲望の資本主義』を見てしまった。
 
「世界で最も豊かな8人の資産と、世界の人口の半分に当たる36億人の資産が同じだ」のナレーションが出て、利潤が利潤を生む資本主義の話からはじまり『利子』の歴史の話も出てきた。「古代、どの宗教も利子は禁止されていた。ユダヤ教だけが例外で「異邦人には利子を付けて貸し付けてもよい。ただし、あなたの兄弟に貸すときには利子を取ってはならない」と有ったので、「!?」、ひょとして、ついにNHKも貨幣経済のインチキを暴く気になったのかなと思って、飛ばし飛ばしだが最後まで見てしまったが、やはり洗脳動画であった。こんなのを見る時間が有ったら他の事をやった方が良いと想うのでお薦めしない。
 
但しNHKがTVを使って、国民をどのように洗脳するかの手法を知る為になら良いかも知れない(それも時間の無駄だと思うけど)。尤も手法と言ったって、センセーショナルな画像が出て、こじ付け理論を言う人間が出てきて、何も考えない人を別の方向いざなってしまうという、いつものやり方だ。
 
  
  【欲望の経済史2018 ルールが変わる時 全話】
  
  【欲望の資本主義2018 闇の力が目覚める時】
NHKにしては著作権を理由に消していないと思ったら、共産主義の洗脳番組だからだろう。カルト信者が信者を増やすための勧誘活動のそれである。
 
あまり熱心に見た訳ではないので明後日の批評になっているかも知れないが、内容は資本主義を金と欲望を結びつけて説明する動画である。勿論、欲望が悪い意味で使われている。そうしてマルクス礼賛の方向にいざなっている。つまり動画の趣旨は、資本主義の付く先では欲望(悪)の追求の行く付く先であり、マルクスはそれを見通し、そこから逃れるのはマルクス主義だと言いたいのだろう。なので動画の中では、共産国は崩壊したがマルクスの予測は正しく、マルクスは否定されていないと言っていた(実態に合わず、空理空論で馬鹿々しかったので忘れられただけなのだが)。
 
利子が有ることが元になっている資本主義、それに反するマルクス主義、どちらに行ってもユダヤ人が作った彼等の価値観から出来たシステムではないか。そう、資本主義が行きつく先=グローバル主義、資本主義を止めて行く先がマルクス主義=グローバル主義と、行き先は同じなのだ。まあ動画を見て、「グローバル主義反対」なんてデモを後押ししているのはグローバル主義者だった事を知ったのは良かったかな。NHKの中に、未だマルクス主義者がいるのを知ったのも良かったかな。でも知っていたけど。
 
 
動画には西欧の哲学者、思想家等が出てくるが、何れも稚拙(注)である。彼等は頭も良いし考え深い人間なのかも知れないが、感心してはいけない。彼等は何かを別の言葉で置き換えて悦にいっているだけである。新たな言葉を作り、それを悪いものだと定義し、そして既存の物に当てはめて批判する。彼等お得意のレッテル貼りがそれである。ここでは、彼等は経済・資本主義経済の原動力は欲望に置きかえることで説明出来、そして批判したいのだろうが、それなら自己犠牲だって、施しをすることだって、自殺することだって欲望によるものと言えるではないか。マルクス思想の発露も欲望だろう。
 
結局、彼等は何も説明していないのだ。彼等が言いたい資本主義や経済を『欲望』と言う言葉で説明するとなると、『欲望』を『良い欲望』と『悪い欲望』と分けなくてはならない。それには『欲望』に善悪の価値観をつけなくてはならない事になる。実際、これに限らず彼等も含めて西欧人の思想と言うものは、彼等の価値観を修飾した言葉なのだ。この動画では、彼等が如何に多言を要しても、言いたいことは彼等が利する世界へのマルクス礼賛なのである。
 
動画にあるように、確かに貨幣の上に成り立っている資本主義経済は矛盾に満ちている。それは利子があるからだ。無いと経済が成り立たたず、誰かが借りないと世に現れない貨幣を、借りると利子分返さなければならないのだ。そうなれば倹約しようと浪費しようとバブルと破裂は不可避である。そこで将来、日本が貨幣経済を抜け出し、仮に共産主義的な方向に行ったとしても、西欧の思想を受け入れるのだけは止めたほうが良い。日本人が彼等の得になる価値観で縛られ、日本人の自由を失うだけだ。
 
注、至道無難唯嫌揀択 (後のエントリーで説明するかも)

Fー35など買うな!防衛費を増額しろ!

【防衛費を増額する意義】
支那の脅威が言われながら日本の防衛費は依然1%未満である。この数字を見る限り、安倍政権は国防に関心がないようである。では1%超えれば評価されるかと言えば、それも無い。少なくても防衛費を3%近くにしないと、この政権は国防に無関心と言われても仕方が無いだろう。
 
そう言うと「何処にそんな金があるのだ」とか「金が無いから何も出来ないのではないか」と言う御仁が現れて来るが、それは「誰かが借金をしないと、お金は世の中に出て来ない」ことが分っていないのからである。そして借金とは投資のことである。
 
現在の日本のデフレギャップは20兆円程有るようであるが、誰かが借金をしないとこの金は世に出て来ない。と言う事は、現在の日本は金が無いどころか、投資先を待ちわびた金が20兆円も有るのである。そして国防は切迫した需要であり、また長期の保険でもあるが、過去の事例を見て分るように投資でもあるのだ。
 
では国防が投資で有った事例を見てみよう。否、そんな事を聞かなくても、GPS、インターネット、ICなどが軍事技術から生まれた事は知っていると言うかも知れない。だが無駄な戦争と思われている戦前の日本の軍事費、即ち戦前の日本の国防への投資の成果がどのようであったかを最認識すべきではないのか。そうは言っても、艦船も航空機も全て海の藻屑になったのだから、認識すべきは投資の成果である人的資産の事である。
 
【追いつきつつあった日本の航空技術】
日本の軍事技術がアメリカに一番接近したのは大東亜戦争最中であった。艦船の軍事技術については、日清日露戦争頃からの努力もあって粗同等。航空機については、エンジンでは3年遅れ、小型機機体設計技術は同等、若しくは日本の方が鼻の先リードと言った処までなっていたのである。それを可能にしたのが莫大な軍事費を使って養成された若きエンジニア達である。養成と言っても投資とは即ち冒険なので、投資の対象であった若きエンジニア達も、難しい技術、誰もやった事がない技術に挑戦したのである。
 
例えば零戦。零戦は初期に空中分解事故を2度起こしている。その事故原因究明をし、それがフラッターによるものであることを突き止めたのが海軍空技廠の松平精である。小型機機体設計で日本がアメリカを上回ることが出来た技術の一つは、彼のフラッターの研究により、限界速度が十数ノット程度の誤差範囲で推定が出来るようになり、より軽量な機体を設計できたからである。零戦の設計者の堀越二郎が軽量化を限界まで追求したおかげである。
 
また堀越二郎は部材の強度の安全率が形状・構造・加重の向きにも関わらず一律だったのを、不合理であると宣言して止めてしまう。それを不安視した海軍は金属疲労の研究を行うようになり、零戦以降、日本では機体その物を水槽に入れて荷重を加える疲労試験を一般的に行っていたが、欧米ではそうではなかった。欧米で日本と同様な試験を行うようになったのは、1953年から1954年のジェット旅客機コメット機の墜落事故からである。この研究を先んじた日本の機体はより軽量に出来たのである。
 
機体にくらべ日本は航空エンジンの大馬力競争に負けていた。でも只遅れていたのでは無い。中川良一の設計による誉エンジン(ハ45)は、アメリカの同クラスのエンジンであるR-2800やR-3350に比べ、直径は小さく、燃費、重量あたりの馬力も勝っていた。遅れていたのは過給気であるが、それを除いてもエンジンが設計通りの性能を発揮出来なかったのは、部品の品質が悪かったことである。それは日本の工業力全般が遅れていたことによるもので、言い換えれば当時の殆どの日本国民の技術的スキルは低く、航空関係のエンジニアが一人気を吐いてた状況だったのである。
 
それでも日本の航空機設計が優秀だった証拠に、アメリカ軍でテストされた日本機は何れも高性能を発揮し、例えば時速596km/hの雷電21型(J2M2)が671km/h、時速610km/hの飛燕2(キ61-Ⅱ改)が680km/h、時速624km/hの疾風(キ84)が687km/h、時速609km/hの彩雲(C6N1)が695km/hと、10~14%ぐらい速度が早くなっているのである。陸軍の双発試作戦闘機キ83に至っては、エンジン不良のため全開試験を行えなえず682km/hが最高であったのが、米軍の燃料を吸っただけで実に762km/hの速度を記録している。これを見ても、日本の航空機が性能を発揮出来なかったのは、殆どの原因がガソリンの質であったと言えるだろう。
 
などと言うと、マニア達は「780km/hも出せるP-51Hムタングにはかなわない」、「F8Fベアキャットに勝てる日本機など有るわけがない」と言うだろう。だがどうだろう。戦後アメリカで海軍局地戦闘機・紫電改(N1K2-J)を試験飛行をした米軍中佐が来日した事があった。彼は「ライトフィールドで紫電改に乗って、米空軍の戦闘機と空戦の演習をやってみた。どの米機も紫電改に勝てなかった」と述懐したのである。戦後と言えばマニア推奨のP-51HもF8Fも実線配備されている。彼が「・どの米機も・」と言っている事は、P-51HもF8Fも模擬戦に参加していると見て良いのではないだろうか。おそらく紫電改は日本独自の自動空戦フラップ(注1)で米機を翻弄したのであろう。だが、紫電改が日本の最強の戦闘機ではない。終戦時に日本の最強の単発戦闘機と言えば艦上戦闘機烈風(A7M2)である。
 
烈風(A7M)は堀越二郎最後の設計となった艦上戦闘機である。軍の要求性能は最高速度639km/h以上、航続距離は空戦30分+巡航463km/hで2.5時間(≒2000km程であるが、巡航速度を零戦並にすれば、航続距離は零戦21型を超える筈である)、加えて空戦性能は零戦(A6M3)型並を要求された。軍の干渉により烈風は全幅14mと巨大な機体になったが、抵抗係数が零戦以下と空力性能は抜群に優秀である(A6M3=.0215、J2M2=0.241、A7M=.0207)。ところが軍指定の誉エンジンが不良のため性能が出ず、1割がた馬力の大きい三菱製MK9A(ハ43-11型)に換装して、ようやく仕様に近い性能が出るようになり、空戦性能も自動空戦フラップを使った場合は零戦を圧倒することができた。
 
と言ってもこの性能は当時の欧米の戦闘機と比べれば必ずしも素晴らしいとはいえないかも知れない。しかしこのMK9A(ハ43-11型)にしても、当時は燃料の質による性能低下があった筈なので、アメリカ製のガソリンを吸わせれば他の日本機と同様、10%程性能アップしたのではないだろうか。そうなれば烈風の速度は700km/h近くなり、空戦になればP-51HやF8Fを圧倒していた筈である。P-51Hが780km/h出るといっても、それは緊急時の出力。スロットル・レバーにあるワイヤーを切断しなければ出せない出力なのだ。
 
以上は日本の航空技術が軍事費を投入して、ようやくここまでなったと言う例である。その他にも戦前の日本では既に後退翼の研究も行われていたし、1950年年代にアメリカで発見された、超音速機は断面積の変化も流線型しなければならないという断面積分布法則(エリアルール)は、空技廠の北野多喜雄によって発見(注2)されていたりと、日本の方が一歩進んでいる事も有った。
 
【軍事予算の成果物(例)】
松平 精 :海軍空技廠でフラッターの研究を行う。戦後、鉄道技術研究所で鉄道車両の脱線事故の多くが共振現象によるものであることを実証した。共振対策が新幹線の安全性の一つとなったのは彼のおかげである。
 
山名 正夫:海軍空技廠で艦上爆撃機の彗星、陸上爆撃機銀河を設計。戦後、東大等で航空工学の講義を行う。
 
土井 武夫:川崎航空機(現川崎重工)で飛燕(キ61)他、多数の機体を設計。戦後YS-11の開発の指導的立場だった。ロッキード事件で潰された対潜哨戒機PXLの開発にも従事。現在のP1は彼の遺産で出来たと言える。
 
中川 良一:中島飛行機で誉エンジンを開発。戦後プリンス自動車→日産。現在もアメリカ等で根強い人気のスカイラインGT、GTR、R380は彼がいたから生まれたのである。
 
糸川 英夫:中島飛行機の戦闘機隼や鍾馗の蝶型フラップは彼が考案したものである。戦後、日本の宇宙開発・ロケット開発の父である。彼がいなければ日本の宇宙開発は・・。
 
内藤 子生:中島飛行機で層流翼を設計。戦後富士重工で戦後初となる純国産ジェット練習機の開発に従事。
 
長谷川龍雄:立川飛行機の高高度戦闘機キ94IIの設計者。戦後トヨタ自動車のパブリカ等の設計主査。彼が立川飛行機で研究した『TH翼』が、戦後アメリカからの特許攻勢から日本の航空研究開発を巣救うことになる。
 
久保 富夫:三菱重工業で100式司偵(キ46)、双発戦闘機キ83を設計。戦後、三菱自動車社長。
 
菊原 静雄:川西航空機(現新明和工業)で二式大型飛行艇、紫電改等を設計。戦後新明和工業で飛行艇PS-1の開発に関与。YS-11の開発に関与。世界に冠たる飛行艇US-1も二式大型飛行艇開発時のアイデアが使われている。
 
【消え行く積み上げた資産】
此処に上げたのは、ほんの一例の人であるが、以上を見てわかるように、膨大な投資(軍事予算)の成果は人的資産だけであった。だがそれが戦後の日本で如何に有用な人的資産であったか。彼等は『やらせば出来る子』どころではなかったのだ。軍がなんの投資をしなかったら、現在の日本は人材もいないショボイ国になっていただろう。
 
でも「膨大な投資して成果は金ではないのか」とか「金でない成果など成果ではない」と言う人もいるかも知れないが、もう一度言おう。「お金と言う物は、誰かが借金をしないと世の中に出て来ないのだ」。と言う事は、投資した成果物をお金で欲しいのなら、もっと投資しなければならないのである。
 
残念ながら日本が次なる投資をして来たとは言いがたい。若し日本政府に航空産業を育成する気が有ったなら、航空産業の分野で日本が露・仏・英・中などの後塵を拝してる事など無かった筈である。それどころか自動車産業がそうだったように、アメリカの牙城を脅かしていたことは必至であろう。
 
そこで安倍政権であるが、安倍政権は国防もやる気が無いが投資をする気もない。安倍のミクスと言いながら、消費増税を引っ込めず、カジノや観光で小銭を稼ごうとしてるのは経済が分っていないのだろう。そんな彼を信じてF-35の購入を喜んでいる人がいるが、F-35を購入することで、僅かな研究費さえ削られ、育つべき人的資産が失われる事を理解しているのだろうか。そして今の日本が戦前の遺産を食い潰して生きていることが不安ではないのだろうか。
  

   
   注1:空戦フラップ原理。 
   
    注2:北野の十字翼を使った断面積効果
 
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許しがたい人間が3(4)人いる。賄賂で国産対潜哨戒機PXLを潰した田中角栄、国産FSXを潰しに暗躍した小沢一郎、トロン潰しの孫正義(棚橋祐治)である。もう一人に安倍晋三が加わらないことを祈る。

江川紹子症候群

サヨクの本質-共産主義は本当に死んだか?』の討論番組を見たが、田中英道や馬渕睦夫が参加していなかったせいか、あまり的確な論説する人がいなかったように感じたが、どうだろう。
 
その原因はソ連、中国、北朝鮮、日本共産党や、現在の左翼の言動も一緒くたに論じているからと思う。もっと根本原因は共産主義がユダヤ教が変形したカルト宗教であることを認識していないからではないだろうか。オウム真理教もそうだったように、カルト宗教の共通事項はカースト制であることである。当然、教祖、幹部、一般信者は平等ではない。共産主義も同様、元がユダヤ教なので、共産主義は上の階級がユダヤ人のカルト宗教である。それはプーチンが「ソ連時代は政府の幹部の80%がユダヤ人だった」と言ったことでも理解できる筈である。
 
(米ソ冷戦はスターリンがユダヤ人を粛清したから始まった。アメリカの共産主義者にとって、それは下克上のようなものだからである。これを理解しないと、冷戦は資本主義国と共産主義国の只の対立と思ってしまうだろう)
 
つまり同じ共産主義者と言っても教祖や幹部と一般党員を同列に論じたり、共産主義体制がどこも同じと考えていること自体が間違いなのである。まず見なくてはならないのは、教祖に近い側の人間なのか幹部なのか一般信者なのか、共産主義体制がどのような形を取っているかである。
 
それでは中国共産党や北朝鮮共産党はどうなのか。まず、中国人を馬鹿にしては困る。利に聡い中国人である。共産主義に洗脳された信者は殆どいないのではないだろうか。恐らく毛沢東などの共産党幹部は、共産主義が権力を得ることや権力体性維持に利用出来ることを学んだ筈である。一般党員だって現在は共産主義がおかしい事は知っている。それでも共産党員であることで、ある程度の地位は保証されるし、自分よりもっと惨めな階級があることも知っている。カースト制は中々壊れないのである。北朝鮮も同じ理由で独裁体制が中々崩壊しない。と言う事で中国も北朝鮮も共産主義を利用しているだけで、共産主義とは別ものである。
 
馬鹿々しいのは日本の左翼や共産主義者である。日本の左翼や共産主義者は殆どがオウム真理教の信者と同じ、共産主義が何たるかも知らず、知ろうともせずに只洗脳された信者が日本の共産主義者なのである。この日本の共産主義者と似ているのが、ポリティカル・コネクトニクスで騒いでいる欧米の共産主義者達である。彼等も洗脳組である。彼等を洗脳したは、教祖に近い共産主義者達である。それが国際共産主義であり、共産主義の本流である。
 
このように共産主義と言っても、分類別に見なければならない事が分るだろう。
 
1、中国・北朝鮮の共産主義= 元は共産主義運動から始まったが、現在の共産主義の本流とは別物。独裁体制維持のため共産主義国を標榜している。但し本流から利用価値があるとみなされている。
 
2、日本の共産主義者= 古い共産主義思想で洗脳された、遅れた信者。
 
3、日本の左翼= 新しい共産主義思想で洗脳さつつある信者。
 
4、欧米のポリティカル・コネクトニクス等の一派= 新しい共産主義思想に洗脳された信者。
 
5、国際共産主義= ロシア革命から始まり、目的は国家解体である。現在の共産主義思想の本流は、フランクフルト学派の学者が教祖的存在、否、聖職者である。
 
そこで一番の関心事は、日本の左翼や共産主義者が何故生まれたかになる。
  
   
 
【 江川紹子症候群 】
「わたし(日本人)の敵は日本人」。なんでそうなったか。
 
江川紹子が「テレビの人へ。日本人スゴイ!」じゃなくて、羽生選手すごい! 宇野選手すごい!だから」と言ったそうである。
 
はて?、「羽生選手すごい」と言う日本人は一杯いるだろうけど、金メダルを2桁でも取っていれば別だが「日本人スゴイ!」なんて言う日本人は殆どいないのでは無いだろうか。ところが彼女は、羽生選手が金メダルを取って多くの日本人が我が事のように喜んだ様が「日本人スゴイ!」と見えてしまい、それが気に入らないようである。
 
江川紹子だけでは無い。「・・日本の選手が金メダルを取ると、自分の手がらのように報じるマスコミ、便乗して落ち目の人気を保とうとする総理大臣たち。日本は凄い国だ」とつぶやいた柴山哲也(普通のジャーナリスト)とか、「羽生君すごい、宇野君すごい、日本、別に凄くない。総理大臣、関係ない。」のツィターに "いいね" をした立憲民主党とか、「オリンピックを堪能したが『日本!日本!』と皆が言わないと許してもらえないような社会の空気に気を付けろ!」と言う高橋純子とか。彼等に共通するところは、考え方が左巻き、即ち左翼的人間である事である。
 
では彼等は、中国か韓国、又は他の国の人が金メダルをとった事で、その国の人が「我国の人はすごい」とか「我国はすごい」と言ったら、それを批判するだろうか。恐らくしないだろう。彼等が気に入らないのは日本、又は日本人に対してだけである。彼等にとって他国や他国の人は批判してはならないようである。それに対して日本や日本人は幾ら批判しようと悪く言おうと構わないようである。
 
彼等の言動から、実は彼等は『プレスコード』をバイブルにしているのでは無いのかと思える。そう見ると、朝日新聞が過去にやった『K・Yってだれだ』で有名な珊瑚礁傷付け捏造事件も、江川紹子達と同じ『日本を悪く言いたい、日本人を批判したい』の精神構造から生まれた事件だったと見えてくる。
 
そでも、彼等に取って『プレスコード』がバイブルだとしても、問題は、彼等が何故『プレスコード』のような物を未だにバイブルにしているのか、結果日本を悪く言い、日本人を批判したい彼等の精神構造は何なのかである。つまり『わたし(日本人)の敵は日本人。日本の敵は日本人』問題である。明後日の解かも知れないが、以下がこの問題の解である。
 
日本は他国から侵略を受けた事はない、当然他民族から蹂躙を受けた事もない。処が他国からは日本は戦闘民族だと見られてる。見られなくても、その通りだろう。この小さな国で江戸時代は別として、戦乱が絶える事はなかったし、世界最高性能を誇る日本刀を初めとして甲冑や武具、今も伝わる多様な武術等がそれを物語っている。
 
では日本人が闘った相手は誰か?。勿論日本人である。他国から侵略が無い分、闘争本能の矛先は、同胞である日本人に向けられたのである。ところで古田博司が言う処によると「支那人・朝鮮人は嘘付きであるが正直である。逆に日本人は嘘を付かないが、不正直」だそうである。なんとなく分る気がするではないか。日本人は礼儀正しい。そして現代日本では、戦国時代と違って発散する場が無い。そこでその分、余計陰にこもった戦いが続いているのではないだろうか。
 
つまり江川紹子達のような言動は、闘争心の発露と言うわけである。と言っても「わたしの敵は日本人」的言動をすれば。全ての日本人から総スカンを食らう。競争心が強い浅ましい人間と言われるだろう。もっとも「安倍は人間じゃない!叩き斬ってやる」なんて言った教授も居たので、左翼の人間程攻撃的で浅ましい事実は隠しようが無いが。
 
そこで彼等の救いのバイブルが『プレスコード』や『WGIP』と言う訳である。確かにそこには他国を批判をしてはならないが、日本の批判は幾らでも許されると書いてある。それを信じれば自らの言動を正当化できるのだ。従って左翼は『プレスコード』や『WGIP』に救いを求めた信者と言えるだろう。
 
共産主義に飛び込む日本人も同じである。彼等に取って全日本人が敵なのだから、彼等の疎外感もひとしおだろう。そこで国家を否定する共産主義を信仰をしたくなる訳である。日本の共産主義者や左翼が、同じ疎外感を持つ在日と同じ意識を持つのもこの為である。但し、日本の共産主義者や左翼が在日と違う点は、彼等に日本に対する甘えがある事である。これは本当の敵が異民族だった場合、許される筈がないと心の隅で思っているからである。
 
『江川紹子症候群』は左翼に特有なものであるが、『小林よしのり症候群』なんてのもある。該当者は小林よしのりや古谷経衡とか池田信夫等である。そして彼等の共通事項は「ネトウヨが~!」と言い出すところである。「ネトウヨって誰だよ」と言いたい処であるが、彼等が文句を言いたい人間には直接言えず、さりとて「日本人が~!」とも言えず、結局誰か分からない『ネトウヨ』と言うイメージに闘争心をぶちまけているのが『小林よしのり症候群』の人達である。これも『江川紹子症候群』同様、闘争心の発露であるが、恐らくその闘争心は、保守の人から相手にされなくなった不満と疎外感から生まれたのだろう。
 
共産主義が何で有るかを知ることは必要であるが、そこに飛び込む日本人の心理や精神構造を知ることも重要である。例えば先の大戦でも、政府の要職に付いた人の不可解な行動が敗戦に結びついたことが知られているが、彼等を只共産主義者だったとかスパイだったとかの断定だけでは何も知った事にはならない。日本を危うくしたのは共産主義者やスパイだけでは無い。陸海軍の反目だって日本を弱体化させた原因である。これだって『小林よしのり症候群』のようなものではないか。従って、何故彼等がそのような行動をしたかを解明してこそ、明日の日本の危機を防げると言うものである。
文中敬称略

ヘリコプターマネーは愚の骨頂

「大工殺すにゃ刃物は入らぬ。雨の三日も降ればよい」と言う都都逸が有る。江戸っ子の宵越しの金を持たない生活を表す言葉なのかも知れないが、この仕事が出来なくなる雨を現在のデフレに置き換えれば、デフレの何が問題であるかを言い表す言葉としても使って良いだろう。つまりデフレを放置すると、技術者の腕は落ち、工場の設備は老朽化し、その技術を教える人もいなくなり、結局は日本も自国で物も作れない、慢性インフレの状態が続く発展途上国なような国になるだろう、と言う事である。
 
従って、デフレ対策は先進国政府の重要課題である。しかし日下公人氏のように、国が積極財政等で通貨供給を増やす事に反対している人もいる。彼は、日本の企業が効率化や如何に客が喜ぶ商品を生むかに努力したのは、デフレだから出来たのであって、国がバラマキをすると、民間は努力しないで政府依存病になると言っていた。駄目官僚に金の采配をさせても、碌な結果にならなかった過去の例も理由の一つである。
 
確かにデフレは悪い面だけでは無い。人間は制約が有ると、それを補うような工夫をするからである。その一つの例が江戸時代である。昔も今も資源の無い日本であり、さらに江戸時代は海外貿易も行わず、必ずしも物質的に豊かな時代では無かったのであるが、そこは庶民の工夫で乗り切った。
 
例えば江戸時代では、脱穀でいらなくなった稲藁は、家畜の飼料にしたり、縄にしたり、米を入れる俵にしたり、草鞋にしたりと、あらゆる物の原材料であった。また役目を終えた俵は、燃やせば囲炉裏や火鉢に必要な灰になるし、使い古して捨てられた草鞋も拾われて、刻んで土壁に混ぜる材料として売られたりしていた。
 
江戸時代は、勿体無いが浸透した超循環型社会だったのある。それでいて庶民の生活がみじめだった訳ではない。現在の日本を彩る多様な庶民文化の多くは、江戸時代に生まれたのである。寿司、蕎麦、うな丼、団子、浮世絵、これら現在海外の人にも人気な文化は江戸時代に生まれたのである。この点を見ると、江戸時代はデフレ不況と言われながら、ラーメン、たこ焼き等のB級グルメやアニメ・漫画等の庶民文化が盛んな、現在の日本に似ていると言えるだろう。
 
しかしである。江戸文化は庶民の工夫や勿体無い精神だけで生まれたのでは無い。江戸庶民に旅行ブームが起き、飛脚等による通信網が有ったのは、街道が整備されていたからであり、その街道は参勤交代と言う武士階級の無駄が有ったからこそ整備されていたのである。それどころか江戸文化の中心を形成した江戸と言う都市は、武士の為の都市だったのである。
 
江戸の人口は120万程、現在の東京もそうであるが、江戸も世界最大の都市であった。江戸の人口の半分は武士であり、残りの半分は江戸は武士を支える為の町人と、その町人を支える為の町人であった。武士は何も生産せず、百姓が納める年貢で成り立っている階級なので、武士階級が無ければ消費も生まれず、江戸と言う都市も存在しなかったのである。
 
従って、豊かな江戸文化は、片や勿体無いや節約の循環型社会の一方。もう一方では武士階級という大いなる無駄が有ったからこそ生まれのである。これを、現在のデフレ対策論に当てはめると、勿体無い・工夫の循環型社会、つまりデフレ志向の経済を進める一方、片方で大いなる無駄政策も進めるべき事にならないだろうか。
 
ところが、その江戸時代が破綻、否、破壊されたのは黒船来航によるものである。武士階級の無駄が、なんら役に立たない本当の無駄になったからである。そして武士階級は無くなり、その無駄は国防力増強に充てられた。それが明治維新である。
 
その状況を現在の日本に当てはめると、黒船は尖閣諸島等での支那による恫喝や、北朝鮮の核弾頭ミサイルを使った示威活動、あるいはロシアによる北方領土での対艦ミサイル設置等が該当するだろう。但し江戸時代と違うのは、現在の日本は武士階級に相当する、削るべき無駄が無い処である。そこで改めてデフレ対策の出動になる。
 
高橋洋一氏試算によると、現在のデフレギャップは20兆円程ある。江戸時代が庶民による勿体無い精神が生んだ経済のように、現在の日本のデフレも庶民による政府への贈り物である。それならその金は全額現在の黒船対策費、即ち国防費として使うべきではないだろうか。
 
江戸時代の黒船来航が日本に脅威だったのは、軍事技術、特に日本に科学技術が足りなかったからである。それと同様、現在の日本に足りないのは、武器弾薬もさることながら、最新の軍事技術、その周辺の科学である。従って、20兆円を国防費に充てると言っても、全額武器弾薬に充てるべきではない。国防費の殆どは研究開発費に充てるべきである。研究開発費は若い人材を育てる教育費と言っても良い。これも国防の一環である。当然、海外兵器の購入等は論外である。
 
「デフレギャップの20兆円は国防費に」。これをデフレ対策と言うべきかどうかは定かではない。しかし現在の日本に置かれた状況は、軍事力増強が待ったなしである。つまり無理に需要喚起などしなくても、有効需要が有るのである。
 
この状況を無視して、只デフレと称してデフレ対策を行うと、それこそ折角育った勿体無い精神も失われ、政府依存病が蔓延し、日本経済は衰退に向かうだろう。特に一部経済学者が言っている「ヘリコプターマネー政策」などは愚の骨頂である。
 
   
 
要約:
日本はデフレで有るが、それで国民が不幸せかと言うとそうでもない。失業率は先進国の中でも最低レベル、物は豊富で物価は安定しており生活設計は立てやすい。むしろ日本は世界が羨むような国なのだ。なので敢えてデフレ対策が必要な訳ではない。は「デフレ対策の目的は何か?」、「デフレ対策の処方箋は何か?」であるが、デフレ対策の目的はずばり国防力強化の為である。
 
  *2016年の各国の失業率 %
   日本      3.12 (2017年は2.89%)
   スイス     3.32
   韓国      3.71
   中国      4.02
   ドイツ     4.17
   ノルウェー   4.70
   アメリカ    4.85
   イギリス    4.90
   オーストラリア 5.73
   オランダ    5.88
   デンマーク   6.19
   カナダ     7.00
   フランス    10.04
   イタリア    11.65
   スペイン    19.64
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安倍首相は憲法改正した総理大臣として名を残したいのだろうが、何の為の憲法改正か?。まだ消費税10%引き上げを言っている処を見ると、国防のことは頭に無いようである。消費税10%引き上げは、憲法改正の為には周りに敵を作らない事と、考えたのだろう。しかし消費税を上げると、経済は落ち込み、デフレギャップの20兆円は無くなる。結果、国防力増強も、科学技術育成も無くなる。まったく本末転倒である。

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